立憲民主党の新人議員の不祥事報道などが相次いでいる。9日には新人の柳沢剛衆院議員(61)=宮城3区=が一部週刊誌で当選前の「壮絶パワハラ」を報じられた。選挙中から「身体検査」が不十分との指摘があり、「不祥事」が連鎖する恐れもある。
立民の小川淳也幹事長は10日の記者会見で、柳沢氏について「役員室を通して事実確認なり、今後の対応を検討している状況だ」と述べた。相次ぐ不祥事報道などに関しては「幹事長として責任を感じている。大変、申し訳ない」と謝罪した。
立民の新人議員をめぐっては矢崎堅太郎衆院議員(57)=千葉5区=が当選前のダブル不倫を週刊誌で報じられた。また、藤原規真衆院議員(46)=愛知10区=はクルド人に対する「差別主義者を殲滅(せんめつ)せよ」などとSNSに投稿。「『殲滅』という言葉は非常に不穏当な表現と取られかねない」(小川氏)などと問題視された。
立民は衆院選で148議席を確保し、うち39人が新人だった。小川氏は「政界で仕事をするということは人生の経過すべて洗いざらい問われる」とも語った。立民幹部は「新入りが多いから狙われている」と気を引き締めた。(深津響) 産経新聞
川口クルド人「地域で怒りが頂点に」新藤義孝氏、国会で訴え 性犯罪再犯「問題は仮放免」
自民党の新藤義孝前経済再生担当相は10日の衆院予算委員会で、埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族クルド人による迷惑行為が相次いでいるとして「地域では本当に怒りが頂点に達している」と述べ、不法滞在状態の仮放免者などへの対応を政府に求めた。
新藤氏は川口市の大部分からなる衆院埼玉2区の選出。「日常生活のマナーに違反するなんていう程度ではない」と訴え、公園などに集まって集団迷惑行為に及ぶ事案や無免許暴走運転が頻発していると説明した。「難民認定制度を悪用して、出稼ぎ目的で在留しており地域の取り組みでは解決できない。警察行政には限界がある」とも指摘した。
鈴木馨祐法相は「法令に従い手続きを進めた結果として強制退去が確定した外国人は、すみやかに出ていっていただく。これは原則だ。迅速に送還を実施していくことを政府としても進めている」と答弁し、送還忌避者を対象に国費での強制送還をさらに強化する方向で検討していることなどを説明した。
新藤氏はまた、クルド人の無職男による性犯罪の再犯事件の報道に触れ「一番問題なのは仮放免制度だ。法務省とも連携して取り組んでいきたい」と述べた。
被害女性「どこまで私を愚弄するのか」 元大阪地検検事正の無罪方針転換にコメント全文
酒に酔った部下の女性検事に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪で大阪地検トップの検事正だった北川健太郎被告(65)が起訴された事件で、被告側が次回公判で一転して同意の有無などの認識を争い、無罪を主張することが10日、分かった。この方針を受け、被害女性は同日、「どこまで私を愚弄し、なぶり殺しにすれば気が済むのでしょう」などとするコメントを出した。
コメントの全文は次の通り(原文ママ)。
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被告人は、私をどこまで愚弄し、なぶり殺しにすれば気が済むのでしょう。被告人は、初公判で、「罪を認め争うことはしません。被害者に深刻な被害を与えたことを深く反省し、謝罪したい」と述べていましたが、それは保釈を得るための芝居だったのでしょうか。
初公判により被告人の卑劣で悪質な犯行や犯行後の言動が明らかになったことで、被告人を非難する声が高まっていること、せっかく初公判で罪を認めたのに、保釈請求も却下され、また、私が一貫して判決確定まで損害賠償金の支払いに応じないと表明していることから、いよいよ実刑判決が見えてきたことに焦り、さらに、被告人が親しい女性副検事に捜査情報を漏洩(ろうえい)させるなどしていた疑いがあり、それについても処罰の可能性が出てきたことから、自己保身ゆえに再び否認に転じたのだと思います。
被告人は事件当初から弁解を二転三転させてきました。たくさん噓もついてきました。被告人の再びの噓を誰が信用するのでしょうか。
検察のトップにいた人が、事件から6年もの間、一度たりとも被害者の苦しみを想像せず、真に罪を償おうと思うことがなかったことは、被害者としてとても悲しく、検事としてとても情けないです。
被告人がどのように主張しようが、真実は一つです。司法の正義を信じます。検察トップが犯した重大な罪と、被害者を傷付け続ける無反省で無神経な言動に見合った長期の実刑判決を求めます。
「口止めあった」とも訴え
被告は検事正在職中の平成30年9月、大阪市の官舎で、酒に酔って抵抗できない状態の女性に性的暴行をしたとして起訴されていた。弁護人によると、次回公判以降、同意の有無や女性が抵抗できたかどうかの認識を争い、故意を否定する方針。
被害女性は初公判の後に記者会見し、「被害を受けてから約6年間ずっと苦しんできた。なぜもっと早く罪を認めてくれなかったのか」と、声を詰まらせながら被害実態を明かした。行為を受けた際の心情を「恐怖し、驚愕(きょうがく)し、絶望して凍り付いた」と述べて同意を強く否定。「身も心もぼろぼろにされ、家族との平穏な生活も仕事も全て壊された」と訴えていた。
冒頭陳述や女性の説明によると、女性が暴行をやめるよう伝えたのに、被告は「これでお前も俺の女だ」と行為を続けたとされる。事件後に被告は女性に「大スキャンダルとして組織は強烈な批判を受ける。私の命にかえてやめていただきたい。大阪地検のため」などと記した書面を出し、口止めしたという。
産経新聞
交通事故の相手方となった男性を「こんなの事故じゃねえ」などと脅したとして、警視庁多摩中央署は脅迫の疑いで、指定暴力団住吉会系総長、山本豊容疑者(58)=東京都東村山市恩多町=を逮捕した。「脅迫した覚えはない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は、10月15日午後8時半ごろから9時20分ごろまでの間、稲城市内の都道交差点で、運転する乗用車とミニバイクが接触した際、相手方の20代男性を脅したとしている。
多摩中央署によると、山本容疑者が右折レーンで信号待ち中に、前の車を抜かそうと後進すると、後ろに止まっていたミニバイクに接触。その場で山本容疑者自身が110番通報したが、男性が車両の修理などの事故処理を申し出ると激高。「こんなの事故じゃねえよ。こんなんでタイヤ代請求してきたら弁護士使って訴えてやる」などと脅したという。
事故で2人にけがはなかったが、ミニバイクの前輪が変形したという。
産経新聞