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維管束痕 センダン

2018年01月11日 07時22分02秒 | 日記
散歩道の公園に
ちょうどよい高さの
センダンの木がある。

まだまだ幼木である。

通るたびに
観察しようと
決めている木だ。

(2017.12.9撮影)

お正月が終わっても
葉の主脈だけは
頑張ってまだ茎に
しがみついている。

(2018.1.9)

冬芽と葉痕は
目立つので
写真に撮って
何度も紹介してきた。


落ちてしまった
主脈の方は
どんな顔に
なっているのだろう?
と疑問に思った。


葉の主脈に
手を触れると
すぐに外れた。


しっかり
くっついているようだが
離層ができていて
葉を落とす準備は
できていたようだ。

ちゃんと維管束痕は
葉の主脈の方にも
ついている。
まるで
カマキリ顔だ。


今までつながって
いたので切口は
生々しくもある。


維管束と言うのは
植物の根や茎
葉っぱにまで通っている
管のことである。

人間で言うと
血管みたいなものだ。

維管束には道管と師管があり
道管は根から吸い上げた
水や肥料などの
養分を運ぶ管。

師管は
光合成で作った
糖の通り道なのだ。

茎の葉痕にも
葉の切口にも
その管の断面が
斑点のように
残っていて
並び方によって
独特の面白い顔に
見えるのだ。

維管束痕の数や
並び方は
木の種類によって
違うため
木の種類の同定にも
使われている。

これから
花の少ない時期
面白い顔を見つけたら
また紹介したい。