終活とは『欲の断捨離』だろうか。
もしそうだとしたら前回このブログに、
「食欲の断捨離が思う様に進まない」
みたいなことを書いたけれども、
物欲の断捨離も一向に出来ない。
それどころかお金の当ても無いのに、
毎日ぶらぶらしていると次々と、
欲望の赴くままに余計な物を買って、
貯金の目減り量に反比例して身の回りに、
ジャンク、バッタ物の類が増えていく。
それは、
未だ風が冷たかったころの事、アマゾンで、
蒸気機関車の設計図面集を物色していた時、
「NanoVNA」というものを見つけてしまった。
何でも50kHから900MHzまでの電気信号が、
電線の中を流れている様子が分かるらしい。
この手の本物は、
数百万円をくだらない価格だと聞いている。
このNanoVNAの様な簡易型セットは、
6、7年前から、
5万6万円の価格で多数売られていた。
しかしその時は、
5万円といっても私には高額だし、
何よりも時間的な余裕が無かった。
ところが今回は更にリーズナブルで、
税込み送料込み五千円でお釣りがある!
しかし、メーカー保証付きとはいえ、
取扱説明書もPCソフトも付属せず、
必要なら各自ウェブサイトよりダウンロード。
(そーゆ場合普通なら、
ダウンロードURLのメモ書きくらいは付いてるのに、
ダウンロードURLも、
「各自検索して探せ」みたいな雰囲気で、
メーカー保証を謳っていてもトーゼン、
保証付き?なのに保証書なるものも付いて無い^^;
「大丈夫かなあ」
それでもやっぱり買ってしまう事になる。
そして程無く届いたNanoVNAを、
手元にある物に適当に繋いでみた↓↓
↑↑左側の写真、NanoVNAには二つの差込口がある。
その一つ、
CH0は目的の測定物に測定用信号を送り込むと同時に、
測定物から跳ね返ってくる信号を取り込むらしい。
もう一つはCH1で目的の測定物を通過した、
CH0から送り込んだ信号を取り込む入口らしい。
NanoVNAはスマホサイズということで、
写真左下、桃色の診察券よりほんの少し大きい。
(私はスマホをもっていない^^;)
NanoVNAの二つの差込口はSMAという規格だが、
私が持っているアマチュア無線機器等の多くは、
MやNだとかBNCという規格の差込口なので、
SMAからMやNやBNC等に変換用接続器具が必要になる。
写真の周辺に散らばった金銀の小物が変換用器具で、
必要な数だけ追加注文したら、
NanoVNA本体価格の倍近い価格になった。
そしてNanoVNA本体はアマゾンが発送するが、
これらの変換プラグは台湾の出店業者が発送し、
到着までにかなりの日数を要する様だった。
ちょうどアベノマスク発送の時期だったので、
どちらが先に来るかと楽しみにしていたら、
変換プラグの方が早く到着した!
(それは今これを書いている時なら少し、
開封封を躊躇う様な、
その筋の雰囲気を醸し出した、
白い封筒が郵便受けに投函されていた)
そして真ん中の写真はアマチュア無線用の、
アンテナを調整する時に使う道具で例えば、
これにNanoVNAを繋いでみるとPC画面に、
右側の画像の様な色々なグラフが表示される。
しかし如何せん、
数百万円する本物と同等のデーターを得て、
それの結果を表示したグラフなので、
とても高尚で私には理解出来ない事柄が多い。
そして右側画像の左下の円グラフは、
「スミスチャート」と呼ばれるもので、
このチャートをマスターすると、
およそ他のグラフは不必要なくらい、
多種多様の情報を見て取ることが出来る、
大変便利なツールらしい。
しかしこれをそれなりに理解するには、
ベクトル、複素数、三角関数に行列、
そして微積分などの知識が必要で、
数学の苦手な者には大変高尚で敷居が高い。
しかし兎に角、
小難しい事や細かい事柄は置いておいて、
このスミスチャートと呼ばれる円グラフの、
円の中心に限りなく近く、
限りなく点に近い軌跡が表示されると、
その測定物は希望するような性能で、
予定通りの仕様を満たしている事になるらしい。
ところで冒頭、
「毎日ぶらぶらしている」と書いたが、
実際は日々NanoVNAを使って、
物にもならず金儲けにもならない事を、
やって居られる訳ではなく、
世の中、優先順位が有り同じ暇なら例えば、
草抜きだとか屋内屋外の掃除、
或いは地区行事等々。
そして、
梅雨が明け猛暑が訪れコロナは勿論、
熱中症予防にも冷房利かして、
ステイホームはNanoVNAと共に♡
NanoVNAで、
アンテナの具合を調べようと思った。
それは昔若かった頃、見晴らしの良い場所で、
アマチュア無線の移動運用をやったりした。
下はその頃の写真↓↓
↑↑右側の写真はその移動用道具一式で、
写真の左下の黒いのは
ナショナル(今のパナソニック)製の無線機。
その上にある黄色い枠内は、
伸ばすと長さ1.5mmになるアンテナ棒が2本と、
アンテナ棒と電線を繋ぐプラスチック容器で作った物。
それで写真、無線機の右の黒いやつは、
アンテナ調整の道具で最初の写真のやつと、
同じ仕組みの物だが当時のこの手の道具では、
?本当に完全にアンテナの調整が出来ていたか?
は、判断しかねる事が多かった。
それを今回、NanoVNAで再現検証してみようと思った。
早速、
何十年ぶりかにアンテナを押し入れの中から取り出した↓↓
↑↑アンテナは物凄く周囲の影響を受けるので、
(いやあ、
周囲の影響を感知するからアンテナというのだろうけど)
左写真、
ごみ屋敷状態の室内では真面な結果は出ないのは、
分かっているが、
「コロナと熱い屋外を避け家に籠る時間を過ごす」
のが、本来の目的なのでこのままNanoVNAしてみた。
結果は右のPC画面で、
何のグラフも赤い点(アマチュア無線51MHz)で、
一見、略理想的な結果を示している様に見えた。
例えば↑↑PC画面の左上、
例の円グラフを見ると赤い点は略円の中心で、
これで「万歳」と、思ったが・・・、何か変だ!!
いや何のグラフも本来、連続した曲線で描かれる筈!!
しかし左上、例の円グラフも右下のグラフなんかも、
ギザギザで、何か・が・変だ^^;
やはり、NanoVNAは私には高尚過ぎだと、
何時もだと投げ出してしまうのだが、
連日35℃越えの暑さでは、
他に何も出来ない。いや、他はやる気にならない。
ということで、まだしばらくは、
NanoVNAワールドにハマってしまうことになった。
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