「雲南の木増産プロジェクト」では雲南地域の木材生産量の増大を目指しており、特に主伐の推進に取り組んでいます。
そのような中、雲南地域では、H24年度から更新伐(モザイク林誘導型)※に取り組んでおり、実施事業体が増加傾向にあります。
※更新伐(モザイク林誘導型)は、人工林を小面積(概ね1ha)でモザイク状に伐採し、多様な林齢や林相へ育成していく施業です。
平成26年11月7日(金)、効率的な木材生産を目指した伐採区域の設定方法や路網配置の参考とするため、雲南地域の更新伐作業現地を視察し意見交換を行いました。当日は、森林組合、林業事業体、素材生産業者等20人が参加しました。
現地視察① 事業主体:(独)森林総合研究所農地整備センター松江水源林事務所
(独)森林総合研究所農地整備センター松江水源林事務所から奥出雲町で実施された複層林誘導伐についてご説明いただきました。
伐採区域(伐区)の設定や路網配置の考え方や、毎木調査により設計することなどを現地で説明していただきました。
現地視察② 事業主体:飯南町 施業者:森林組合
森林組合の作業中の現場を見学させていただきました。
③現地視察 事業主体:(公社)島根県林業公社 事業者:森林組合
島根県林業公社からは、公社分収林での収穫事業についての説明がありました。
今年度林業公社が募集し、事業者に決定した森林組合から、企画提案した伐区や路網配置などの説明をしていただきました。
更新伐は、分散型の小面積伐採のため皆伐に比較し作業能率は低下しますが、少しでも効率的に木材生産をしていくための路網配置や作業システムなどを考えながら事業を進めていく必要があるため、今後もメンバーで情報交換しながら進めていきたいと考えています。