悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

いぶすきからのメールをきっかけに、「お客さん」問題を考える

2012-01-21 22:50:50 | 言葉

埼玉県伊奈町に住む歩友からは、歩きに行った先から時々メールが送られてくる。
今日は、いぶすきから写真付きで届いた。
今日、明日と、鹿児島県指宿市では、第20回いぶすき菜の花マーチが開催されている。 
私の好きな大会なので、これまで7回参加している。
いつも写真付きで送られてくるので、「おっ、がんばっているなぁっ」と思いながらも、
たまにしか返事をしていない。その時考えていることや、その人に関連する話題があると、
返信に添えて書き送る。

最近、歩きながら、「要約筆記サークル」の設立についてどう対応するか、考えているので、
それに触れたことを書いた。
彼の奥さんは、埼玉県で手話通訳をしている(資格の内容は詳しく聞いていない)そうだ。
彼は、韓国語が話せるので、言葉に絡んだ話題がときどき交わされる。
当会の聴覚障害者が9名になったことを伝えた。
会員総数が112名となったので、あと3人入会すると、
会員の約1割が聴覚に障害を持った会員となる。

現在は、下手なりに手話で例会の進行を伝えているが、
情報取得に障害のある人たちへの対応を、検討する必要があるのではないか。
会の中での位置づけの問題だ。つまり、役員を選出し、会の運営に関わってもらう。
聞こえる会員が中心の会の中で、聴覚障害者特有の課題もあるだろう。
役員として加わってもらうことで、提案してもらうことがあるのではないか。
というようなことを書いた。

役員会の中でのコミュニケーション保障の問題にどう対応するか。
役員会には手話通訳の派遣を依頼すれば、会議の情報伝達は何とかなりそうだ。
古河市では、手話通訳の派遣は市の公費負担で対応できる。
例会での対応は、毎回通訳を依頼するわけにもいかないので、
手話のできる会員を増やす。手話サークルの会員に加入を呼びかけても良い。

あとは、会員への手話学習の場を増やすこと。2009年1月に手話講座を実施したが、
その後はやっていない。代わりに、例会時手話単語をいくつか覚えてもらうことにした。
月に1回手話単語を学んでも、手話が使えるようになるわけではないが、
手話に触れるきっかけにはなる。垣根が少しでも低くなればということで実施している。
現在手話の使える会員が2名いるので、その会員を中心に、手話学習の機会を増やす。

片言の手話をきっかけにして、歩きながら、又は電車の中で、聞こえる会員が、
ろう者に手話を教えてもらう姿も散見されるようになった。
その意味では、雰囲気としては良くなったと思うが、ムード先行の気味がある。

現状は、まだ力及ばずで、何とか居場所が確保されているだけの段階だが、
役員として加わってもらえれば、会への所属がより実質化していくと思う。
日本ウオーキング協会には、聴覚障害者の公認指導員が3名いる。
当会の公認指導員等研修会受講費用補助規程を利用して、
資格を取得してもらってもいい。

そのほかにも課題を抱えた歩く会だが、いつまでもろう者を、
「お客さん」扱いにしておいてよいはずはないと思う。

<本日の歩行:12㎞>~61日目
自宅~十軒道路・関戸交差点~正定寺~ほどほど~女沼を経由して自宅12㎞
(12:25~15:45)
※役員会終了後、伊勢福にて昼食。関戸交差点から右折、
正定寺を経由してほどほどでコーヒーを飲み帰宅。