遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
我、前だけを見据え最期まで走らむ

ほんとの空~安達太良山の紅葉は(1)

2023年10月25日 | 山旅

 

 

福島県・安達太良山(あだたらやま)の紅葉

 

 

10月22日(日)

 

▲ 安達太良山登山の駐車場での朝

昨日から前泊している。

 

 

▲ 即食べれる朝食を摂る。

登山準備は昨日から万端。

安達太良山登山は2度目。前回は7年前の10月10日に。

前回より今回は12日ほど遅れたが、紅葉の時期が遅れているから大丈夫だろうと。

 

6時半に出発。

▲ 左手に、ロープウェイを見やりながら登山口へ。

 

 

▲ ほどなく登山口に到着。

 

 

▲ 正面に、薬師岳の頂上が見える。

ロープウェイに乗れば5分ほどで到着するはず。

しかし自分の脚で登るのが、我々のこだわりでして。(笑)

1時間半ほどかかるが。

 

 

▲ コースは7年前と同じ。

薬師岳展望台まで登ったら、安達太良山頂上を目指して、くろがね小屋を経由して下る周回コースだ。

 

登山道は一部ぬかるみがあって

▲ なぜか曲がったハシゴを登って、登山道を進むと

 

えっつ?! (じぇじぇはもう古い)

 

▲ これは、ユ、ユキ?!

 

 

▲ 雪をかぶっている。

これは想定してなかった。

大陸から寒気団が来て寒くなることは言われていたが。

 

 

▲ 薬師岳への途中の「五葉松平」で、その標柱の上には

 

 

▲ 誰が置いたのか、小さな可愛い雪だるまがあった。

 

 

さらに進んで

▲ 薬師平展望台へ来たな。

 

 

 

▲ 展望は・・

うむ・・安達太良山頂上は雲の中だ。

 

 

 

▲ あの上が頂上だが、見えない。

右に目を移すと

 

 

 

▲ 安達太良山の山並み山腹と、右には二本松市内がのぞく。

 

冒頭の紅葉シーンは、ここから切り取ったモノ。

 

▲ 薬師岳山頂の鐘を、ガンガン鳴らして晴れるのを祈願する。(笑)

1時間ほどこの展望所にとどまっていたが、願いむなしくガスは取れなかった。

 

 

しかし、展望所の左端にあるこの標柱は

▲ 今も、有った。

 

 

▲ 「この上の空がほんとの空です」の標柱。

 

智恵子は東京に空が無いといふ。

ほんとの空が見たいといふ。

・・・

智恵子は遠くを見ながら言ふ。

阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に

毎日出ている青い空が

智恵子のほんとうの空だといふ。

あどけない空の話しである。

 

~智恵子抄「あどけない話し」より 高村光太郎~

 

 

▲ では、安達太良山の頂上へ向かおう。

 

 

 

▲ 向こうの眼下に見えるのが、智恵子の生家がある二本松市。

 

 

 

▲ 右端の頂上を見遣っても、ガスっている。

 

 

 

▲ それでも更に進んで

 

 

 

▲ 後ろを、登ってきた山を振り返る。

白化粧が美しい。

 

 

 

▲ さあ、行こう、黙々と。

 

 

 

▲ 安達太良山頂上の手前に来た。

 

 

 

▲ ほとんどの方は後ろの岩塊・頂上に登るのはあきらめて

その前の「安達太良山」の標識の前で記念撮影のようだ。

7年前に来た時は、岩塊を登るためにとぐろを巻くように順列ができていたが。今日は雪山だし風もあるし、怖気づいてしまうね。

登るルートは左からハシゴを伝う道と、右から鎖伝いに登る道の二つがあるようだ。

ボクは? もちろん登るよ。ハシゴ伝いで。少しおっかない箇所があったが。晴れていれば、何ということのない頂上だが。

 

 

 

▲ 安達太良山頂上 1700m 10:24AM

 

 

 

▲ 何も見えましぇん。

 

気を張りながら、ゆっくり下りる。

 

▲ 下りた頃には、少しガスが薄くなっていた。

ガスは晴れても、寒いねここは。本来ならここでランチだが、無理。だれもとどまらない。

下山しよう。

ルートは・・ここで大きなミスをした。爆裂火口を左手に眺めながら下る当初計画だったが。その下りルートが分からなくて、「どうせガスで見えないだろう」と口実を作ってそれ以上追求しなかった。実際は、あの岩塊下の右端を辿るだけで良かったのだが・・涙、涙。

で、ちょっと下った分岐点からの短縮ルートで「くろがね小屋」方面に向かうことになった。

 

【続く】

 

ここは:

 

 

 

 



8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (うなぎ)
2023-10-25 07:16:22
今年は磐梯吾妻スカイラインの後に安達太良山にロープウェイで上がってみようかと思いましたが、天気が今一だったので見送りました。
いつも思うのは、近くに住んでいると気が向いた時に行けるので羨ましく思います。
返信する
◇うなぎさん、おはようございます◇ (旅人)
2023-10-25 09:32:31
>今年は磐梯吾妻スカイラインの後に安達太良山にロープウェイで上がってみようかと思いましたが~
私はそのスカイラインで裏磐梯のほうへ抜けようかとも思いましたが、まいいや、うなぎさんとバッティングするとまずいし(冗談、逆です)、安達太良山のあとはそのまま直帰しています。

>近くに住んでいると気が向いた時に行けるので羨ましく・・~
そのお気持ちよく分かります。ICも近いし高速を使えばどこでもすぐ行けますね。安達太良山でさえナビ的には4時間ですから。家内からはいつも、「もう帰ってきたの?」と小言めいて言われますが(笑)。

志賀高原越え、お気をつけて。
返信する
雪景色 (はなねこ)
2023-10-25 17:20:12
長い夏が終わったら、もう冬ですね~。
雪景色にびっくりでしたが、下のほうは紅葉が綺麗そうですね。
続きを待っています。
返信する
◇はなねこさん、こんばんは◇ (旅人)
2023-10-25 17:39:29
確かに、なんか直ぐに冬になってしまうような気すらしますよね。紅葉の時期を捉えるのも難しくて、まもういいやになってしまいます。

>下のほうは紅葉が綺麗そうですね~
紅葉も雪景色も綺麗ですよ。続きはもう書いてしまいましたが、朝6時の予約投稿です。またお楽しみに。
返信する
Unknown (pooh_37)
2023-10-25 22:12:00
こんばんは
三年前の10月18日に登った時には、こんなに紅葉もして無く
雪もありませんでした。
今年の方が暖かいと思っていたのに、もう雪ですか!
あっ!登ったのは妹で私は、ロープウェイの往復(笑)
そのあと、温泉に入って下山してくる妹と合流し、
山頂の写真をみせてもらいました(^^)
返信する
◇poohさん、おはようございます◇ (旅人)
2023-10-26 10:17:47
>三年前の10月18日に登った時には~
ええッ、poohさん登山デビューしてたんだ!と一瞬びっくりしましたが、登ったのではなくてロープウェイで昇ったのですね。いやいや、10歳下の妹さんの同時登山の写真も見せていただき、遅ればせながらイイネリアクションボタンを4個x2記事、先ほど連打させていただきました(笑)。

>こんなに紅葉もして無く雪もありませんでした~
いやいや、よー似たものですよ。雪はありませんが(笑)。もう少し晴れていればどちらも紅葉がもっと映えたでしょうが。 早く登った妹さんの「ほんとの空」は青空でしたね。私はあの「青空」をまだ見ていません。どちらも「また来いよ」ということなんでしょう。

ただこのあとふもとの岳温泉に泊まられて、十分に「旅」も楽しまられた様子でさすがですね。「コンビニ弁当をじっと見る」私との違いを感じました。(笑) ありがとうございました。
返信する
Unknown (だんだん)
2024-04-01 19:53:21
ああこれがあの「智恵子抄」の安達太良山なのですね。山頂の写真、初めてです。感激しながら拝見しています。
返信する
◇だんだんさん、こんにちは◇ (faraway 旅人)
2024-04-02 16:44:40
昨秋の記事に目を留めていただきありがとうございます。
はい、これがほんとうの安達太良山の頂上です(笑)。
返信する

コメントを投稿