たわいもない話

かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂

真夜のたわごと

2025年01月03日 14時19分34秒 | 雲雀のさえずり
古希も過ぎ喜寿も近くなった私が、真夜中に松煙墨で塗りつぶしたような天井をぼんやりと眺めていた。
六人いる孫の中で一番手をやいた、男の子が今春中学校を卒業し、神奈川県にある陸軍工科学校に入学する。
この子の面倒だけは何としても見てやらなくてはと、老体に鞭を打ちながら頑張ってきた。
孫の進路が決定し、今まで張り詰めていた気力が急にすぼんでいくような気持に陥った。
これからの私の人生、何を目的に生きればいいのだろうか?
私の人生、あと何年残されているのだろうか。
男性の平均寿命は82歳ともいわれている。
この寿命が長いのか、短いのか、人はそれぞれ天命に従って生きるもみだろう。
六十の還暦で人は生まれかわるとも言われ、かの空海が即身成仏した歳とも伝えられている。
将来に夢や希望に満ち溢れた18歳のころ。
自分の寿命などのついて考えたことすらなかったような気がする。
四分の三世紀を生きようとしている今、78歳くらいが最高になるような生き方をしたいと思っている。
平均寿命82歳、少し長いような気もするし短いような気もする、あなたはどっち?
いい人は早死にするって、誰かが言っていた。
わたし、いい人、 それとも、 悪い人。
あなた、いい人、 それとも、 悪い人。
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中国自然歩道紹介 3回目(大山滝~大休峠まで)

2024年10月31日 13時33分11秒 | 中国自然歩道
【 琴浦町一向平~大山町川床までの9kmコースを順次紹介します 】

3回目は大山滝から大休峠を紹介します。


ここから大休峠までの3.5kmの内、最初の2.5kmくらいがこのコースの最大の難所になります。(大山滝で十分に休養を取り出発しましょう)


急な坂道が続きます。


大休峠が近くなってきました。


このコースの最大の難所を抜け、ここからは比較的平坦な道になります。


もう少しで大休峠に到着です。


ここからしばらくブナ林が続きます。


大山夏山登山道の6合目付近の避難小屋を望むことができます。


ようやく大休峠の避難小屋に到着しました。(所要時間約2時間)

(次回は大休峠から川床までを紹介します)


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中国自然歩道紹介 2回目(大山滝吊橋~大山滝まで)

2024年10月24日 12時14分19秒 | 中国自然歩道
【 琴浦町一向平~大山町川床までの9kmコースを順次紹介します 】

2回目は大山滝吊橋から大山滝を紹介します。


大山滝吊橋から大山滝の中間付近(雨上がり時等は石が滑りやすくなります、足元には十分な注意が必要です)




大山滝に降りる途中に写しました。


滝壺から写した二段滝です。


滝壺に流れ落ちる水量は相当なものです。


滝壺に降りるには、ロープ、鎖を伝って降りる必要があり、かなり危険をともないます。(注意札等をよく確認して行動してください)


大山滝を休憩所から写したものです。


大山滝の休憩所付近のブナ林に日が差し込み、とても幻想的で神秘的な風景でした。

【次回は大山滝から大休峠を紹介します】








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中国自然歩道紹介 1回目(一向平~大山滝吊橋まで)

2024年10月20日 10時55分35秒 | 中国自然歩道
【 琴浦町一向平~大山町川床までの9kmコースを順次紹介します 】

1回目は一向平から大山滝吊橋までを紹介します。


一向平から大山滝吊橋の間は、従来の道が大雨による崩落により通行止めとなっており、迂回路を通ることになりますが、この間は、山間の狭く急な階段を500段ちか歩くことになります。(一人づつしか通ることはできません)
登る人と降りる人が擦れ違うのに相当の時間を要します。【だんだん、だんだん】
従って、軽装備での歩行は危険が伴います。(場合によっては引き返す勇気も必要でしょう)


大山滝吊橋




大山滝吊橋から大山滝方向に向かって写したものです。この吊橋から眺める紅葉はみなさまに”きっと”感動を与えるものと思います。


ここから険しい山岳コースへと進んでいきます。




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臨死体験?

2024年09月01日 10時55分32秒 | 雲雀のさえずり
私は、どういう訳か、昔の勤務先、今は新社屋に建て替えられているのだが。
今はなき旧社屋の二階で、私は配電系統盤にむかって仕事をしている。
そこへ、先輩のN氏が、小学生からのプレゼントが届いたよ、と言って、手のひら大の四角い箱を持ってきた。
学校名も名前もない。
私には、プレゼントを受け取る相手に、まったく心当たりがない。
どこの小学生だろう。
不思議に思いながらも受け取り、そのまま机の引き出しにしまった。
同僚たちも退社し、一人になった私は、小学生から届いたプレゼントを引き出しからだして、掌にのせてながめた。
「メッセージカードでも、添えてあるだろうか?」
期待しながら箱をあける。
中には、メッセージなどはなく、丸い物がセロハンに包まれて入っているだけ。
包みの、セロハンを剥ぎ取ろうとするが、セロハンと中身がくっついてしまったのか、容易に剥がすことができない。
四苦八苦しながら、やっとのことで包装を剥す。
包まれていたのは、飴玉が一つ。
私は、なんの躊躇もなく、それを口に入れた。
甘苦い味がした。
「んん・・・・・・」
私は、そのまま意識を失ってしまったらしい。
わいわい、がやがや、私を囲んで、話をする人の声がする。
目を明けて、あたりを見ようとするが、目が明かない。
目を明けようともがく。
どういう訳か、閉じた眼を開けることができない。
どうしたんだろう。
必死にもがく。
その内、なぜか、小水をもよおした。
私は、ふらふら立ち上がって便所に向かう。
便所のドアは閉まっている。
私は、ドアすり抜け、用を足したところで、また、意識を失う。
気が付くと、多くの人たちの声がする。
どうも、私の葬儀をしているらしい。
参列者の、ひそひそ話が聴こえる。
「○○君は、誰かに恨まれていたのだろうか?」
「いや、仕事熱心で、頑固なところもあったが、恨まれるような人ではなかったと思うよ」
「後輩を、熱心に指導して育成し、会社にも社会にも貢献した人だ!」
噂話、ひそひそ話、いいこと、悪いこと、集まった人たちは、好き勝手に言いたい放題。
私は、怒ったり、喜んだり、泣いたり、笑ったり、面白くなって聞き耳を立てる。
「私って、こんな評価をされていたんだ」
ところが、参列者はすでに亡くなった人ばかり。
私は、どうしても参列者の顔が見たくてたまらなくなった。
そのとき、一人の参列者の声が耳に入った。
今回のような事件で亡くなった人は、全国で、○○君が三人目だ、と話している。
私は、本当に死んでしまったのか?
「私は、まだまだ生きたい!」
懸命に目を明けようとする。
閉じた眼は、どうしても明かない。
どうしたことか?
不安が、ますますつのる。

いつしか、霞のかかった脳みそで、灰色の天井をぼんやり眺めている自分に気づく。
生きているのか、死んでいるのか、現実の世界か、黄泉の世界か、夢うつつ。

これが、臨死体験というものか?
人間の死とは、肉体的な死であって、魂は永遠に生き続けるものなのか????
魂が、永遠のものなら、死も、また、楽し、かも?。


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天の浮橋 (Ⅰー8)

2024年07月11日 13時04分05秒 | 天の浮橋

自然石で造られた急な石段は、松や杉の古木で覆われて、カンテラの灯りで照らしても十段先も見えないほど暗くなっていた。


彼は雨に濡れて滑りやすくなった石段を、足元を確かめながら一歩また一歩と、百数十段を登って踊り場に着いた。


彼は、覆いかぶさっていた古木の隙間から、暗闇の迫る美保湾の海面を眺めた。


濃い灰色に広がる海面は潮煙に覆われていたが、波の谷間から一瞬、微かな灯りが見えたような気がして、彼は海面を凝視した。


「美保丸の灯り?」


清左衛門の胸はときめいた。


しかし、その灯りは一瞬で消えてしまった。


「気のせいか?」


彼は急いで客人神社の境内まで駆け上った。


彼は息を弾ませながら、灯りの見えた海面の方向に目をやったが、灯りは全く見えなかった。


暗闇の迫った美保湾からは、ゴーゴーと海鳴りの音が響いているだけだった。


彼は、ガクと音がするほど肩を落とし、その場に立ち竦んだ。


しばらくして気を取り戻した彼は、客人神社の本殿の裏に回るり、海岸線近くまでの急な坂を下りて、地蔵崎に通じる道にたどり着いた。


その道は、地蔵崎に通じる唯一の道で、クロマツ、ヤブニッケ、ヤブツバキなどの木々で覆われて、これらの木が防風林の役目を果たし美保湾から吹きつける風雨を和らげていた。


しかし、狭い道はシダや笹竹で覆われて鋭く突き出した岩を隠し、その上、晩秋の短い陽は落ちて闇夜が迫っていた。


彼はシダや笹竹、鋭く突き出した岩で足を取られながらも、カンテラの灯りを頼りに、一里余の道を我夢中で進んでいった。


地蔵崎の尖端に近づくにつれ、防風林の役目をしていた木々や、シダ、笹竹は姿を消し、凸凹の激しい岩場のような道になり、風雨は一層強くなった。


彼はカンテラの灯りを消さないように体をかがめながら歩いていると、菅笠は風であおられ、蓑からは雨が流れるように滴り落ちた。


清左衛門がようやく地蔵崎にたどり着いた時には、外海は油煙墨で塗りつぶされたように、すつかり闇に包まれ、沖之御前も地之御前も全く見えなくなっていた。


 

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雲雀さえずり

2024年07月06日 11時22分12秒 | 雲雀のさえずり
ふしあなかふしのめか問う大暑戦
白 雲 善 恕
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雲雀さえずり

2024年07月05日 10時01分44秒 | 雲雀のさえずり
望郷や礎石残るる蛇の目傘

           白 雲 善 恕
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雲雀さえずり

2024年07月04日 13時02分05秒 | あまのじゃく
<strong>木漏れ陽や蜩うたふ石畳
白 雲 善 恕  
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私情

2024年07月01日 10時28分14秒 | あまのじゃく
ong>ささ百合に地蔵ほほ笑む沖の国

  
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