G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

「年を取るのが楽しくなる教養力」(斎藤 孝著)の読後感

2017-01-24 | 書評

「年を取るのが楽しくなる教養力」を読んで、多いに参考になったので読後感を述べる。

■タイトルは「年をとるのが楽しくなる教養力」とあるが「教養力」という語に多くの方が違和感を持つと思うので、これを「知的生活」と置き換えるとしっくりしよう。
■2017.1.5に日本老年学会・日本老年医学会から64歳以上を凖高齢者、75歳以上を高齢者、90歳以上を超高齢者とする提言があったのはご承知の通りである。
 このニュースが示唆しているのは、人生は90年時代になろうとしている事であろう。そこでは、社会の第一線を退いた後を如何に充実した人生を生きるかが大きな問題になるが、本書はそれに答える多くの事例、ヒントを提供し、時宜を得ている。
■事例・ヒントは古今東西の優れた先人の文学、芸術などに裏打ちされているので説得力がある。
■主として、これから停年を迎える年代の人を対象にしているようであるが、70代、80代の高齢者が読んでも十分に納得できる手引書である。
■副次的には、読書案内にもなっているのも親切である。
■因みに言及されている分野・領域と筆者のコメントは次の通りであるが、内容は多くの読者が共感できよう。

・趣味:人生の大きな支えになり得る
・習い事:学びの真髄に触れられるチャンスである
・社会貢献:社会貢献は充実度が大きい/但し、ハードルが高いと思う
・社交:社交は人生をより豊かにする/特に男性諸氏に有益な提言であると思う
・孤独:孤独との付き合い方の提示
・老いと死:避けないで向き合う方法の提示

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


初雪に思う

2017-01-15 | 日記

1月7日にハイキングしてから、その後、登山に関するブログの2本アップ、オバマ大統領の退任演説の原文吟味、昨年末からの気になる本の続読、2種のサークル参加、マイカーの自損事故などで、気分的には慌ただしい日々であった。
 13日から今冬、最大の寒波が日本列島を覆い、13日夜から降り出した初雪も15日の今朝は殆ど止み、辺り一面、銀世界となったので、気分転換に付近の炉端遺跡公園に出掛けた。
冷気の中を暫し散歩し、青空をバックに輝く木々を見て、鬱積した気分がリセットできたようだ。
今冬も、寒さに負けずに、少しでも輝きを増すよう、人生の高みを目指して一歩一歩、前進したいものである。

 ■欅の枝に雪が付着し、樹氷のようになり、青空に映えていた。

■地上は5cm位の積雪で、復元された住居跡も雪化粧し良き点景になっていた。
 

 

 

 

 

 

 

 

 
   


■満開の山茶花の花々は綿帽子を被ったように愛らしく、青空をバックに誇らしげに輝いていた。
 

 


スマホGPS vs GPS専用機の比較(その2)

2017-01-12 | 登山関連情報

1.はじめに:
前回は2016.12.14に鈴鹿の入道ヶ岳山行を基に“スマホGPS「ジオグラフィカ」vs eTrex Vistaの比較”http://blog.goo.ne.jp/g-g-shimizu/e/79f7bf7c2cffdf6eea21a12017596f3e)を報告したが、今回、2017.1.7の尾張三山山行で新たな知見を得たので比較(その2)として報告する。なお、今回の考察では、基本的なナビデータであるトラック(軌跡)及び標高図(距離vs標高、経過時間vs標高)の比較のみを取り上げた。
<付記>比較したのは前回の報告と同様で、ジオグラフィカ(フリーソフト、スマホは富士通のM03)とGPS専用機「eTrex Vista」(Garmin製)である。 

2.山行コース:
名鉄小牧線の羽黒駅→大宮浅間神社→尾張富士(参拝)白山神社(参拝、昼食)→本宮山(参拝、展望)→信貴山(拝観、展望)→大縣神社→名鉄小牧線の楽田駅(歩行距離は14 km)
(付記)この間、尾張富士、白山神社、本宮山、信貴山で長時間、歩行停止している。
                 (1目盛り約600m) 
3.トラック図:

3-1ジオグラフィカの場合:
白山神社でのノイズと信貴山への往復でトラックが二重線になっているのが眼に着くが、ナビゲーション上は全く支障はない程度である。
                   (1目盛り約300m) 

3-2  GPS専用機の場合:
ジオグラフィカの場合に比べるとトラックがシャープであり、白山神社のノイズと信貴山の二重線が解消しているのが分かる。

(1目盛り約300m)

4.標高図:
一般の距離(横軸)vs標高(縦軸)図では、ジオグラフィカとGPS専用機で有意な相違は見られない。
然し、時間vs標高 図では下に示すように、相違が歴然としている。 

4-1 ジオグラフィカの場合:
尾張富士、白山、本宮山、信貴山では15分~40分間、歩行停止しているにも関らず、標高が不明瞭、或いは変動しているのが分かる。実用上は問題ないが、正確な時間分析をするには支障をきたす。

4-2 GPS専用機の場合:
尾張富士、白山神社、本宮山、信貴山の各ピークで標高が平坦であり、各ピークでの停止時間が良く分かる。この記録があれば、山行中の面倒な時間の記録は不要になる。

5.比較結果の考察:
今回の比較結果から次のことが言えよう。

(1)GPSナビとしてどちらも、実用上問題はないスマホの収納に気を使わなくても良さそうである。
(2)正確な時間分析に拘るならばGPS専用機が優れているように見える。
(3)時間vs標高の記録で差が出たのはジオグラフィカのソフトに原因があるとは断定できない
 何故なら今回の山行時、GPS専用機はザックのストラップの上の所に収納していたので、GPS電波の受信条件は良好であったと言える。 一方、スマホはズボンのポケットに入れていたので専用機に比べ、GPS電波の受信条件が不利と思われるので、収納方法の差が一因かも知れない。本件に関しては、次の山行で確認したい。

 


尾張三山周回 ~5神社1寺院の欲張り初詣山行~

2017-01-09 | 山行

山行年月日:2017年1月7日(土)、晴、小春日和
参加者:G.G.他9名(計10名)
歩行距離:約14 km/所要時間:6:50(昼食、休憩、拝観を含む)
コースタイム:
羽黒駅8:50→9:40大宮浅間神社→10:15 尾張富士10:25→11:50白山神社、昼食12:20→12:45三角点→13:30本宮山登山口→14:05本宮山14:20→14:40信貴山14:50→15:10大縣神社15:20→15:40楽田駅

GPSトラック
名鉄小牧線「羽黒」駅→大宮浅間神社→尾張富士→入鹿池湖畔→白山→本宮山→信貴山(寺名)→
大縣神社→「楽田」駅へと周回した。
因みに、本トラック図はスマホGPSナビ“ジオグラフィカ”で記録し、カシミール3Dで展開した。
                 (1目盛:約600m)
 
(核心部のトラック、クリックすると拡大)

GPSトラック標高図:
標高差200m位のピークを3回登降するが特段の急登はなく気楽に歩ける。
白山神社から少し戻り「温泉プール」と書かれた手書きの看板の所で左折して三角点へ向かう道が少々分かり難いので注意。
歩行距離は14kmの長丁場であるが、コース全体としては歩きやすい。

山行リポート:
■先ずは大宮浅間神社にお参りし1年の健康と安全登山を祈願する。
 
尾張富士は石上げ祭りで有名である。普段の参拝者向けに石上げ用の石が積まれていた。100円のご芳志を箱に入れサインペンで願い事を書いて山上まで運ぶことにする。
 
■険しい岩だらけの登山道の両側には「献石」と記された大小様々な石碑が並んでいる。

■途中、元ジャイアンツの王監督の石碑があり面白い。サインは「王 貞治」のようだ。

■尾張富士山頂の祠で2回目のお参りをし、1回目の記念撮影をする。足元の小石群は、参拝客が下から持ってきた献石である。

■尾張冨士を降りると明治村の正面である。少し進むと入鹿池湖畔に出る。ワカサギ釣りのボートが長閑に浮かんでいる。

■集落の中を通り白山への登山口への進路が多少分かり難い。事前に下調べが必要である。
林間の登山道は殆ど直登に近いが距離が短いので問題ない。
■上り詰めると白山社の祠の前である。由緒書には創建は大変に古く、景行(ケイコウと読む)天皇の時代と記されたいる。景行天皇は大和武尊の父と言われているが日本書紀の話であり、実在したとすれば4世紀頃と言われている。

■倉庫のような祠で3回目のお参りを済ませ、雄大な尾平野を眼下にしながらの昼食は至福のひと時である。2回目の記念撮影を済ませて次なるピーク、本宮山に向かう。

■往路を少し戻り、「温泉プール」と記された手書きの標識の所を“何で温泉プール”かと不審に思いながら左折して次なる目標の三角点に向かう。暫くすると送電線沿いの道になり、やがて県道の擁壁ぶつかるが落差が大きく直ぐには降りられず、少し南方に進んでから県道に降り立つ。
■次は本宮山の登山口を目指して県道を北上し、途中で愛知用水路の右岸に渡り、登山口に着く。登山口には何の標識もないが注意していれば容易に踏み跡に気付く。
■急登をこなし、ひと汗かくと大縣神社の奥宮である本宮山の祠の前に出る。祠の後ろに一等三角点があるので先ず挨拶する。

西方には伊吹連峰の稜線が、東方に眼を転ずれば白銀に輝く中央アルプスの大展望が広がっている。中アの全容をこんなにもクッキリと展望するのは初体験で感動する。
              (カシミール3Dのカシバードによる展望図)

■4回目のお参りをし、暫し展望を楽しんだので、3回目の記念撮影を済ませ、次なる目標の信貴山に向かう。

信貴山は正確には尾張信貴山泉浄院と言い昭和7年建立の堂々たる大伽藍である。
ここで5回目のお参りをし、暫し、回廊から南方に広がる名古屋方面の大観を楽しむ。
肉眼では仲々に雄大な風景であるが、残念ながら、写真では雲が広がり迫力不足である。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
■いよいよ、最終目標の大縣神社に向けて下山する。未だ松の内で、境内は初詣客で賑わっていた。ここのお宮さんは女の神様であるので姫に敬意を表し「姫の宮」に6回目のお参りをし、本殿で7回目のお参りを済ませる。

本日の予定の3峰を無事に踏破し、更に7回もの「健康と安全登山」の祈願を済ませたので、神仏のご加護は間違いなしと思い、足取りも軽く、最終目的地の楽田駅へ向かう。 

雑感:
本コースは距離:14 km、所要時間:7時間余の長丁場であるが、景色も良く、見所が多く大いに楽しめる。
大小5神社1寺院に参拝でき、危険ヶ所は皆無で正月登山には絶好のコースである。
■今回もスマホGPSをコース確認に使用したが、スマホの収納場所はGPS受信に不適と思われるズボンのポケットであったに関らず、特段の不具合は無かったのは収穫である。