川西中央霊園「夏の送り火キャンドル・ナイト2011」ご報告。
by |2011-08-30 00:30:26|
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平成23年8月27日(土)
◆朝。
川西中央霊園(兵庫県川西市)に向かう。
暑い。
久し振りの夏空。
先週土曜とは比較にならないほどの晴天に、心が躍ります。
炎天下の作業はキツイですが、雨に降られるより遥かにマシです。
◆正午。
弁当を食べる。
キャンドルの設置やテントの設営、オブジェの準備など、至って順調。
滝のごとく流れる汗も何のその。無事イベントを開催できるなら、どんな苦労も厭いませんとも。
意気揚々、ヨーヨー・マ。
弦楽繋がりってことで。
◆16時。
大阪方面で大雨とのウワサを耳にする。
言われてみれば多少空がくすんできたような気がしないでもありません。
◆16時30分。
嘘のように暗い空。
ゴロゴロと雷鳴をはらんだ雲が、重く立ち込めています。
意気消沈、している時間はもったいない。
はびきのの二の舞は避けなければ。
急ぎキャンドル・カップに蓋をし始める。
蓋とは言ってもいくつか穴が開いていて、蓋をしたまま中のキャンドルに火を点けることもできます。
多少の雨風ならこれで十分、なはずでした。
◆16時45分。
雨。
それも生半可な雨ではありません。
雨とかいう、日頃から慣れ親しんでいるありきたりな単語で表現してしまって良いのだろうかと悩んでしまうほどの激しさ。
水のかたまりが落ちてくる、みたいな絵でしたね、あれは。
ここは熱帯ですか?
何でも、記録的な豪雨だったみたいですね。
ごっつぁんです。
◆17時。
ちらほらとお客様の姿が。
雨が降ったときのために、バスのりばの屋根の下に置いておいたはずの園内案内図。
その半数以上が濡れてしまいました。
来場いただいたすべての方にお渡ししなければいけないのに、このままでは数が足りなくなるかも知れません。
急ぎ事務所に戻り、案内図のカラーコピーをお願いする。
キャンドルには一切手出しできない状況。
いくら蓋をしたとは言っても、これだけの雨です。
はびきのでは雨が上がった後に火を点けることができましたが、さすがに今日は厳しいだろうな・・・。
かつてないくらい順調に準備が進んでいただけに、悪い夢でも見ているようでした。
◆17時30分。
若干雨の勢いが弱まりました。
少しはやいけれど、キャンドルへの点火をはじめる。
案の定、火が点かない。
点いてもすぐに消えてしまう。
キャンドル、全滅。
何ですかこの事態は。
もはや嘘泣きして許してもらうしかないかも。
◆17時40分。
手の空いているスタッフ総出で、キャンドルをすべて新しいものに交換することに。
遠回りではあるけれど、それ以外に手段はありません。
とりあえず一番大切な正面階段のキャンドルをひとつひとつ交換し、点灯。
次にメインとなるのが入口から正面階段へと続く車道。
一刻もはやく点灯しなければ、キャンドル・ナイトがキャンドル・ナイトでなくなってしまう。
その辺りがようやくカタチになった頃には、既に日が暮れていました。
まだまだオブジェのセッティングも出来ていないというのに。
◆19時(?)
後輩のタミヤ君に上のキャンドル交換やらセッティングやらを任せ、下に2箇所あるオブジェのセッティングに取り掛かる。
まずは陶器のオブジェ。
通路の真ん中で組み立て、火の点いたキャンドルを置いていく。
濡れないよう覆いを被せていたにもかかわらず、キャンドルになかなか火が点かない。
まだ雨が上がったわけではなく、背中で雨滴を避けつつ2度、3度とチャッカマンの火をかざしてようやく小さな火が点る。
どれだけの時間を要したでしょうか。
ようやくオブジェのセッティングが完了。
程なく生演奏開始のアナウンスが。
ということは19時20分か。
何とか生演奏が終わるまでにはすべてのセッティングを済ませたい。
◆19時30分。
「シャボン玉はやらないんですか?」と臨時スタッフさんに声を掛けられる。
雨はほとんど止んでいる。
キャンドルの交換・点灯も8割方完了している。
せっかくの機会なので、思い切ってやってみることにしました。
風向きによって設置場所を変えなければならないのがちょっと厄介。
試行錯誤の末、道の真ん中に置いてみたところかなりいい感じになりました。
子供さんがすごく喜んでくれたのが嬉しかったですね、やっぱり。
◆19時40分。
最後のオブジェが不完全だったのでセッティングし直す。
遅ればせながら、これでようやくライティングはパーフェクトに。
ほとんどのお客様に見ていただけなかったのは本当に残念でしたが、今までで一番綺麗なライトアップでした。
諦めなくて良かった。
◆20時20分。
2回目の生演奏が終わり、残っていたお客様の大半が帰途に。
雨はすっかり上がっていました。
キャンドル・ナイトのためだけにやってきたような、忌まわしい雨でした。
僕はと言えば、キャンドル作りもフードカーもメッセージキャンドルも生演奏もほとんど見ることが出来ないというかつてない状況でしたが、全員の力で何とかライトアップが完成したことに小さな達成感を覚えていました。
川西中央霊園では3度目の開催となりましたが、準備期間を含め、これまでで一番スタッフがひとつになれたキャンドル・ナイトだったように思います。
もちろん、ご来場いただいたお客様にしてみれば、色々とご不満もおありだと思います。
来年こそは雨などを言い訳にせず、誰が見ても素晴らしいキャンドル・ナイトにします。
どうかもう一度、チャンスをください。
皆様、本当にありがとうございました。