G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

綿向山(1,110 m) ~幻想的な樹氷帯から1大パノラマの山頂へ~

2019-02-06 | 山行

山行年月日:2019年2月2日(土)、静穏、晴れ
参加者:G.G.他3名
アクセス:各務ヶ原7:10→9:00駐車場
沿面距離≒9 km/所要時間≒5:17(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒860 m
コースタイム:駐車場 9:07→12:06綿向山、昼食12:4914:24駐車場
GPSトラック図:
御幸橋付近の駐車場が満車のため、西方寺方向へ行き竜王山の下山口に駐車する。
赤線が実際のトラックでルートはピストンである。登山道は大勢のハイカーでトレースができていて歩きやすい。緑線は周回する場合のルートで、多くのハイカーが下山して行く姿が見られた。

               (1目盛り:250m)
トラックの標高図:
七合目を過ぎるとルートは尾根の直登になり、斜度も増し、アイゼンを蹴込みながらのハードな
歩行となる。
一方、下山時は急斜面でシリセードを楽しめる。雪がサラサラで、ズボンのまま滑っても濡れないのが有り難い。

山行リポート:
数日来の寒波で積雪が豊富にあり、始めからアイゼンを履き出発する。杉林中の殆ど新雪に近い道を
アイゼンの感触を確かめながら気持ち良く歩を進める。

七合目の行者コバを過ぎた辺りから一段と積雪量と斜度も増し負荷が急増する。
アイゼンを蹴込ながら一歩一歩、確実に、ゆっくりと登る。

■頂上近くなると樹氷帯になる。木々の枝には樹氷が着きエビの尻尾も見られる。雪に覆われて木々が青空をバックにして恰も満開のソメイヨシノのようにも見えなくもない。

 斜度が減り、低木帯になると山頂は間近である。

樹林帯を抜けると真正面に巨大な雨乞岳の勇姿が忽然と目に飛び込んできて、一瞬息を呑むことであろう。見た所大凡、100人位のハイカーが三々五々憩っている。中にはヒップソリに興ずる者もい賑やかである。
気温は7℃位もあり完全に無風であり、我々も絶景を見ながらまったりと昼食を楽しむ。

 今回の山行はメンバー4人と少し淋しい反面、4人だけでこの絶景を独占し仲間を出し抜いたような、得したような感が無きにしもあらずであった。
冠雪した山々と青空をバックにした雪原は筆舌に尽くし難く雄大で、美しい。

正面の巨大なマッスは言わずと知れた雨乞岳である。左手にはイブネ/クラシが広がり、
右手には山頂が冠雪した鎌ヶ岳が頭を持ち上げている。

東北方向にはテーブルランドが特徴の御池岳と更に左には霊仙のピークも望まれる。

■東南に目を転ずると、冠雪した鎌ヶ岳、水沢岳、宮指路岳、双耳峰の仙ヶ岳など南部鈴鹿の峰々がハッキリと同定できる。又、雨乞岳の南北で積雪量が画然と異なっているのが面白い。

 ■名残惜しいが、絶景と昼食に満ち足りた気分で山頂を後にする。七合目までの急斜面は童心に帰り、シリセードするとあっという間に下ってしまった。

雑 感:
■当山の樹氷帯は名にし負う美しさで、幻想的でもある。
昔見たディズニーのアナ雪の一場面を彷彿させられた。
■山頂は鈴鹿山脈の大パノラマ展望台である。
■今回はピストンしたが、竜王山へと周回するのも一興であろう。
■四方の山々を眺望していて鈴鹿で未踏なのはイブネ・クラシだけであるのに気付いた。
鈴鹿の奥座敷と人口に膾炙されているので、是非とも近々にチャレンジしたい。