地球温暖化で急増のシガテラ中毒、毒素の効率的な合成に成功 魚からの検出法開発に道開く
世界最大規模の自然毒による食中毒「シガテラ中毒」が、地球温暖化などの影響で拡大中だ。毒素を体に蓄積した魚を食べると発症し、死亡率は非常に低いが、温度感覚の異常などが起きる。治療法はなく、毒素の有無を簡単に調べる方法もない。毒素が自然界に微量しか存在しないため、対策の研究がなかなか進まないことが背景だが、東北大のチームが最近、毒素の効率的な合成に成功。毒素に敏感に反応する物質を作る研究が加速し、「毒魚」を見分けて中毒を防ぐ道が大きく開けそうだ。
ドライアイスセンセーション
シガテラ中毒は熱帯、亜熱帯のサンゴ礁周辺で獲れた魚類を食べた際に起きる食中毒で、世界で年間2~6万人の患者が発生している。激しい下痢や吐き気、筋肉痛、かゆみなどに襲われるほか、温度感覚に異常をきたし、水に触れるとまるでドライアイスに触ったような冷たさを感じるドライアイスセンセーションを起こす人もいる。
産経新聞
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