三重県名張市にあるお寺
日朝山 弥勒寺(みろくじ)です。
奈良県を通り越して
三重県のお寺を
参拝しました。
お寺の名前から
ご本尊は
弥勒菩薩様かと
思いましたが
本堂正面には
木造の薬師如来様が
堂々とお座りでした。
(木造薬師如来坐像 平安後期 三重県指定文化財)
西国の薬師霊場巡りで
初めて薬師如来様と
ご対面して
参拝ができました。
何より驚いたことは
本堂内の仏様は
自由に写真を
撮ってくださいとご住職が
おっしゃったことです。
(木造十一面観音立像 藤原時代 国指定重要文化財)
仏様との一期一会を
大切にしているからだそうだ。
恐れ多いと思いつつも
何枚も写真を
撮らせていただいた。
(木造聖観音立像 藤原時代 国指定重要文化財)
平成16年9月
毎日新聞に
「重文の仏像とツーショット 隠れた名所に」
の記事が出て以来
参拝者は
増え続けているそうです。
以下は毎日新聞の記事より
重文の仏像とツーショット 隠れた名所に
毎日新聞2016年9月17日
736(天平8)年に建立された弥勒寺には、国重要文化財の「木造聖観音立像」「木造十一面観音立像」(いずれも平安時代後期)がある。本堂にはこの2体を含め大小12体が並ぶが、触れることを禁じているだけだ。管理人から「もっと近くに寄って見て」と声を掛けられ、参拝者が驚くことさえある。
寺の総代長、家里英夫さん(69)によると、これらの仏像はかつて本堂裏の建物に保管されていた。5年ほど前、「貴重な仏さんだからこそ、多くの人に見てもらうべきだ」という檀家(だんか)の意に沿う形で公開が決まった。参拝客が殺到する心配もなかったため、厳しい条件を設けなかった。
「京都仏教会」(京都市)などによると、国宝や国宝級の仏像がある寺のほとんどは写真撮影を禁じているという。著作権の問題や他の参拝者への配慮、文化財保護などが理由で、看板などを立てて注意を促している。県の文化財担当者も「ここまでフレンドリーに仏像と接することができる寺は聞いたことがない」と話す。
仏像ブームも手伝い、北海道や九州も含めて全国各地から弥勒寺にファンが訪れている。中には本堂に5時間も滞在して仏像と“対話する”人もいたという。
川崎市から訪れた大学研究員の久保真紀子さん(33)は「多くの寺を参拝してきたが、仏像と並んで写真が撮れるところは初めて。ファンとしてうれしい」と喜んでいた。拝観料500円。問い合わせは0595・65・3563。【広瀬晃子】