車の往来もない曲がりくねった海沿いの道
岬の向こうに砂浜がみえる
荒れ茂った雑草の中から
ぼんやりと小さな白い花がさみしそうに囁いている
誰かを待つ田舎娘のかすり姿のように
波は心臓の鼓動のように
浜辺に波紋をえがく
砂浜は生きている
はまぼうふも生きている
わたしも雑踏の中を生きてきた
静かな浜辺だ
彼方に遠く水平線がみえる
わたしは追憶の中に少年の顔をみる
母の顔 16歳で亡くした父の顔がくっきりと浮かぶ
【浜辺に生息する野生のはまぼうふ】
【ここはどこでしょう】