クマさんの料理好きのおかげで、かあちゃんは台所に入る隙がほとんど無い
狭い台所は二人で使うにゃ無理過ぎる
今更だけど、もっと広くしておきゃ良かったよ
かあちゃんは、たまに、台所をお借りして、もっぱら甘い物を作っている
この間、冷蔵庫で袋入りの甘納豆を見つけた!
ラッキー!
これで、水無月(ういろうみたいなもの)を作ろうと
翌日、あとは蒸し器にいれるだけというところまで準備をして冷蔵庫を見たら、
その甘納豆が見当たらなくなった
クマさん、甘納豆知らない?
いつ冷蔵庫に入れた?
昨日見つけて…
どうやら、クマさん、その後、冷蔵庫の物を、整理したあちこち動かしたらしいが
下手すりゃ、自分で入れた物さえ迷子になるから、人が入れたものなんざ、その存在もとっくにお忘れ
もう諦めて、牛乳などの定位置にあるものを出し入れする時以外、冷蔵庫は開けないことにしている
その代わり、冷蔵庫に仕舞うのもクマさんの役目
そうすれば、あれどこにやった? と言われることもない
あ、その後の甘納豆だけど、その時は見つからず
仕方なく甘納豆なしの水無月を作った(水無月と言えるのか?)
2日目の朝に冷蔵庫を開けたら、今度は目の前にあった!??
どこから出てきた? また、中を動かしたな?
いやいや、言うまい 訊くまい
目の前にあるうちに、今度はちゃんとした水無月を作ったわい
もう文月(7月)で水無月じゃないけど
ちなみに、かあちゃん宅、一階にも冷蔵庫はあるけれど、
全部クマさんが管理・占領している
飲み物や漬物なんぞが入っているのはわかっているけど、
冷凍庫に至っては、何が入っているやら全然わからない
ああ、小さくてもいいからかあちゃんだけの冷蔵庫がほしい
物が迷子にならない冷蔵庫