2008年5月18日のブログ記事一覧-カトカト日記 ~霊園・墓石の株式会社加登 公式ブログ~

平和。

今日も快晴。
車を運転していると、ハンドルを握る両腕を太陽が焦がす音がちりちりと聞こえてきそうな・・・。

来月は梅雨に入りますので、霊園のご見学等をお考えの方は、5月のうちに済ませておくと良いかもしれませんね。

とは言うものの、個人的には梅雨どきの情景も嫌いじゃなくって、

 真昼に止んだ雨滴が集まって勢いよく雨樋を流れる音や、
  雨の膜が薄く張ったアスファルトを滑るタイヤの音。
   路地裏に咲く紫陽花、
    のぺっと大きく広がったその青葉を伝う水滴の、
     今にも垂れ落ちんとする葉先で太陽を跳ねながら、
      雲間の空をまるく映した魚眼の世界。

雨の余韻を残した夏、梅雨の終わりなんて素晴らしいですね。
北海道の方には申し訳ありませんが、梅雨を挟まなかったら、日本の夏は日本の夏たり得ないとさえ思うのです。

来る日も来る日も鬱屈とした雨雲が街を覆い、必然屋内に閉じこもりがちになる。
けれどもそんな梅雨や台風が、土壌に潤いをもたらし、豊饒な収穫を約束している。

実は私たちの心にも、雨というものが潤いを与えてくれているのではないでしょうか。
雨の季節を耐えながら、気付かぬうちに雨という滋養を存分に吸い込んだ心が、梅雨明けとともに豊かに咲き誇る。

雨が降るからこそ、晴れた空がまぶしい。

すべてはコインの裏表のように、両義性あるいは多面性を有している。
悲しみの裏に喜びがあり、憎しみの裏には愛があるように。

陰陽道ではありませんが、結局世界はトータルするとプラスマイナスゼロなんじゃないかって思います。
悲しみの向こうに喜びがあって、もちろんその逆もあるけれど、終わらない梅雨がないように、終わらない苦しみや憎しみなんてない。

人の一生という短いスパンで考えれば空しいこともあるかもしれませんが、世界はゆっくりとしか変わっていかないものです。
ひとりひとりの祈りは、けっして無駄にはならない。



109年前の今日5月18日に、オランダのハーグで第1回平和会議が開催されました。
しかし今なお、人類から戦争の恐怖というのは取り除かれていません。

戦争があるから平和が美しい、というのではもちろんありません。
そうではなくて、誰かを憎む心の裏には、誰かを愛したい、愛されたいという無意識の欲求がひそんでいる。

個人のレベルで争う両者が互いにそのことに気付けば、やがては国と国との争いもなくなっていく、なんて簡単なものではないんでしょうけど。




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