千葉県警佐倉署は5日までに、高校生を含む10代の少年や男性ら7人を集団で襲い約12万円や所持品を奪ったとして、強盗傷害の疑いで県千葉水道事務所の職員立本元希容疑者(20)=茂原市八幡原=と、県内に住む20代の大学生ら男5人を逮捕した。認否を明らかにしていない。
署によると、容疑者らのグループは高校時代の友人同士などのつながり。男女交際を巡るトラブルが事件の背景にあるとみて調べる。
逮捕容疑は共謀して6月28日深夜、同県八街市の駐車場で、車3台に分乗していた少年や男性を金属バットなどで殴って重軽傷を負わせ、現金の他にもバッグやドライブレコーダーなど計42万5千円相当を取ったとしている。
産経新聞
襲撃した人物らは自分たちの車で現場から逃げた。防犯カメラなどから容疑者が浮上した。
県企業局によると、立本容疑者は水道管路の維持管理などを担当していた。処分を検討する。
新潟県長岡市古正寺の市立大島中3年の男子生徒、當重主羽(とうじゅう・しう)さん(15)が12月3日から行方不明になり、県警は6日、写真や当時の服装などを公開し情報提供を求めている。防犯カメラなどを調べているが、これまでのところ手掛かりはないという。
長岡署の調べでは、當重さんは12月3日午前11時10分ごろ、授業中の教室から突然、飛び出していった。教諭が追いかけたが振り切られたという。
當重さんは身長約165センチで、髪は短く、痩せ型。当時は、白色のパーカーに黒色の学生ズボン、黒色のスニーカーをはいていた。
同署は、周辺のコンビニエンスストアなどの防犯カメラを調べているが、これまでのところ當重さんの姿が映ったものはない。また當重さんが親類や友人宅に立ち寄った形跡もないという。
![行方不明になっている新潟県長岡市の當重主羽さん(新潟県警HPより)](https://www.sankei.com/resizer/_BdQ_uo3jB5nVovVS6ik4F7hV8w=/777x962/filters:focal(308x221:318x231):quality(40)/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/IOJLBZVEDFIM5PRDDMYZXXO7CU.jpg)
行方不明になっている新潟県長岡市の當重主羽さん(新潟県警HPより)
埼玉県川口市内で女子中学生に性的暴行をしたとして今年3月に逮捕されたトルコ国籍の無職男が有罪判決を受け、執行猶予中の9月に12歳の少女に再び性的暴行をしたとして逮捕、起訴されていたことが6日、わかった。男はトルコ生まれ日本育ちの在留クルド人で、事実上の「移民2世」。難民認定申請中で仮放免中だった。
埼玉県警は2度目の事件について発表していなかった。情報を知った埼玉県議が問い合わせても県警は答えなかったという。
起訴されたのは、さいたま市南区大谷口の無職、ハスギュル・アッバス被告(21)。
起訴状によると、ハスギュル被告は9月13日午後8時ごろから同11時15分ごろまでの間、川口市内のコンビニ駐車場などに止めた乗用車内で、12歳の少女に性的暴行をしたとして不同意性交の罪で起訴された。現在公判中という。
ハスギュル被告は今年1月、川口市内の別のコンビニ駐車場に止めた乗用車内で、東京都内の10代の女子中学生に性的暴行をしたとして3月、不同意性交の容疑で逮捕、県青少年健全育成条例違反罪で起訴された。
さいたま地裁で5月27日、懲役1年、執行猶予3年の有罪判決が確定、釈放されていた。
ハスギュル被告は先に来日していた父親を頼って幼少期に来日し、地元の小中学校に通っていた。卒業後は家業の解体業を手伝っていたという。父親とともに難民申請中で、入管施設への収容を一時的に解かれた仮放免中だった。
事件を扱った武南署幹部は取材に対し、「被害者の意向を強く尊重して発表しなかった」と話した。法務省の調査によると、性犯罪の有罪確定から5年以内の再犯率は13・9%。
中国で無差別殺傷事件が頻発している。
背景には、深刻な不況や厳しい言論統制に伴う社会の閉塞(へいそく)感があるといわれる。習近平指導部が、この状況に適切に対応しない限り、悲惨な事件は今後も起きかねない。
広東省では11月11日、暴走した車が通行人を次々にはね、35人が死亡した。16日には江蘇省の専門学校内で元在校生が刃物を振り回し、8人が犠牲になった。19日には、湖南省の小学校前で車が児童の列に突っ込み、多くの児童らが、病院に搬送された。6月には江蘇省で日本人母子らが刃物を持った男に襲われ、9月には広東省で日本人男児が刺殺された。
ほかにも刃物や車を凶器とした殺傷事件が、中国各地で報告されている。異常な事態だ。
中国のSNSでは、失業や就職難などの苦境に陥った人々が自暴自棄になり、「社会への報復」として起こしたとみる書き込みが相次いでいる。
習氏は、社会の安定を全力で守るよう求める「重要指示」を出した。これを受けて、失業者など「所得や社会的地位の低い人」らを洗い出す作業が始まった。「危険人物」として監視するためだ。
だが、このような手立てで封じ込められるとは思えない。問われているのは中国共産党の体制そのものである。
中国には、共産党政権の支配を免れた本当の意味での労働組合は存在しない。言論の自由も、選挙を通じて為政者を交代させる仕組みもない。党や政府とそれに連なる特権階級の利益を優先し、国民の権利や利益を大幅に制限してきたことへの不満が増大し、悲惨な事件を招いているのではないか。
習指導部が講じるべきは、監視強化ではなく、問題を抱えた人への支援体制を作ることだ。医療や年金制度の拡充、民間の労働組合の設立など社会のセーフティーネットを築くべきだ。巨大な軍事費を計上して軍拡や台湾を威嚇するよりも、国民のために富を用いるときではないのか。言論の自由や政治の民主化も進めなければならない。
中国外務省は自国を「世界で最も安全な国」と称してきた。11月30日から日本人への短期滞在ビザ免除を再開したが、治安を乱す根本原因を改めなければ、外国人が安心して訪問できる国になるのは難しい。
産経新聞
どこかの地方では「久しぶり」を「さしぶり」という―。ネット情報の真偽を確かめようと、方言辞典を当たったことがある。目当ての言葉はなかったものの、「久しかぶり」や「さしかぶり」という方言があることを知った。
▼「久しかぶり」の「ひ」を端折(はしょ)ったのが「さしかぶり」らしい。どこの方言かは知らない。縁があれば一度、自分の耳で確かめたい響きである。「わさび」を「さび」と呼ぶなど、頭の文字を省いた言葉はたまに見る。魚のブリもその一つという。
▼火であぶって食べると美味なことから、「あぶり」の「あ」を取ってブリ。そんな説がある。冬の使者はこれからが旬、こうして筆を進めていると胃袋まで焦り出すから困る。罪な魚だろう。地震や豪雨に泣かされた今年、北陸の漁港から〝さしかぶり〟の明るい話題が届いた。
産経新聞