こと自動車に関する限り、日米での安全基準や環境基準の相違とかいった問題じゃないんですよねぇ。
フォードやクライスラーが、アメリカの工場で、日本向けにN-BOXやプリウスより燃費が良くて安全装備が充実していて、車室空間が広くて(これはアメリカのメーカーなら大丈夫かな)、かっこいい(あるいはカワイイ)軽自動車を作るつもりがあるのか?という問題。
例えば日本で一番売れている車種は
トミカ No.20 Honda N BOX 箱 | |
タカラトミー(TAKARA TOMY) | |
タカラトミー(TAKARA TOMY) |
または普通車限定なら
トミカ №089 トヨタ プリウス (箱) | |
タカラトミー(TAKARA TOMY) | |
タカラトミー(TAKARA TOMY) |
一方、アメリカで一番売れている車種がフォードF-150だったりします。サイズはほぼ2トンワイド車。実際、最大積載量は約1.5t。
フォードF - 150、Fire & Rescue Vehicle特別なサービス、2015年、モデルカー、品、Greenlight 1 : 64 | |
Greenlight | |
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同じ役割を求めるなら、軽トラ買いますわな。積載量は1/8ですけれど、車体のサイズは全然違います(重さだけなら軽トラがF-150に積めてしまう)。 アメリカではトラックに対する関税が高いとかまあ、その辺の話はおいておきますが、日本で新車のF-150を買うのはごく一部のマニアだけでしょう。トラックがほしいなら、日野かいすゞかトヨタを買うでしょうしね。
F-150の日本での直接の競合車種はランクルやらのSUVになりますが、2017年の販売台数はざっと20万台(一番売れたのはC-HRでざっと8万台)。これが全部F-150に転換するとはとても思えません。まして、プリウスやN-BOXを買う層がF-150などのアメリカンなピックアップトラックを喜んで買うとは……
なお、日本でも十分通用するサイズの小型車は結局日本市場をほぼ撤退した模様。アメリカは小型車市場では日欧に完全に負けていますからねぇ……韓国車ほどのレアキャラではありませんが。