2014年に種苗法登録された品種であすみという品種があります
(スイートスプリング×トロビタオレンジ)×はるみという交配から誕生した品種です。
スイートスプリングは早生系の品種育成を目的に使われるそうですが、スイートスプリングの片親にはハッサクが入っています。ハッサクは決して現在ウケる品種ではないわけですがそれがあすみの血が入っているというのはとても興味深い事実です。
かいよう病に弱く、ハウス育成が推奨される品種ですが、糖度が高いため想像より速いスピードで広がっているイメージを持ちます。ポンカンの子孫品種は高糖度になりやすいことはよく知られていますが、その子孫品種であってかつ単胚でもあるため、種子親としてもよく使われている印象です。清見ファミリーならぬあすみファミリーができるかもしれません
さて、私もあすみを親に色々交配をしていますが、今年交配したもの中で先日の雨で裂果したものがありました。ちょっと早い気がしなくもないですが、ほっとくわけにもいかないので採種&播種を行いました
花粉が多い品種を片親にしていますが、フィンガーライム系の品種だからか(血縁関係が薄いせいか)あまり種子は取れませんでした(あすみを種子親とした交配ではうまくいけば十数個種子がとれます)。
花粉親の品種は葉が特徴的なためちゃんと交配が出きれていれば発芽してすぐ判定することができそうです。
少し寒くなってきているのでやや時間がかかるかもしれませんが楽しみです