どこかに捕らえられている。縛られてはいないが、ビルの一室のようなところにいた。
人の出入りを確認しながら、見つからないように脱出を試みた。やがて出口が見えてきた。
狭い場所を抜け出るのに、リュックが邪魔になったが、何とかくぐり抜けることができた。
さて、ここはどこだろうと思って気がつくと、ウォーキング大会のコースの中にいた。
コース図を持っていなかったので、周りを見渡しても、どこを歩いているのかわからない。
地図を見ながら歩いている人が来たので、声をかけた。自分の地図はどうしたとばかりに、
うさん臭そうなそぶりをしながらも居場所を教えてくれた。
朝までに何度もトイレに起き、その度に夢の内容を反芻しながら、朝まで覚えていた。
どうして地図を持っていなかったのか。スマホを持っているなら現在地確認はできたはず。
周囲を見渡せば、看板や電信柱に地域名が書いてあるはずなので、そこからも類推できる。
変な夢だった。夢だから変なのは当たり前だが、もう少しまともな動きができなかったか、
妙に疑問に思ったものだった。