7月14日に奥出雲町鳥上地区の営農法人「山県」で電気柵設置研修会を行いました。
山県内では広域メッシュ柵を集落の周りに設置していますが、電気柵はほとんど導入していない状況です。
今後の鳥獣対策で何か新しい方法も考えたいと相談があり、ほぼ毎年被害が出る圃場で電気柵の設置とその後の管理をやってみることになりました。
電気柵設置時のポイントとして、
・電気柵線の高さは地面から20cm+20cm
・支柱を約4m(線がたるまない程度)間隔を目安に、地面の起伏に合わせて最下段が20cmを保つように打つ
を特に意識して設置しました。
肝心の電気柵は、電気柵の電圧:8,500V アースの電圧:約800V でした。
イノシシを防ぐためには、最低でも4,000Vの電圧が出ていることが重要です。電圧が弱いとイノシシが触ったときのショックが弱く、“電気柵はこわくない”と学習する恐れがあります。
また電気柵は設置して終わりではありません、
・電気柵の線が見えるように、草による漏電防止のための下草管理
・本体器に使用している乾電池やバッテリー残量のチェック
等設置後の管理が特に大切です。
今季使用してもらい、山県の方が今後の集落鳥獣対策を考える際の一案になればと思います。