♪シンガーソングライター★近井智沙子のブログ☆彡

シンガーソングライターは趣味と言い切る近井智沙子のちょっとした日常を書き留めます。

チューリヒ美術館展♪

2015-04-13 | アート・映画・演劇
神戸市立博物館は1度プーシキン美術館展のときに行ったので、そのこじんまりした
規模から言って、いくら“印象派からシュルレアリスムまで”とあってもチューリッヒ
美術館展は微妙だな~と思った。

その広告を見たのもすでに開催していて、前売りも買えないし、1,500円はちょっと
高いかな~と思ったのだが、なんと土曜の夕方4時半以降に当日券を買えば900円で
入館できるのだ! 前売りは1,300円なのだから、これは土曜日に行くっきゃない!
というわけで、4/11の土曜日4時半を過ぎて、神戸まで足を運んだ。

もちろん、展示作品も事前にネットでチェックした。ドガ1点、カンディンスキー
1点のこの2点のためだけに行くと言っても過言ではない。ドガのタイトルは
「競馬」で、ドガの競馬の作品は過去に見てきているので、別の作品であって
ほしい、でもおそらく別だろうという予想のもと。

しかし、神戸の街を歩くと今更ながらつくづくお洒落だな~と思う。
ちょっとヨーロッパの街を歩いているような錯覚をも覚えるくらい。

土曜日は午後7時までなので、5時前に入館しても十分見る時間はある。
モネの横6mもあるキャンバスの睡蓮は、かつて行ったフランスにある
オランジュリー美術館を思い起こさせた。1点だけだったけど、これを遥々
チューリッヒから持ってきたのか~なんて考えながら。だけど、実はあまりモネの
睡蓮には惹かれないんだな。でも、モネの「国会議事堂、日没」はタイトル見なくても
“ロンドンだ!”と思ったし、テムズ川に映る光加減と影になっている国会議事堂の
溶け込み具合が絶妙で気に入った。ポスカ候補だ。

お目当てのドガの「競馬」も初めて見るもの。解説には書かれてなかったけど、
たぶんこれも・・・アトリエで描かれたものだろうね。やはり写真のように
瞬間を捉えたような構図がよい。馬なんてじっとしてそうにないもんね。

ポスト印象派は興味がないけど、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ルソーなど
1、2点ずつなのだが巨匠たちの“らしい”作品が並ぶ。

ムンクと言えば「叫び」しか思い出せないが、ここには4点展示してあり、全身の
肖像画もその人の醸し出す雰囲気まで描かれているような気がして、改めてムンクの
凄さを知った。

あとやはりピカソの存在感はすごいな。2点の展示だったが、そのうちの1点が
「ギター、グラス、果物鉢」、その隣にジョルジュ・ブラック(私はよく知らない)の
タイトルは「暖炉」だが、ギターと思しきものが描かれてあって、昨年から個人的に
来ているギターブームはまだ終わっていないことを認識する(笑) 

それから、シャガールもわたし的には趣味ではないのだけど、思いの詰まった作品で
「パリの上で」なんて有名ちゃうの?「戦争」や「婚礼の光」もすごく良かった。

そして、待ってましたカンディンスキー! 目で鑑賞する音楽!「黒い色斑」おー、たまらん!
これ、めっちゃ見たかったやつだーーー!! 感激♪
ますます曲を作りたくなる~♪

あとはおまけ程度に期待していたシュルレアリスムは、キリコ、エルンスト、ダリ、
マグリットなどこれも1、2点ずつだけど秀逸な作品ばかり。特に今回惹かれたのが
マグリット。今までマグリットの作品はちょこちょこ見ているはずだったが、そこまで
心に響くものはなかった。でも、これは違った。遠くに森があって目の前に大きな樹木。
静けさ。ここまでなら何の不思議もないけど、本来なら樹木の後ろの空にあるはずの
三日月がくっきり見えている。正直最近の私は「月」に憑りついたように食いついてしまう
(LUNA SEAの影響ではないと思う!笑)

思えば、デルヴォーも三日月よりもほっそ~い月とか満月とかを絵画の隅に描いてたりする。
それだけで詩的に感じるのだろうか。これは気に入った。ポスカ候補だ。

さてさて、SHOPでお目当てのポストカードを探す。全部ありそうなくらい種類豊富♪
「国会議事堂、日没」見っけ! SHOPの壁に“権利の関係上、マグリットの「9月16日」を
扱った商品はありません。図録には掲載されています。”というような注意書きが
貼られてあった。私が気に入ったのは「9月16日」ではないと思うけど。あれ、なんて
言うタイトルだっけ?「森」だった?・・・見本の図録で確認(笑)

ぬぁんと!あれが「9月16日」だと?誰が版権持ってんねん!?←そういう問題ではなく;^^A
そうかぁ、やっぱりいい作品だから権利持ってる人か組織か知らんけどあるんや。

しかし、そうなるとますます「9月16日」が好きになってきた。で、なんであれが
「9月16日」というタイトルなわけ?・・・ああ、急にマグリットのファンになってしまった
かも。よし、こうなったらこの作品の歌を作ってやろう~♪←我ながらナイスアイデア^^b

とまぁそんなわけで、チューリヒ美術館展は予想以上に見応えあり、土曜夕方の当日券割引は
非常にお得だった! 5月10日までなので、関西のご興味ある方は是非♪
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