米中両国は19日、ワシントンで17~18日に開いた貿易協議の共同声明を発表し「米国の対中貿易赤字を減らすため、中国が米国のモノとサービスの輸入を大幅に増やすことで合意した」と表明した。ムニューシン米財務長官は20日に「貿易戦争を当面保留する」と述べ、中国への制裁関税をひとまず棚上げして協議を継続する考えを示した、共同声明は協議終了から異例の1日遅れとなった。両国は貿易不均衡の解消へ努力する方針で一致し、共同声明に「米国が農産品やエネルギーの輸出を大幅に増やすことで合意した」と盛り込んだ。具体策を詰めるため、米国が中国に代表団を送って再協議する、米国側は年3750億ドルあるモノの対中貿易赤字を2000億ドル分減らすよう求めている。「貿易戦争」の回避に向け、具体的な金額や品目をどこまで固められるかが焦点となる
日本経済新聞