車の往来の激しい
道路沿い
歩道の片隅に
1輪だけ
季節外れのスミレが
咲いている。
春先の野山ならいざ知らず
秋のこの時期
道端のコンクリートの隙間で
花を咲かせているとは・・・。
辺りをよく見ると
まだ緑色をした果実や
種子が残る果実まである。
果実が熟すと
3つに割れた殻
それぞれが縦に閉じる。
殻がつまむように圧迫するので
種は勢いよく飛び出すのだ。
殻の圧力で
遠くへ飛んだとしても
たかだか数10cm。
スミレの種子には
もうひとつ秘密がある。
この種子の根元には
エライオソームと呼ばれる
独特の器官がついている。
アリはこのエライオソームが
出す匂いにつられて
自分の巣のなかへ
種を運びこむ。
そして時期がくれば
アリの巣から
種子は芽を出すのだ。
何もない道路の
舗装のすき間から
たくさんのスミレが
生育しているのは
アリの仕業と言う訳だ。
からが閉じる
圧力で種子を飛ばし
それをまだアリに
運んでもらう。
スミレの戦略は
したたか過ぎる!
スミレの種子の秘密、驚きですね。
やはり世の中は共存・共生ですね。
今回は大阪府のお散歩の際に、路傍で咲くスミレの花に着目なさいました。
大阪府も都市部のヒートアイランド現象と地球温暖化の影響を受け、暖かくなっていることと思います。東京都心部は、冬になっても水は凍結しません。霜柱も立ちません。
さて、このスミレの種子を入れているサヤ部は繊維が約45度ずつずれて、お互いにねじれて積層しています(ベニアのような感じです)。このため、乾燥すると力が互いに逆に働き、破断し弾けます。
アリを利用する種子はカタクリが有名ですね。
スミレは花も咲かずに種ができるのも驚きでした。
スミレは閉鎖花と言って、つぼみのまま花をひらかないで自家受粉し種になるのです。
今年もヒョウモンチョウの幼虫にスミレの葉を全部食べられてしまいました。
そのほとんどは、種子が風か雨に流されて繁殖したものだろうと思っていましたが、
スミレのように、アリに運ぶせて広がるという戦略をとる草花もあるのですねぇ。
スミレの知恵。おそるべしですね。
小さくて可憐で、いつも下をうつむいて
なんとなく青春ドラマの可愛い女の子・・
なんて想像をしてますが・・
このようにしたたかに生き延びるすべを
駆使している姿を拝見しますと
また、しっかり者のスミレ・・として
見直してあげたいですね (^o^ゞ
こんな所からなぜ生えたのかと、不思議思っていました。
エライオソームですか、そんな物質を出して種子を運ばせるなんて、
本当に凄すぎます(^^♪
それを利用すれば「アリの巣」をやっつけられそうですね。
「アリの巣ころり」にはすでに使用されているのでしょうか?
道路の隅で したたかに花を咲かせている スミレ
あのタネをあちこちに運んでいたのは
アリンコさんだったのですね〜。
一輪の可憐なスミレから着目されて素晴らしいです
エライオソームの匂いにつられてアリの 巣の中に・・・
共生してるんですね
スミレに限らず生きとし生けるもの皆、どのようにして様々な神業を身につけてきたのか、解決できないのに、またしばし思いにふけます。