ふくろうはうす昔話 第10話

2008年06月10日 | Weblog

  さぁ、いよいよ 彼女の運転する車に乗り、 ドライブに行く時がやってきてしまいました・・・

 最初から気の全く乗らなかった青年は やはり 当日になっても不安な気持ちのままだったのですが

 男衆3人を同乗させた彼女は 爽快にアクセルを踏み、 特にあてもあるわけでもなく

 国道50号をどんどん進み、前橋へと向かいました

 そして とりあえず何事も無く前橋まで到着。

 あても無く ただ車を走らせて来たので 当然の事ながら、小遣いもろくろく持たずに出発した一行は

 早々とUターンし、 地元桐生へと戻り始めたのですが・・・

 青年の、どうか無事に桐生まで戻れますように

 という ささやかな願いもむなしく やはり?事件は起きてしまうのでした・・・

 突然雲行きが怪しくなり みるみるうちに辺りは暗闇に吸い込まれてしまったのです。

 そして まるで嵐のような豪雨となり、青年達の乗せた車の行く手を阻んで来たのです

 し慣れない運転にも関わらず、突然のハプニングに見舞われた彼女はパニックを起こしてしまい

 ハンドル操作を誤った瞬間、車はスピンして逆方向を向いてしまい  更に車体横を大風にあおられて

 四人を乗せたまま50号から外れ なだらかな坂を下って行き

 そのまま田んぼの中へ真逆さまに転落してしまったのです

                                                                                        つづく

 


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