ようこそガンバ
もうじき、お父ちゃんの命日がやって来るんよ
まさちゃんをすごく可愛がってくれた大好きなお父ちゃんのね
お父ちゃんが、天国にいった日、あの頃は、まだ雪も多くてね
一日中、雪が降り続いてた日やった・・・
兄貴たちのそばの西宮の病院に入院してたお父ちゃんが、急に容体が悪くなって、まさちゃんがその知らせを受けたのは、もう、大阪の方に行く電車はなくなってしまってた
後悔したくないって、夜行ででも、お父ちゃんに会いに行こうと駅まで、雪がしんしん降り続く中を、タクシーで駅に向かったの
あの頃、携帯電話もなかったしな、、、
待合室でまさちゃん、待ってたら、まさちゃんを呼ぶアナウンスが構内に入った
兄貴からの電話やった
お父ちゃんは、もう天国に行ってしまって、明日、ふるさとに帰るから、こっちに来なくていいと、、、、
ダクシーにまた乗って、まさちゃんは、引き返した
車の窓の外の雪を見ながら、ぼろぼろ、ぼろぼろ涙がこぼれたよ~
結局、最後は、お父ちゃんに会えなかった、、、
お父ちゃん、若いころは、いろいろあって、随分苦労をしたらしい
自分の家を建てた時は、ほんとうに嬉しそうやったな・・・
お酒が好きで、まさちゃんちに来ると、喜んでこっちの美味しいお酒を いつも嬉しそうに飲んでたっけ
まさちゃん、お父ちゃんによく可愛がってもらった思い出はいっぱいあるけど、怒られた記憶ってないんよ
よく兄貴に、「まさこの字は、お父ちゃんに一番似てるな~」って言われる
お父ちゃんに似たのかな
それにね、お父ちゃん、人が好きやったんよ
なんだか、いつでも、人のお世話してたよな・・・
そして、家に人がやって来るのが大好きで
お客さんが来るっていうと、早くからそわそわ準備してたりして、、、
まさちゃんも人が好きだし、それも、お父ちゃんに似たのかもしれないね
時々、困ったことや心配なことがあると、お父ちゃんに守ってな~って、心の中でお祈りしてる
お母ちゃんより、ひと足早く天国にいってしまったけど、いつだって、そばに居てくれてるような、そんな気がするよ
お父ちゃん!まさこは、これからも頑張るし 心配せんといてな~
さ~ぁ!今日もこれから、笑顔でガンバ
元気出して、がんばろうぜ、みんな
いつも来てくれて、ほんとにどうもありがとう