G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

鎗ヶ先(966 m) (バリルート) ~標識がなくワイルドな山で道迷いに注意~

2020-12-10 | 山行

山行年月日:2020年12月6日(日)、無風、快晴
参加者:G.G.他3人(計4人)
アクセス:各務原7:00→(揖斐川堤防路)→8:05かすがモリモリ村駐車場
沿面距離≒8.1 km/所要時間≒7:55(昼食、休憩他を含む)/累積標高≒±1,100 m
コースタイム:P8:11→11:34鎗ヶ先、昼食12:23→ルートミス→13:09鎗ヶ先16:07P
コース状況:標識は皆無/落ち葉で踏み跡は殆ど不明/倒木箇所多数/落ち葉で滑り易いなどで、
歩行速度は遅れがちでした。登山口付近、20m位の間は路肩が崩落して大変に危険で、
ロープか手すりが欲しい所です。 

GPSトラック図:
登り(青線)は計画通りのコースを辿ったが、下山時(赤線)は4カ所のルートミスを犯した。
ルートミスの概要は次の通りです。
山頂付近と次のミスは分岐点に気付かず尾根なりに下山したことによるミス。
鉄塔でのミスはここが下山点と勘違いしたミス、登山口近くでのミスは急傾斜で直進するのが
危険なため敢えてトラバースしたミスです。
 なお、4回のルートミスで約1.5時間ロスしたと推定されます。
                (ひと目盛り:約250 m)
トラックの標高図:
特に急傾斜所はありませ。

記事と写真:
■駐車場から国道を横断した正面に登山口があります。階段を過ぎると直ぐに路肩が崩落した崖で、
僅かな距離ですが大変に危険な所です。

■林道出合に鉄塔があり、ここから東方に展望が開け、眼下に小島山(左、864 m)、
池田山(右、924 m)、その間に揖斐川町の町並みが、遥か彼方には笠置山の秀峰が望まれます。

■林道の間から尾根に上がります。取りつき口は不明ですが、かすかにそれらしい痕跡があります。
ここから先は倒木も多くなり心細くなってきます。

■20分位の遅れで山頂到着です。立派なプレートがあり別名「天ガ嶽」と記されていました。

■山頂は360°の好展望です。遥か彼方ですが白銀の白山、乗鞍、御嶽も見えます。
50分間、ゆったりと昼食を摂り、至福のひと時を過ごしました。最近の山行はコロナ騒動の
せいでしょうか、メンバーは小人数で4、5人です。

■滋賀~岐阜県境の伊吹山(木の間隠れ)、伊吹北尾根の大禿山(左)、国見岳(右、1,126 m)がくっきりと見えます。

■更に目を転じればどっしりした虎子山(中央、1,183 m)をはじめとして県境の山々が屏風のように並んでいます。

■北方に目を転じれば鍋倉山(1,050m、奥の坊主頭)が見えます。鎗ヶ先から尾根続きで行く
人もいるようですが、アップダウンがあり、踏み跡もなく大変な難路だろうと想像されます。

■東方に目を転ずれば、彼方に笠置山、御嶽山などが見えます。

■下山途中、ルートミスで降り立った林道脇に紅葉した木があり、一瞬ですが癒されました。

■最後のルートミスで高橋渓谷の河原の降り立ち、対岸の林道に上がり無事に登山口に戻ってきました。

雑 感:
■バリルートですが、登山口付近を除けば危険個所はありません。但し、初心者向きの山ではありません。
■標識は皆無で、テープ類も殆どなく、この時期のせいか落ち葉で踏み跡(入山者が少なく元々ないのかも知れません)も定かでないので、ルートミス(特に下山時)に注意して登れば、その分手応えがあり、展望も良く魅力的な山です。
■予定よりも2時間余り遅れ、薄暗くなり始めた4時ごろ帰着しましたが、これからの時期、日暮れが早いので十二分に余裕を持ったスケジューリングが必要です。
                                         (以上)

 


竜ヶ岳(1,099m)~表道から中道周回 ~ヘッデン点けての下山であわや遭難~

2020-12-05 | 山行

山行年月日:2020年12月29日(日)、無風、快晴
参加者:G.G.他4人(計5人)
アクセス:各務原7:00→(木曾三川公園)→8:50観光協会駐車場
沿面距離≒15 km/所要時間≒8:50(昼食、休憩他を含む)/累積標高≒±1,900 m
コースタイム:P9:07→11:44石榑峠11:0012:08昼食12:3612:55重ね岩13:02→
13:40竜ヶ岳13:52→(中道)→15:57中道分岐点→16:10休止16:25→17:55

GPSトラック図:
観光協会の駐車場からスタートし、時計周りに表道→中道と周回する。魚止滝~長尾滝(中道分岐点)
間の谷沿いの道は殆ど崩落状態の難路で岩肌をへつるようなカ所も幾つかあった。
下山時の竜ヶ岳→中道分岐点は急傾斜で、その上落ち葉が厚く積り滑りやすく危険で、大幅に時間費やし体力も消耗した。
                  (ひと目盛り:約250 m)
トラックの標高図:
標高差は約850 mである。登りは緩傾斜であるが、中道分岐点までの谷沿いは難路で気が抜けない。
下山時は中道分岐点までは急傾斜の悪路で危険度は大きい。
              (縦軸:標高/横軸:時間)
山行レポート:
長尾滝までの谷沿いの道は悪路・難路で滑落・転倒しないよう必死であった長尾滝はこの谷最大の美しい滝で暫し憩う。

谷からは殆ど垂直でグラグラした梯子をよじ登り谷筋を離れる。高度差は5m位で左程に
恐怖感はない。

■小峠で旧道に出会い石榑峠に着く。三重県側は通行止めであるが滋賀県側はここまで車で登ってくることができ多くの車が路肩に止まっていた。

石榑から高度を上げていくと展望が開けてくる。振り返れば南方には御在所、山雨乞岳などの山々がくっきりとしたシルエットを見せていた。

東に目をやれば眼下に四日市市とその後ろには伊勢湾がぼんやと横たわっていた。

■この表コースの名物である重ね岩に立ち寄り記念撮影する岩自体はビックリするような迫力はないが自然の摂理の妙に感心する。

■いよいよ頂上が指呼の間になる。竜の名に相応しいどっしりとした重厚な恰好をしている。
一歩一歩ピークに近づいて歩を進めるは何時もながら気持ちのいいものだ。

■北方には静ケ岳が、釈迦ヶ岳などの山並みが望める。

■西方の遥か彼方には幽かに琵琶湖に近い繖山のシルエットが望めた。5年位前の繖山→安土トレッキングが懐かしく思い出された。

人影が大分、疎らであったが2時前であり、記念撮影を済ませ良い気分で、やおら下山にかかった。
この時は後にどんな難渋が控えているか知る由もなかった。

■下山路は急傾斜で、足元には落ち葉が厚く積もっていて滑りやすく、転倒しないよう用心するので、
大分、標準時間をオーバーしていたが未だそれに気付かなった。

下山途中に真っ赤な紅葉が一群残っていた。もう山の時期として初冬であるが未だ残っている健気さに惹かれた。

堰堤を降るのに30段の鉄梯子があったが、小峠に行く時に出会った梯子よりも頑丈で、斜度も低かったので、余り緊張しないで済んだ。

中道分岐点に来たのが4時ごろであり、未だ明るかったので、5時頃に戻れると思っていた。
然し谷沿いの道は難路で、メンバーが高齢者でありピッチは捗らず、途中で薄暗くなってきた。
更にアクシデントがあり15分位のタイムロスがあり、一段と暗くなり、難路の途中からヘッデンを点けての必死の下山になった。
ほうほうの体で、駐車場に辿り着いたのは、真っ暗闇の5時55分であった。 

反 省:
ひとつ間違えば、谷川への転落事故の遭難にもなりかねない山行であった。
その原因を整理してみると次のようになろう。

(1)所要時間の予想が甘かった。岸壁を「へつる」ような難路の場合、高齢者のパ-ティーであることに鑑み、標準時間の1.5倍で計画すべきであった。
私達は普通の登山道ならば何時も標準時間で歩けるので今まで問題がなかったが、中道は普通の登山道でなく相当な難路であった。
計画段階でそれに気付かなければならなかった。
(2)特に、これからは日没が早いので必ず3時には下山できるよう、余裕あるスケジューリングが必要であろう。                                     (以上)


高室山(818m) ~山頂は噂通りの大展望の湖東の山~

2020-09-29 | 山行

山行年月日:2020年9月21日(月)、快晴
参加者:G.G.他3人
アクセス:各務原7:30→(高速、彦根IC下車)→8:45佐目自然公園P/走行距離(片道)≒85km
沿面距離≒9.1 km/所要時間≒4:53 hr.(昼食、休憩を含む)/累積標高≒±910m
コースタイム:P8:55→10:10三叉路10:40高室山、昼食11:3012:17鉄塔12:24
13:06つかって舎→13:48P

GPSトラック図:
反時計周りに周回した。特段の危険箇所や道迷いしそうな箇所はなかった。
                 (1目盛り:250m)
トラックの標高図:
下山時、標高図では鉄塔を過ぎたあたりから暫くは、急傾斜であるが、実際は笹に覆われ足元が
見えず不安定であり、又、道は九十九折のため歩行距離が意外に長いので可なり体力を消耗した。

山行レポート:
新型コロナ禍のお陰で3月7日の藤原岳以降、山行自粛し、今回が久々の山行である。
未だコロナは収束したわけでないので、マイカーでの移動時は、三密を避けるため乗員は4人、
マスク着用、走行中は窓を開け換気するなどの安全に配慮しながらの山行である。

駐車場は佐目自然公園である。公園といっても看板とトイレがあるだけの広場である。
車は20台位駐車可能である。登山口は広場脇の階段で、上がると登山道で直ぐ林の中に入る。
看板のルート図で下山路は赤線(危険)になっているが後述するように危険ではないが要注意。

山頂に着くまでの途中、展望全くない。杉の植林が目立ち、殆どに鹿の食害防止用の青いテープがしっかりと巻かれていたのが目に着く。

三叉路で林道に出会い、右が高室山で左は南後谷集落の標識がある。傍らに登山届提出用のボックスがある。林道を右に進んで行くと道から少し外れうっかりすると見落としそうな所に高室山方向を示す標識がある。

■山頂に着くと、広場が広がり、突然に360°の大展望が出現し思わず快哉を叫びたくなる。
予定より50分も早い10時40分であるが昼食にする。他のグループも三々五々憩っている。
そうしているうちにもハイカーが次第に増えて来て明るい雰囲気が横溢してくる。
山頂からは遮るものがなく正に大展望が眼前に展開し山々の同定に暫し時の経つのを忘れる。
事前に見てきた山行記録の多くが好展望と記述していたが、これほどとは予想しませんでした。

■南方に目をやれば遠くに御在所、雨乞岳などが望めます。

 ■南東に目をやれば鈴鹿山脈の最高の標高を誇る御池岳の巨体が横たわっています。

■東方に目をやれば岐阜県側からの景色と全く違い、左から烏帽子岳、双耳峰の三国岳、焼尾山が整然と並び美しい山容を見せています。

■北方に目をやれば、鍋尻山を前衛に、伊吹山を後衛にして霊仙山の巨体が横たわっています。

■西方に目をやれば彦根市街を眼下に、琵琶湖と西岸の比良山地の一大パノラマが展開します。
当日は快晴であったものの、湖上は多少、霞んでいたのが多少残念でした。

■50分も山頂でマッタリと過ごして最後に記念撮影をする。生憎の逆光で露出は悪く、
おまけにピンぼけで顔はハッキリしないがご笑覧下さい。

■下山時、鉄塔を過ぎて間もなく石仏が出迎えてくれる。殆ど自然石に近い仏様であるが、
きちん手入れされていて村人の優しさが伝わり、思わず手を合わせる。

■鉄塔を過ぎてから30分位、笹で覆われて足元が見えない所もある九十九折のトラバース道を下りやっと「つかって舎」の看板がある東屋に着く。懸命に下り、草臥れたので大休止する。


■「つかって舎」から暫く行くと集落の外れに「ガッタリ」小屋で立っていた。ガッタリとは「獅子威し」とも言われシーソーの一方に水受けがあり、水受けが一杯になるとシーソーが下がり、水がこぼれて軽くなり、シーソーが上がり、反対側は下がりその力で米や穀物を脱穀する仕掛けである。
最近は観光客が来ないようで、ガッタリは手入れがされていず、動いていなかった。

■佐目集落近くで道路の上を横断している橋の上に小屋がある光景を目にした。丁度、測量をしている人がいたので何の橋かと尋ねたところ、以前に大阪セメントがセメント用石灰石の運搬に使ったコンベヤーの遺物だそうであった。産業遺産風で何となく気になる風景です。

■佐目集落の中を散策気分で家々を眺めながら歩き、無事に策駐車場に戻ってきた。
予定よりも早く帰着したので、帰途、途中にある縁結び・厄除けの神様で、「お多賀さん」の
名で広く親しまれている滋賀県第一の大社へ参拝することにする。
新型コロナ禍の最中であるが、4連休中であり多くの観光客が訪れ、拝殿の前には行列ができ、大分、危機感が薄れているようです。

雑感
◆多くの山行記録で好展望の山として紹介されていたが、実際はそれほどでない場合が多いので、
眉唾ものと思っていた。当山はその予想を裏切って本当に360°好展望の山でした。
特に鈴鹿山脈の名峰の幾つかが堂々たる山容を惜しげもなく見せてくれているのが印象的でした。
◆多くのハイカーは高室山をピストンしているようであるが、今回のように周回がオススメであると思います。途中、山中に石仏があり、集落にはガッタリといった前時代的な施設があり、産業遺産的建造物があったりして退屈することはありません。
但し、復路の鉄塔から下は道の整備状況は良くなく、初心者だけの山行には向かないと思います。
◆今回の山行は半年振りの山行であり、その分とても新鮮で楽しかった。
新型コロナ騒動が早く収束し、昔日のの日常が戻って来て欲しいものだと改めて思いました。
                                        (以上)
         

 

 


藤原岳(1,140m) ~雪不足で少しだけ雪山気分を味わう~

2020-03-10 | 山行

山行年月日:2020年3月7日(土)、無風、快晴
参加者:G.G.他4人(計5人)
アクセス:各務原7:00→(R21)→(R365)→8:50観光協会駐車場P/走行距離(片道)≒60km
沿面距離≒9.5 km/所要時間≒6:42(昼食、休憩を含む)/累積標高≒±1,100 m
コースタイム:P9:02→10:45八合目11:00→12:04避難小屋後の丘、昼食12:40→13:00展望丘13:11
       →13:26トイレ休憩13:36→14:16八合目14:26→15:44P
GPSトラック図:
観光協会の駐車場からスタートし、大貝戸コースをピストンする。登山道は一本道で道迷いの恐れはない。危険個所も皆無で、体力があれば初心者でも問題ない。
                        (1目盛り:250m)
トラックの標高図:
標高差は1,100mあり、八合目からはアイゼンを履くので体力的な負荷はかなり大きい。
山行レポート:
■未だ、福寿草の時期として2週間位早いにも拘わらず人気の山で、8:40頃に登山口休憩所に到着するも既に車は満杯で、村内の観光協会の駐車場へ移動し、辛うじて駐車する。
■登山口へ向かいながらこれから登る雪化粧した藤原岳を望み、未知との遭遇に胸を弾ませる。

■八合目までは視界のない登山道を黙々と登る。八合目でアイゼンを履き歩き出すと直ぐに数株の福寿草にであう。幸先が良いと喜ぶも、以降、出会ったのは僅かであった。
■八合目を過ぎると少ないががらも俄然、積雪が増え、雪山らしくなり、アイゼンの感触を楽しむ。

■避難小屋に到着し、周囲を眺めると期待に反し積雪は申し訳程度であり、展望丘への道には雪がないのが分かる。

■快晴、無風で春のように暖かなので、避難小屋後ろの丘に上がり大展望を楽しみながら、マッタリト昼食を楽しむ。快晴ではあるが眺望は北方方面だけが鮮明であった。
写真中央の白銀が能郷白山、右が加賀の白山である。白山は左右対称に長い裾野を広げた斯くも美しい山容であるのを初めて知った。

■昼食後に展望丘に登る。北方の眺望は良く、天狗岩、奥に御池岳が雄姿を見せていたが雪は殆どなく春たけなわの風情である。

 ■山頂(展望丘)は何時ものようにハイカーで一杯であった。その中に我々のメンバーの知人がいて記念撮影のシャッターを押してもらう。こんな山頂で知人に出会うとは、日本は本当に狭い国だと半ば呆れる。

■避難小屋に戻り、トイレを済ませ、八合目でアイゼンを外し、後はノンストップで全員何のトラブルもなく無事に帰着した。

雑 感:
▼積雪も少なかったがアイゼンも履けたし、福寿草も僅かであったが鑑賞でき、一通り藤原岳を楽しめたので良い山行だと言えよう。
▼標高差が1,000m強あり、然も八合目からであるが雪がついたアイゼンを履いたので足の負荷はかなり大きく、結構タフなコースであった。
▼小生はリーダーでなかったが、超高齢者で歩行速度が遅いことから、先頭を歩かせてもらったお陰で、マイペース登れ、余裕ある山行を楽しめた。スローぺースに付き合って下さったメンバーの方々に感謝致します。


小牧アルプス ~小牧市にある身近な里山で新たな発見~

2020-03-08 | 山行

山行年月日:2020年3月1日(日)、晴れ
参加者:G.G.他4人
アクセス:各務原8:30→(尾張パークウェイ)→9:50小牧市温水プールP/走行距離(片道)≒15km
沿面距離≒8.2 km/所要時間≒4:50 hr.(昼食、休憩を含む)/累積標高≒±600m
コースタイム:P8:55→9:55天川山、好展望地10:58→10:51アンテナ山10:54→11:39天川山、昼食12:11→12:53白山12:57→13:10白山三角点13:16→13:20展望台13:22→13:44P
GPSトラック図:
駐車場からスタートし、小牧アルプス東端のアンテナ山で折り返し、天川山そばの好展望地で昼食を摂
った後、西端の展望台を経由して駐車場へ戻った。危険個所は皆無である。東山以東は踏み跡が定かで
ない所もあるが、赤テープも適当な間隔であり、尾根芯を外さないよう歩けば問題はない。

(1目盛り:250m)

トラックの標高図:
最大標高差は200m位で体力的にはしんどいことはない。


山行レポート:
■明日から全国の小中高が一斉に休校になるなど新型コロナウィルスで世間が大騒ぎをしているのを横目にのんびりとハイキングをするのは少々後ろめたい。
■小牧アルプスとはどのような山容だろうかと思い帰宅してから、カシミール3Dの図上で南側から展望してみた。濃尾平野の北側に標高280m位の峰々を連ねた山塊であり、小牧アルプスと呼称するのもあながち不自然でないのが分かる。

■写真の小牧市ゴミ焼却場脇を行くと直ぐに登山口である。焼却場であるのに無臭、無煙、無騒音で環境保護技術の進歩に少々驚く。

■登山道に入ると、ショウジョウバカマが一株だけ咲いていた。時期的には早すぎるが、暖冬の影響であろう。木々の新芽も大分膨らみ始め、春はすぐそばに来ているのを実感する。

■本山塊で最高峰らしい天川山の標識がある小ピークに来る。3種類の標識があり、標高が282mのもあった。マイナーな山で正確な標高は分からないのであろう。

■リーダーの案内で、登山道から外れ、左に少し行くと北~東方面の視界が開けたビューポイントがある。眼下には鮮やかなコバルトブルーの水をたたえた池、その先にはワカサギ釣りのボートが沢山浮かんだ入鹿池、その先には美濃の山々、遥か彼方には白銀の能郷白山などのパノラマが望め、思わず歓声を発する。この場所への標識はないので知る人ぞ知るビューポイントであろう。

■登山道へ戻り、アンテナ山を目指し、東方に進む。やがて巨大なDOCOMOアンテナに辿り着く。


■三等三角点がアンテナ後ろにあった。点名は「いせ谷」である。訪れるハイカーも稀なのであろうひっそりと、落ち葉に覆われていた。

■ここから折り返し往路を戻る。途中、好展望地で四方の景色を眺めながらマッタリと昼食を楽しみ、記念撮影する。

■天川山で尾根道を右に外れ、山腹の遊歩道を行く。ここから先はずっとこんな感じの道が続く。


■峠から白山神社に向かって少し登ると二体の石仏が出迎えてくれ癒される。真新しい前掛けに信者の愛情を感ずる。

■白山神社からは南方が開け濃尾平野が一望でき、名古屋の高層ビル群もはっきりと見えた。
東には猿投山、西方には鈴鹿山地も望め誠に気持ちが良い。

■記念撮影を済ませ、いよいよ今日の山行もフィナーレが近い。

■この後、白山三角点に立ち寄り、ご挨拶する。点名は「野口」である。帰宅後に写真を見て気が付いたが、この標石の右上に硬貨状の円盤が嵌め込んである。ICタグだそうであり、インテリジェント基準点と言うそうである。世は将にディジタル時代であるのを痛感する。

■最後に展望台があったので登って見たが展望はなかった。これを過ぎると登山口はすぐであった。

雑 感:
▼知名度もあまり高くない(少なくとも小生にとっては)里山であったが、静かな山行が味わえ、思わぬ絶景にも出会え、十分に満足できた山行であった。
▼一株だけであったが、ショウジョウバカマにも出会え、春が直ぐそばに来ているのを実感した。
▼帰宅後であるが、インテリジェント基準点なるものをあることを学べたのは大きな喜びである。
▼メンバーの一人がスマホでフリーの山座同定アプリを使用していたが大変に便利であり感心した。
ルートナビと山座同定アプリを山行のお供にすれば山行の楽しみも一段と増すことであろう。