あさって七日(日)は最終幕です。
最終幕「侍戦隊永遠」です。
その次の週は、Gロッソです。
4月にはファイナルライブツアーもあります。
夏の銀幕版のDVDは今月下旬リリース、いま上映中の「銀幕BANG!!」も来月下旬。
本編DVDも………。
って、これなにーっっっ?!
本編DVDの発売日調べようと、
amazonで「シンケンジャー」で「DVD」検索、発売日で並べ替え、
本編でいま予約受付中で一番発売日が遅いのはVOL.11、
もしかすると最終巻VOL.12の予約がもう始まってるかも、
でも、そのどっちかがトップにくるはずが。
「帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕 特別限定版 (初回生産限定) [DVD]」(発売予定日2010年6月21日)って、これなにーーーーっっっ?!
その後の話かっ?!
「帰ってきた」ということは、最終幕終わって、その後の話かっ、後日談かっ?!
だったら嬉しすぎるーーーーっっっ!!!!
ともあれ予約、錦戸完亮。
おかしいな。
ついさっきまで、
これからも毎月amazonからシンケンジャーのDVDは届くけど、
でも本編は、明後日には否が応でも終わってしまうせつなさを、
「秘伝音盤第四及五幕」収録の「「情鬼(薄皮怨歌)」、エンドレスで聴きながら、
せつせつと噛み締めていたのになあ。
閑話休題。
「てめえが三味線を手放すとはなあ。最後の音、聴いたぜ」
「そうか…」
「だが、昔みてえな、腹にしみる音じゃなかった。ちっとも響いてこねえ」
「あれが、ほんとの三味だよ、ドウコク。
わちきは初めてうまく弾けた。
これほど気が晴れたのは、数百年ぶりだ」
「もう俺が欲しかったてめえじゃねえな」
「昔のようには弾けん。二度とな」
「だったら、終わるか…」
「それもいいな」
第四十八幕、このシーン、
脚本にGOサインを出した制作陣に、その勇気に、蛮勇に、心の底から感謝する。
どちらも同じく「生きて外道に堕ちた」身でありながら、
堕ちたその日から、いや、堕ちる前から、生粋の外道よりも外道であり続けた十臓と、
外道に堕ちた己から目を逸らし続けた太夫。
「半分人間の分際で」とアヤカシたちからそねまれ続けながら、ドウコクの傍らで、恨みの音をつまびき続けた太夫。
「外道」である己から目をそむけ続ける太夫に苛立ち続け、
それゆえにことあるごとに太夫に「お前は外道だ」「外道に堕ちたんだ」と繰り返し、
なのに、太夫がついに外道である己を受け入れたとき、
彼女の弾く三味線の音は、音色は、
ドウコクがあれほど執着した響きを、すっかりと洗い流していた。
「だったら、終わるか…」
「それもいいな」
ドウコクの問いかけにさばさばと答えた太夫に、ふと、夜長姫の最後を思い出した。
夜長姫というのは、坂口安吾の『夜長姫と耳男』という小説のヒロインである。
可憐で天真爛漫で悪魔のような姫である。
その存在そのもののあまりの恐ろしさに耐えかねて、ついに耳男が姫の胸に鑿を打ち込んだとき、姫は言う。
「サヨナラの挨拶をして、それから殺して下さるものよ。私もサヨナラの挨拶をして、胸を突き刺していただいたのに」
不覚の涙を浮かべる耳男に、姫はさらに。
「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロクがダメなのもそのせいだし、お前のバケモノがすばらしいのもそのためなのよ。いつも天井に蛇を吊して、いま私を殺したように立派な仕事をして……」
(『桜の森の満開の下』坂口安吾 講談社文芸文庫 収録 「夜長姫と耳男」より無断転載)
そして夜長姫は、にっこり笑って死んでいく。
太夫も、夜長姫も、女たちは晴ればれと逝き、
男たちはぽつりと残される。
太夫がただひとつ残した打掛を、ドウコクは六門船から三途の川へと投げ入れ…。
「なんというんだろうねえ、外道衆のあたしらに念仏もないだろうし。
ドウコク、お前さんも因果だねえ…」
ドウコクにとりこまれた太夫よりも、
太夫をとりこんだドウコクのほうが、
わたしにはなんだか、せつなくてならない。
そして、太夫を、半分人間である「はぐれ外道」をその身にとりこんだことにより、
ドウコクは封印の文字によって封印されることを免れる。
で、封印の文字ですが。
図書館に予約してた本の順番が回ってきたので、
それを借りに行きがてら、大漢和辞典捜索リベンジ。
字が載ってるのが12冊。
それを引くための索引1冊、付録が2冊。
全部で15冊。
国文で古典のゼミとかに入ると、
まず大修館書店のこの「大漢和辞典」の引き方使い方を教わることになる。
部首は「門」。
部首「門」が載っているのは、第11巻696頁から。
「門」は八画。
は十二画。
は、「亞」が八画だそうなので、たぶん九画。
大漢和辞典では、総画数から部首画数を引いた画数順に並んでいる。
なので、封印の文字が実在するとすると、21画のところに載っているはずなのだが。
十九画の次は二十四画。
載っていませんでしたー。
が、補巻調べてくるのをうっかり忘れたー。
はたして補巻にはあるか、っ?!
いや、制作側は「実在しない字」のつもりでも、「実在しましたー」とかなら、愉快だな、と。
そんで、実はすっごい間抜けな意味の漢字だったりしたら、それはそれで愉快だな、と。
そして志葉家の屋敷では、
ドウコクとの戦いで傷を負い床についた薫姫が、
「影とふたりきりで話がしたい」と、殿を呼ぶ。
そういえば、真実の当主とその影武者でありながら、このふたりが直接言葉を交わしたことはなかったなと、このとき初めて思いいたったわー。
「ずっと自分の影がどんな人間だろうと思っていた。
わたしよりは時代錯誤でないな。わたしは丹波のせいでこの通りだ。
でも、会わなくても、ひとつだけわかっていた。
きっと私と同じようにひとりぼっちだろうと。
いくら丹波や日下部がいてくれても、自分を偽れば、人はひとりになるしかない」
いい言葉でした。
が、「わたしより時代錯誤ではないな」というのは、姫、買いかぶりですわよー。
サムライたちが屋敷にきてからの一年間で、ずいぶん更正しただけですのよー。
元はいい勝負でしたのよー。
しかも、一年がかりでこれですのよー。
姫ならきっと、あっという間に、殿を追い越されますわー。
「それでも一緒にいてくれる者はいます」
「あの侍たちだろう。私もここに来てわかった。自分だけで志葉家を守り、封印までも…。
間違えたのだ。
ひとりでは、駄目だ」
そして、あっと驚く掟破りのどんでん返しーっ!!
なんとっ、薫姫、殿を養子にして十九代目にーっっっ!!!
びっくりしたわー。
びっくりしたわー。
びっくりしたわー。
このとき、志葉家の家系図が。
初代 烈堂
二代 烈心
三代 伊織
四代 朔哉
五代 行康
六代 越成
七代 篤秀
八代 勝之進
九代 明継
十代 有継
十一代 有重
十二代 守信
十三代 誠輔
十四代 品
十五代 幸一郎
十六代 陽次郎
十七代 稚(?)貴
十八代 薫
十九代 丈瑠
三代目「伊織」、嬉しかったわー。
十四代の「品」は「しな」で女性だよな?
十二代か十三代のときくらいに、明治維新だったのではと思う。
薫姫の父上ですが、「稚」じゃなくて「雅」かなあ? それとも「権」かなあ? 偏は禾偏に見えるんだけど、違うんかなあ。
(2月11日訂正:十四代「品」は「晶」でした。うっかり読み間違えたのか、はたまた観ながらメモった自分の字、読みまつがえたのか…)
「無礼者っ!
年上であろうと、血がつながってなかろうと、丈瑠は私の息子。
志葉家十九代目当主であるぞ。
頭が高い。一同控えろっ」
茉子ちゃん・千明・源太までもが「ははーっ」と嬉しそうにひれ伏すとこ、
すっごい愉快だった~♪♪♪
「ひとつお尋ね申します。
封印の文字が効かぬ今、いったいどのようにドウコクを倒すおつもりか?」
「策ならある。………力尽くだ」
殿の笑顔、みんなの晴ればれとした笑顔に、心を洗われました~♪♪♪
そのあと、薫姫のことを「姫が」と言いかけた殿が「母上が」と言い直されるとこもナイスーっ!!
篤姫と十四代将軍家茂みたい~♪♪♪
そして、ついに六門船ごと、この世に乗り込んでくる外道衆。
中身がぶちまけられるアヤカシセンサー。
崖の上に六人並び立ったとき、
うごめくナナシの大群を睥睨される殿の眼差しが、ステキでステキでステキでしたー。
「お前たちの命、いま一度、預かるっ!」
あさっては最終幕です。
最終幕「侍戦隊永遠」です。
できれば7時30分からリアルタイムで、最終幕を楽しみたいと思います。
ずっと気になっていた表座敷にかかったお軸、
有名な漢詩かなんかかなと思っていたのですが、
TVを撮ったこの写真ではわかりにくいですが、このシーン、一時停止でじっくり眺めていたところ、□で囲んだとこ「志葉」みたいなので、どうやらオリジナルの文章のようです。
四行目の映ってるとこ上から二文字目三文字目も「百鬼」だよねえ?
そんで。
終わりくらいになったらおもちゃ屋でだいぶ安くなってるだろうから、そしたら買おうショドウフォンと思っていましたが、
安くなるより先に、店頭からブツが消えてしまいましたー。
慌てて、ネットで探しましたー。
楽天市場、安い順に見てったら、延々売り切れで、売り切れてなかった中では一番安かったこれ、送料込で3064円なりー。
あとね、某オクでやんちゃもしちゃったの。
カードダス、第二集が出てたのなんか全然知らなかったの。
だからつい落としちゃったの。
第二集フルコンプ即決価格3500円也を…。
明日くらいに届くの…。
(回しまくったが、ダブったりダブったりで揃わないうちに機械が打ち止めになってしまった第一集は、欠けてる分を地道にそろえていくつもりー)
ところで外道衆撲滅後、
当主の座を殿に譲って越後の縮緬問屋の隠居光右衛門のごとく楽隠居の身の薫姫、
そのまま志葉の屋敷にとどまり、地元の公立中学にご編入。
時代錯誤な物言いやいまどきのあれやこれやをぜんぜん知らない疎さがかえって受け、すぐに友達もできて、学生生活を謳歌されるが。
この世にも悪はわんさかいた。
わんさかいて、その魔手は中学生にも伸びていた。
友人のひとりの苦境を知り、
志葉家先代志葉薫、この世の悪を、外道を斬るっ!
薫姫が危ない事件に首をつっこむのに慌てふためく丹波さま。
丹波さまに「身を慎まれるよう、姫をお諌めしてくだされー」とせっつかれる殿。
が、お諌めするどころか、中学生の身では入れない場所の調査や潜入に、世直しの片棒担がされ、母に顎で使われる殿。
観たいー。
観たいー。
むっちゃ観たいー。
でもこのテイスト、テレ朝じゃないよな。
だんぜんテレ東だよな。
スピンオフだけテレ東ってのは無理なのかな。
ずっとテレ東で放映されてた「スティッチ」はいまテレ朝で放映中で、逆ならあるんだがな。