国民民主党の玉木雄一郎代表が元グラビアアイドルの女性と男女関係にあったと一部で報じられた問題で、11日午前に記者会見に臨んだ玉木氏の手元には想定問答などが記された応答要領があった。冒頭では「逃げている印象にならないように」と注意喚起。立ち止まって、ゆっくり答えてから移動するよう促す内容が書かれていた。
玉木氏が会見に持参したA4の紙には「事実関係はおおむね認めます」という一文で始まる謝罪内容や、報道陣からの問いかけられた際のふるまい方が列挙されていた。手書きで「全国の多(く)の」「こんな報道をされて」などと書き込んだ添削の跡もあった。
想定問答では、詳細な事実関係を尋ねられると見越し、「別の女性に好意を持った点については端的に申し上げて事実」と記されており、その部分に下線が引かれていた。
国民民主党の玉木雄一郎代表は11日午前、自身が元グラビアアイドルの女性と男女関係にあったと一部で報じられたことを受けて、国会内で記者会見し、記事内容を「おおむね事実だ」と認めた。玉木氏は「家族のみならず期待を寄せてもらった全国の皆さまにおわびを申し上げる」と頭を下げた。
11日公開された「SmartFlash」は、先の衆院選後の10月30日夜、東京・新宿のバーで39歳のタレントと密会したなどと報道。今年7月にも高松市内のホテルで密会したなどと報じている。
玉木氏は会見で「妻にはすべて話した。『こんな大事な時期にこんな報道されて何をやっているのか』と叱責を受けた。全くその通りだ。謝罪しても許されるものではないと思うが、謝罪を続けたい」とし、タレントとのくわしい関係について「家族の意向もある」などと言及は控えた。
同日昼の両院議員総会で代表としての進退や、想定される決選投票を含めて首相指名選挙で玉木氏に投じるという党の方針の是非について図る考えだ。
衆院選を受けた第215特別国会が11日、召集される。衆参両院の本会議で首相指名選挙が行われ、自民党総裁の石破茂首相が第103代首相に選出される見通しだ。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、公明党との連立による第2次石破内閣が同日発足する。
午後の衆院本会議での首相指名選挙は石破氏と立憲民主党の野田佳彦代表の決選投票となる見込み。日本維新の会や国民民主党、参政党は決選投票を含めそれぞれの党代表に投票する方針で、石破氏の得票が野田氏を上回る可能性が高い。
首相は選出後、組閣本部を設置。法相に自民の鈴木馨祐元外務副大臣、農相に自民の江藤拓元農相をそれぞれ起用する。公明代表に就いた斉藤鉄夫国土交通相の後任は公明の中野洋昌元経済産業政務官を充てる。
首相指名選挙に先立ち、議長に再選となる自民の額賀福志郎氏、副議長に立民の玄葉光一郎氏を選出。体調不良を理由に辞任する尾辻秀久参院議長の後任は、自民の関口昌一氏を選ぶ。
衆院選を受けた第215特別国会は11日召集され、石破茂首相(67)=自民党総裁=が同日午後、衆院本会議での首相指名選挙で立憲民主党の野田佳彦代表(67)との決選投票の末、第103代首相に選出される。首相は皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、同日夜に第2次石破内閣を発足させる。衆院選で落選した法相、農相を含む3閣僚が交代、その他の閣僚は再任する。与党過半数割れに伴う少数与党内閣で、厳しい政権運営を強いられるのは確実だ。
これに先立ち首相は国民民主党の玉木雄一郎代表(55)と会談する。続いて野田氏と党首同士で会い、政治改革を含めた国会対応などで協力を求めるとみられる。
第1次石破内閣は11日午前の臨時閣議で総辞職した。首相は夜に官邸で記者会見し、2024年度補正予算案や法案審議への取り組み方針を説明する。
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中国のホテルが「日本人お断り」、館内警報 動画拡散、ホテルに花束 日中戦争で戦闘の町
中国雲南省騰衝(とうしょう)市のホテルが日本人であることを理由に宿泊を断り、客側と口論となった動画が交流サイト(SNS)に出回り注目を集めた。ホテルの対応を支持する投稿がSNS上に相次ぎ、ホテルに花などが届けられる騒動となった。地元メディアが伝えた。
騰衝市は、日中戦争で中国軍と日本軍との間で激しい戦闘があったことで知られており、騒動の背景にあるとみられる。
ホテルで中国人女性が一緒にいた日本人のチェックインをしようとした際、フロントの女性が「騰衝は日本人を受け入れていない」と拒否したため中国人同士で口論に。ホテル側が館内警報を鳴らす事態となった。
中国大手旅行サイト上で同ホテルは外国人が宿泊できない施設との説明がある。中国では外国人旅行者が利用できない宿泊施設がある。(共同)