現代の人というもの、亡くなってからも慌ただしい
息を引き取ってから2時間もたたないというのに、母は、葬儀社の安置所に落ち着いていた
たまたま友引という日がきていて、葬儀は少し延期
間延びした時間が続くことになった
高齢だし、こちらには施設の人くらいしか知り合いがいないので
誰も呼ばずに家族葬とすることに落ち着いたが
それにしても、母が着ていく服だの、遺影に使う写真だのと、用意するものがいろいろ
家族葬とは言っても、飾る花だのなんだのと葬儀の費用はけっこうかかるものだ
そんなに? とは思うけれど……
母は、まるで眠っているようなきれいな顔で安置室におさまっている
思えば、父が亡くなった時は、母と二人で大変だった
覚えていないけど、弟は最低限しかいられなかった気がする
今度は、子供たちが大変な思いをするわけだけど
母は主に私と過ごしていたわけだし、服やら写真やらの用意は、やっぱり私の役目か…?
留守にする時間が長くなるが、ここ数日、ことに暑い
人間は不在でも、チビ達のためにエアコンはつけっぱなしにしている
何かと気が滅入っても、帰宅してチビ達の顔をみると気が和む
チビゴンズ達、これでもなかなかいい仕事をするんね