月日は残酷である。
ザ・タイガースの初期メンバー再結成は実に44年振りらしい。
もちろん、ザ・タイガースが解散した頃も私はまだ生まれて
いない。しかし、その後のジュリーの活躍とタイガースの楽曲は、
母がファンだったので、よく知っている。
再結成に44年もかかってしまったのは、紆余曲折いろいろと
事情があるようで、ここでは本題ではないので触れないが、
憧れ・・・というか羨望の眼差しの気持ちもあって、“再結成”
ライブへ行きたいと思ったのだ。
申し込みはかなり早かったので、当初はこれが私の初のドームライブ
観賞になるはずだったけど、先月ポール・マッカートニーの
京セラドームに行ったので、2回目となった。どうなんだろ?
ポールのときよりも座席埋まるのかなぁ?なんて失礼ながら
思ってたけど、なんのなんの、アリーナもポールの時よりも
ぎっしり詰め込んで多そう! スタンドも満員じゃねぇかぁ。
すっげえ~!! ま、チケ代はポールの半値以下だけど。
客層はお年寄りが多いのかな、盛り上がるときは立って踊るなんて
ことしないのかな?と次々失礼なことを思ってしまうが、私よりも
若そうな人も意外と多くて、ちょっとびっくりした。
そして開演。5人全員お揃いの黒いシンプルな衣装で登場。
まわりから「面影あるある~!」「誰かわかるな~!」という声。
えっ!?(@o@)! ワカラナイ。ジュリーはどこ?
なんや洋楽の歌を歌ってる。リードボーカルがジュリーだから、、、
え゛っ! もしやあれがジュリーか!? 西川のりおがほっぺたに
何か入れて、胴体にも座布団巻いて出てきてないか? 赤と白の服
きたら、サンタさんになっちゃうな。顎鬚も生やしていたから。
頭とかお髭が白いのは仕方ないと思うけど、もうちょっと痩せた
方がいいと思うな~。歌うのもしんどそうだもん。
歌声も中音域はジュリーの声だが、高音になるとかすれ気味で
聞こえにくかったなー。ただ、一生懸命なのはすごく伝わってきた。
2曲洋楽を歌って、「ザ・タイガースです。」とMCが始まり、
メンバーを紹介した。他の人にもニックネームがあるなんて、私は
知らなかった。今回の選曲やらバンマス的な役割(?)はタローちゃん
(ギター)、衣装やTシャツのデザインを担当したトッポ(ギター。
『花の首飾り』歌う人)、40年間中国に拘束されてた、うそうそ、
日中友好に努めているドラマーのピー、“イットクけどサリ~げなく”
いるだけで官房室長ではないベースのサリー、沢田幹事と言って
ライブ後の宴会部長はジュリー。
それから1人1曲ずつリードボーカルを持ちまわって、コメント
してた。トッポの高音ボイスも優しさと温かみは増してたけど、
細くなってた。
前半は全部洋楽のカバーで、ストーンズだかビートルズだか
ビージーズだか知らんけど、音楽好きなおじさま達の一応
パワフルなステージで楽しかったよ。
ピーがドラムセットから飛び出して、なんやら身体を動かしながら
張り切って歌った歌は、ジュリーがドラムにまわって素敵だった♪
今の体型じゃドラムの方が似合うね;^^A
前半最後の曲もあるフレーズでジャンプするんだけど、手を抜かない。
けど、めっちゃしんどそうなんですけど!
で、この様子じゃやっぱりあると思った休憩30分(苦笑)
後半はネタばらします。
後半はザ・タイガースの曲するんやろなと母と話してた。私(のライブ)と
一緒やん。
前半でも立って踊れそうな曲はたくさんあったけど、なんせ私は洋楽に
うとすぎて、ずっと座ってた。まぁ、まわりも案の定座ってたし。
後半は今度は白い衣装になって登場。
母「余計、アカンやん。」
私「白は膨張色やからな。」
おっと、デザイン担当のトッポさんはきっとお洒落なんだろうな。
ギターのストラップが衣装に合わせて黒から白に変わってる。
他2人は黒のままだった。
♪Once upon a time~!!と歌っているのが聴こえる。
また洋楽? いやいや、これは『十年ロマンス』という曲だって。
心なしかジュリーは前半よりも声の出がいいぞ。
次はデビュー曲『僕のマリー』。これは知ってる知ってる~。
それから『落ち葉の物語』は聞いたことあるな。あと2、3曲は
聞いたことないようなあるような曲が続き、だいたい曲を
知っていてもタイトルは知らないからね。
そして、歌えるほど知っている『モナリザの微笑み』
おおー、ザ・タイガースのコンサートに来ている実感!
次も知ってるぞ。タイトルは知らんが・・・母に聞いても
「映画の曲や。」なんのこっちゃ!?『銀河のロマンス』と
いうタイトル。この曲のコーラスはすごく綺麗だった。
次に『青い鳥』-歌えるほどではないが知ってる~。
タローちゃん作曲なんだって(母情報)
続いてはイントロで判った♪『花の首飾り』だ。
そして、来た来た!!『君だけに愛を』・・・ジュリーが
♪君だけに~ と歌うところで客席を指さし、キャ~!!と
いうヤツだ。
この曲に来ると、スタンドでもポツポツ立つ人が現れ、私も
たまらず母を差し置いて立った(笑)
その次に待ってました『シーサイド・バウンド』
この曲で母も立ち踊ったよ~。あのステップもちゃんと
やってたよ~。
それから、“蛍の光”をベースにした『I Understand』
てか、『蛍の光』って日本の曲じゃないんだね。原曲は
スコットランド民謡とか。
本編ラストは『ラブ・ラブ・ラブ』。ドリカムじゃないよ。
挙げた腕を観客全員が左右にゆったり揺らして終了。
いや~、まだ聴き足りないぞ~! アンコールだ~♪♪♪
しかし、ザ・タイガースのおじさま達は大丈夫かな?
おっと出てきた。景気のいい曲だぞ。
『タイガースのテーマ』らしい。
しかし、これが傑作。このYouTubeを見てもらったら
わかるんだけど、2:30くらいのダンス、ちゃんとやるんだよね。
前の4人揃ってたよ。もう見ているだけで、ぜぇぜぇハァハァが
伝わってきて、可笑しいのなんのって!
タイガースのテーマ
一番右にいるタローちゃんが自分は1番前になるから
後ろがちゃんとやってたか分からないから客席に聞いてた(笑)
アンコール2曲目はあまり聞いたことなかった『美しき愛の掟』
という曲。わー、渋くて格好いい曲~♪ こういう曲好きやわ~。
そして最後は母の予想当たり、『色つきの女でいてくれよ』
立ち上がって踊りました~。
すごく盛り上がったし、このツアーでドーム初めてだったし
大阪だし、ダブルアンコール乞うた。そしたら、5人とも
ツアーTシャツ着て、手をつないで、挨拶だけに出てきてくれた。
最後にどんなライブでもどうしても歌声中心に聴いてしまうのだけど、
飄々として演奏するサリーのベースに聞き惚れてしまったよ。
サリーのベース、ポールのトレンドマークのベースに似てるなぁ
と思ってたら、なんと同じヘフナーだったよ。
ちなみにさきほどのYouTubeも同じだね。トッポさんのギターも。
たぶんタローさんのギターも同じだと思うんだけどはっきりと
分からなかった。
やはり老いには勝てないなと思うことは多々あったけど、
楽しいライブだったし、再結成という意味では羨ましくもあった。
フミヤさんの30年は、残酷じゃないか^^;
10年後も20年後も素敵な姿で歌ってください♪
お願いします!