久しぶりに
ラジオを聞いていますと
テレビとは違う
視点での会話のせいか
忘れかけていた昔のことを
思い出しました
大阪の繁華街
心斎橋辺りの宗右衛門町で
家業の
「五十周年記念の会」が
開かれました
当時三十代だった
わたしも参加
途中から
カラオケ大会になりました
従業員さんの一人は唄うのが
苦手で躊躇していた時
「ワシと一緒に唄おう」と
助け舟を出して
場をスムースに
進行させてくれた方がいまして
その行動に
感心したわたしでした
その後
何度かその方とは
会う機会がありましたが
その話をする事もない間に
二度と会えなくなっていました
なんともはや
わたしは
助け舟を出すどころか
もの怖じや躊躇ばかりしながら
この世間の片隅で
ひっそり今も
生きながらえております
とぼとぼ