カンキツは通常、夏ごろからだんだん酸が減っていき1%以下になったころに収穫期を迎えます。
一方、"無酸"がつく一部のカンキツでは(無酸オレンジ、無酸ブンタン)、夏の時点からそこまで酸は高くなく、糖が十分上昇すれば収穫をすることが可能です。
日本で食べれるものでは例えばメロゴールドやオロブロンコなんかがその血を引いていますが、実が青い状態から食べれるオロブロンコの性質は酸が低くなるのを待たなくてよい無酸の性質を表していると言えるでしょう。
あまり有名ではありませんが、カクテルフルーツと呼ばれる品種も日本に出回っている無酸系の品種であり、メロゴールドやオロブロンコと同じくシャムスイートと呼ばれる品種を親に持ちます。なかなか面白い品種なので小さいころから注目しており、実生個体も育てています。
(接ぎ木したカクテルフルーツのその後 - 家の庭で品種改良! (goo.ne.jp))
接ぎ木をしてなるべく早く実生個体を成長させていたのですが、ついに今年、花をつけてくれました。
最後に接ぎ木したのが2021年なので接ぎ木から3年ですかね。
おもったより順調に開花してくれました。
カクテルフルーツはいわゆる"胚数の少ない多胚"であり、多胚といえども実生が交雑種である可能性は十分にあると思います。
もともとはカクテルフルーツの苗自体が欲しくて育ててたのですが、実生を育てている間に苗を買ってしまったので交雑胚であるととてもうれしいのですが、さぁどうなることか…
今後の成長が楽しみです。