3日午前4時20分ごろ、千葉県四街道市吉岡の住宅に男が押し入り、住人の50代男性にけがを負わせ、約1万2000円を奪って逃げた事件で、家族からの110番で駆け付けた県警の捜査員が、近くで男の身柄を確保した。強盗致傷容疑で事情を聴き、容疑が固まり次第、逮捕する。首都圏で相次ぐ、闇バイト絡みとみられる強盗との関連も調べる。男性は、男が所持する携帯電話を近づけられ、指示役とみられる人物から「現金の在りかを言わないと、家族がどうなるか分からない」と直接脅されたという。
捜査関係者によると、男は男性が寝ていた部屋の窓ガラスを割って侵入したとみられる。別室に80代の母親がいた。
県警によると、男は男性に馬乗りになって何度も殴り、財布の場所を聞いて現金を強奪。男性は顔から出血したが、命に別条はない。
産経新聞
首都圏で相次ぐ強盗事件のうち、埼玉県所沢市で10月に発生した事件で、「リクルーター」役になり実行役を集めたとして、強盗致傷などの疑いで逮捕された愛知県知多市の会社員、名倉優也容疑者(31)が「闇バイトに応募し、指示役に個人情報を握られていた」との趣旨の供述をしていることが3日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、名倉容疑者は「金に困ってやった。所沢の強盗事件で逮捕された人たちに仕事を紹介した」と容疑を認めている。交流サイト(SNS)に「ホワイト案件」などと書き込み、実行役を募集していたとみられる。埼玉県警は3日、名倉容疑者を送検した。
県警によると、事件は10月1日未明、所沢市の住宅で発生。前橋市の飲食店店長、海藤貴志被告(43)=強盗致傷罪などで起訴=ら実行役3人が住宅に侵入、80代夫妻を粘着テープで縛り、刃物で切り付け、約16万円などを奪った。
産経新聞
【ワシントン=坂本一之】米中西部ミシガン州で8月に実施された多国間の軍事演習に台湾軍が参加し、前年よりも人員規模を拡大していたことが2日、分かった。中国が台湾への軍事圧力を強める中、バイデン米政権は台湾の防衛力強化へ支援を急いでいる。5日の米大統領選を経て来年1月に発足する新政権でも現在の台湾支援策が継続されるかが注視される。
関係者によると、台湾軍はミシガン州兵が主導して毎年実施している多国間の軍事演習「ノーザン・ストライク」に陸軍の隊員らを派遣した。台湾軍の具体的な参加規模は不明だが、2023年の参加時よりも増やしているという。
8月3~17日に実施されたノーザン・ストライクには米国外の国・地域から1000人超が参加、計6000人超が即応力や戦闘能力の強化に取り組んだ。演習プログラムの中には、脅威が高まる無人機システムへの防衛訓練も組み込まれた。
米軍と台湾軍による演習を巡っては、双方の海軍が今年4月に西太平洋で合同演習を非公表で実施したとロイター通信が報じている。
バイデン政権は、中国の習近平政権が2027年までに台湾侵攻の準備を整えることを前提にし、台湾への防衛支援を進めている。10月25日には、高性能地対空ミサイルシステム「NASAMS」や航空監視レーダーシステムなど台湾への約20億ドル(約3000億円)の武器売却を決め、議会に通知した。バイデン政権で最大規模となる台湾への武器売却で、防空能力を引き上げる。
NASAMSはロシアの侵略を受けるウクライナ軍も米国の支援を受けて使用していて、ウクライナの防空能力を大幅に強化した実績がある。バイデン大統領は武器売却や演習で台湾軍の能力強化を支援するとともに、台湾有事の際に米国が台湾防衛に関与する意志を示すなど、中国の台湾侵攻を牽制(けんせい)してきた。
米大統領選の民主党候補のハリス副大統領は、バイデン路線を継承するとみられる一方、中国側が米国への反発を強める可能性もある。また共和党候補のトランプ前大統領がバイデン政権の政策方針をそのまま踏襲するかは不透明で、次期大統領の対応が注目される。
産経新聞
中国電力は3日午前、島根原発2号機(松江市)の再稼働に向けて、原子炉への核燃料装塡を完了した。10月28日午後から作業を開始しており、7日間かけて燃料プールから560体を水中移動させて装塡した。中国電は12月上旬に原子炉を起動し、12月下旬に発送電を開始する予定で、令和7年1月上旬の営業運転再開を目指している。
装塡完了を受け、今月5日までに原子炉を緊急停止させるための制御棒が瞬時に挿入できるかを試験する予定。圧力容器内に水を満たして加圧し、水漏れがないかを確認する検査などの起動前準備という工程を経た上で再稼働する。
島根2号機は定期検査のため平成24年1月に運転停止。燃料は翌月に原子炉から取り出されていた。
島根原発は全国で唯一、県庁所在地に立地する。東京電力福島第1原発と同じ「沸騰水型」で、東北電力が同じタイプの女川原発2号機を10月29日に再稼働した。
産経新聞
「短期で高収入、連絡ください」SNSで闇バイトを募集した疑いで10代の姉弟を逮捕『受け子』や『出し子』を募集か
関東を中心に『闇バイト』による強盗事件が相次いでいるが、熊本県内でも熊本市に住む10代のきょうだいが『闇バイト』を募集した疑いで、11月1日に逮捕された。2人は特殊詐欺の『受け子』や『出し子』をSNSで募集していたということだ。
「断ろうとしたら脅された」と相談
職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、熊本市に住む16歳の男子高校生と18歳の飲食店従業員の女。
警察によると、2人は姉弟で、10月に「短期間で高収入、やりたい人いたら連絡ください」といった内容をSNSに投稿。
特殊詐欺の被害者からキャッシュカードなどを受け取る『受け子』や、現金を引き出す『出し子』といった、いわゆる『闇バイト』を募集した疑いが持たれている。
10月20日に熊本県内に住む高校生から「闇バイトとは知らずに応募し断ろうとしたら『金を払え』と脅された。助けてほしい」などと警察に相談があり、事件が発覚したということだ。
闇バイト募集を職安法違反容疑で初逮捕
警察に相談した高校生は、逮捕された男子高校生と面識があり、秘匿性の高いアプリのメッセージで自身の名前や住所、親の名前などの情報を送信させられていた。
熊本県内で『闇バイト』の募集を職業安定法違反の疑いで検挙するのは初めてということだ。
警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていないが、2人は指示役から何らかの報酬を得ていたとみて、組織の全容解明を急ぐとしている。
警察は、『闇バイト』に応募しないように注意を呼び掛けるとともに、応募してしまった人に対しては「脅迫されても警察が保護するので、すぐに相談してほしい」と呼びかけている。
(テレビ熊本)