安倍首相、集団的自衛権の閣議決定を説明
NZ首相は称賛
【オークランド=桑原雄尚】安倍晋三首相は7日午前(日本時間同)、ニュージーランドのキー首相と、オークランドの総督官邸で首脳会談を行った。安倍首相が集団的自衛権の行使を限定容認する憲法解釈変更の閣議決定について説明したのに対し、キー首相は日本の安全保障法制見直しの取り組みを称賛した。両首脳は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の早期妥結に向けて精力的に取り組んでいくことも確認した。日本の首相が同国を訪問するのは平成14年の小泉純一郎氏以来12年ぶり。
安倍首相は首脳会談後の記者会見で、集団的自衛権容認の閣議決定について「地域、国際社会の平和と安定に寄与するものであり、わが国の平和国家としての歩みは不変だ」と強調。反発を強める中国、韓国に対しては「高い透明性を持って丁寧に説明していく」と語った。
キー首相は中国が海洋進出を強める南シナ海、東シナ海情勢に関し「法の支配に従い、国連海洋法条約による解決を求めるべきで、平和と安定が不可欠だ」と述べた。
首脳会談では、自衛隊とニュージーランド軍が食料や燃料を融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA)の研究を進める方針でも合意。農業や地熱発電、防災技術などの分野で企業交流を促進させることも確認した。
安倍首相は同日夕に2番目の訪問国オーストラリアの首都キャンベラに入る。
中国人女性?2回撃たれ死亡
撃った男の身柄確保 東京・池袋
6日午後10時40分ごろ、東京都豊島区池袋のホテル1階にある喫茶店で、通行人から「男が拳銃で女性を撃った」と110番通報があった。女性は30代ぐらいで、心肺停止の状態で病院に搬送された。警視庁池袋署員らが現場にいた男の身柄を確保し、殺人未遂容疑などで事情を聴いている。撃たれた女性は搬送先の病院で死亡が確認された。同署などによると、男女はいずれも中国人とみられる。喫茶店のオープンテラスに座っていて口論になり、男が拳銃を取り出して女性を2回撃ったとみられるという。店の従業員や他の客にけがはなかった。現場は、JR池袋駅の北西約300メートルの繁華街。