宣言。
by |2012-04-07 00:32:18|
1789年 人間と市民の権利の宣言(フランス)
1979年 関白宣言(さだまさし)
そして2012年、株式会社加登は「お墓主義宣言」を掲げます。
過去と現在、未来を繋ぐ供養のカタチとして綿綿と続いてきた「お墓」文化の素晴らしさを伝えること。
物質至上主義の現代にあって、目には見えない故人やご先祖様とのふれあいの場として「お墓」が与えてくれる精神的な幸福を語ること。
昨年の大震災では多くのお墓が倒壊したり流されたりしたそうです。
それでも、もはや原形をとどめていないお墓の一部にお花を手向け、祈る方々が後を絶たないといいます。
私たちには、祈りの対象が必要なのです。
山に祈り、海に祈り、風に空に祈りつづけてきた私たちの祖先。
大切な人を亡くしたときにも、私たちはその人の冥福を祈ります。それはただ思い、死を悼むということではありません。古より神を宿すと考えられてきた「石」でお墓をこしらえ、故人の魂を住まわせ、時には故人そのものとして祈り、語るのです。
そこにはただ感謝だけがあります。子が生まれれば生まれてきてくれたことに感謝し、その機会を与えてくれた親に感謝し、だから子が生まれればお墓に連れて行ってそこに眠る両親や祖父母に見せてあげようなどと思うわけです。
そんな素晴らしい文化がわが国にはあるのです。死後の世界を想像し、故人を埋葬するというのは理性をもって他の動物に優れる「人間」として最も高度で洗練された営みです。けれど気がつけば社会の変質の中で家族というユニットが物理的にも精神的にも矮小化し、その結果親が子を虐待したり、子が親を殺したりなどというおぞましい事件が日常的なものとなってしまった。これはもはや動物にも劣る下劣な行為です。
こんな世の中で良いはずがありません。私たちは人間であらねばならないし、ある意味それは私たちが感謝し祈る動物であることによって担保されているのだと思います。
その礎としてお墓は存在してきたに違いないし、これからもそうでなければとも思うのです。
だから加登は「お墓主義宣言」。
何千年、何万年もの間続いた文化が僅か数年のうちに消え去ってしまうような世の中で、本当に大切なものとしてこれからもブレることなく「お墓」文化を守っていきます。