半世紀を彷徨う

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下水道の有難さ

2016-03-08 21:32:47 | 日記
下水道には台所やふろ、トイレの水が流れていて、少しずつ集まったものが下水道本管に入って行く。

下水道の水は、終末処理場に行き重い塊は沈殿で取り除き、上澄みは汚れを微生物に食わせて処理。
河川や海に流せるレベルになったら放流する。
下水道は会社などの事業所も流しているので、毒物が流れると微生物死亡で大騒ぎに。

家庭からの汚水は数も多く、みんなフリーダムに流しちゃうから下水道のメンテナンスは大変だ。
例えば使用済みのサラダ油、フライパンから流しちゃったりしてないかな。
作りからすると流せちゃうので、一般の人は流れたと思っているけど、
家の中の配管が詰まりそうになっているかも。

それでも汚水は終末処理場があるだけまし。人口密集地では雨水だけ分けて流し、
雨水は汚れていないのでそのまま終末処理場を通さず河川や海に放流している。(分流式という)
道路の歩道脇にある金属製の四角い格子のふた。グレーチングっていうんだけど。

あそこって何かと捨てるのに便利だったりするでしょ?煙草の吸殻とか。
だから最近格子が狭いグレーチングができているね。ここから物を流さないでくれと言う意味だ。
みんなはあそこにポイ捨てして、流れて行くからいいやと思っている。

川もそうだけど、高い方から低い方へ流れる。陸地から川へ持っていくためには、
ポンプで高くくみ上げて勾配をつけて流してやる場所も多い。
異物が流れてきたとき、運が悪いとポンプにからまり、人の手で取ってやらないといけない。

この辺の事は府中街道沿いの下水道博物館に行くと入場無料で見学できるよ。
そこは最下層が下水道本管とつながっていて、流れているさまを見れる。
ただとてもくっさい。息を止めて30秒で見よう。

おれもよく子供を連れて行ったな。何しろタダだし。
今となってはいい思い出だ。