誰も知らない南の島

いつか南の島にいきたい

中華の火が消えるとき/調理の主役は電気かガスか

2007年07月07日 | Weblog
東京のさる高級イタリア料理店の厨房は電気調理のみでガス器具はないという。
東○電力の次なる野望は高級中華料理店の厨房からガスを追放して電気調理器を入れることのようだ。
本格中華はハイカロリーバーナーが使える都市ガスでというセールストークを使えなくさせようとしているのだ。
負けてはならじと大阪ガスの社長さんがエプロン姿でガスレンジの前で料理に取り組み、家でも作りますが家族は食べてくれませんと語っていた。
我が家でも毎度の食事に電子レンジを使わない日はない。
一般家庭の台所からも火が消えるのは時間の問題かもしれない。
蒼穹の昴には白菜を巧みに使う元宮廷料理人の話が出てくる。
野菜の調理方法のなかで中華料理の技法はずば抜けているが、高層ビルの中の中華料理店は防災上ガスより電気の方がいいのかもしれない。
そうなったら、中華は平屋建ての料理店で食べればいい。


蒼穹の昴(1)

講談社

このアイテムの詳細を見る

つい神頼みの気持ちにもなってしまう今日この頃/憑神を映画館に見に行った

2007年07月07日 | Weblog
シネコンでない単独上映の映画館で憑神を見た。
妻夫木聡の主演だからシネコンの上演館ならデートコースとして盛況だったかもしれないが、交通弱者の私が見た映画館は閑散としていた。
それでも、憑神はシネコンでなくて昔からの映画館がよく似合う映画だ。

今年のNHKの大河ドラマ風林火山は結構暗いドラマだが、憑神の基調もかなり暗い。
その暗い部分を押さえて妻夫木が明るく演じている。
暗いといえば、テレビのブラックジャクによろしくも本質的にはかなり暗かった。

憑神で、あかるかったのは、お通夜という名前の幼女の死神が食欲旺盛で、飯を旨そうに食う場面だ。

ここまで書いて、最近のテレビドラマでは食事のシーンがあまりなくなったことに気がついた。
必殺シリーズでは、中村主水が姑菅井きんにいびられながら飯を食うシーンが多かった。
さらに昔の時間ですよや寺内貫太郎一家といったTBSドラマではよく家族の食事シーンが登場した。
朝の連続ドラマでは、おしんで小林綾子が大根飯を食べていた。

食事は生きることと直結している。

映画の中で妻夫木聡は屋台の蕎麦を啜っていた。

生きにくいからこそ、生き方が求められる時を描いた映画だ。

憑神

新潮社

このアイテムの詳細を見る