1月28日(木)、晴れ、暖か(12℃位)、無風で穏やか
参加者:単独
歩行距離:約13 km
所要時間:約5:50
歩行コース:GPSのトラック:
犬山遊園駅→寂光院→継鹿尾山→西山休憩舎→(せせらぎ遊歩道分岐)→桃太郎神社→犬山遊園駅
標高図:GPSの標高図
林道出合から太平山分岐点までが多少急登(約20°)と言えるが、それ以外は緩やかである。
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山行リポート:
1月24日に予定していた百々ヶ峰山行が降雪の恐れありと言う事で中止になったので、
その穴埋めの単独山行である。
犬山遊園駅から歩き、寂光院参道脇の東海自然歩道が山行のスタートである。
社務所の傍にある千手観音にお参りし、本堂への階段を登り始める。参道の両側には数多くの信者寄進の「夫婦地蔵」さんが安置されている。冬とあって、男性は色とりどりの毛糸の帽子を被っていて、信者の優しさが伝わってくる。
身体が温まる頃、本堂に到着する。一組のハイカーがいるだけで、境内は静かである。今日の安全と健康を祈願した後、拝殿左側に安置されている“お賓頭盧”さまの頭を撫ぜて、もー遅いかもしれないが頭脳が良くなるようお願いする。
本堂右脇から登山道に入る。20分程で継鹿尾山の展望台に到着、眼下に木曽川のS字状の流れを望む大観が広がり気持ちがいい。
ここから3回程、長い階段道を林道出会いまで下る。林道を横切り、太平山分岐までが本日、一番の急登(20°)であり少し汗をかく。進んで行くと、23日に降った雪がその後の寒波で、未だ路肩に残っていて、暖冬とは言え、やはり冬であるのを実感する。
西山休憩舎に到着、昼食にする。朝、寂光院で出会った江南から来た二人組の男性ハイカーと再開し、暫しGPS談義をする。
2人が去った後、誰もいないので、何時も持参の三脚で記念(証拠)写真をと思ったが面倒なので、身代わりに愛用のザックを撮影して済ませた。
休憩舎を後に10分程、往路を戻ると、「せせらぎ遊歩道」分岐点に来る。
貧弱な看板がこのルートがマイナーであることを物語っているようだ。
因みに、縦走路では10人位のハイカーと擦れ違ったが、「せせらぎ遊歩道」で桃太郎神社へ行くまでの1時間程は誰とも出会うことはなかった。
道は沢沿いの朴の葉の散り落ちた杉林の中を下って行く。木漏れ日の光と影が、レンブラントの絵を思い出せるような、いい雰囲気を醸し出している。
始めのうちは涸沢であったが、途中からは水量も次第に増して、沢らしくなってくる。一人で林の中を、沢の囁きを聞きながら下ってゆくのは本当に気持ちが和み、沢が何かを語りかけてくるようにさえ感ずる。
10回位?であろうか、渡渉を繰り返し堰堤まで来ると遊歩道も終わりに近い。
直に、落差のある、気味悪い洞窟や、真っ青な水を湛えた深い亀裂などが路傍に現れる。誤って落ちれば
大事故になりそうで転落防止用のロープが張られていた。
何の看板も無いので名称、由来等も分からないが気になる風景ではある。
「栗栖遊歩道 桃太郎公園口」の看板の所に来て、「せせらぎ遊歩道」はお終いとなる。
そこから左に行くと桃太郎公園である。昔懐かしい桃太郎の像が両手を上げて歓迎してくれる。
お婆さんの像もあったが昔からあったのか記憶が定かではない。
桃太郎公園からはノルディック ウォーキング1時間ほどで犬山遊園駅へもどる。
雑感:
■「せせらぎ遊歩道」は沢沿いの、脚に優しい林間コースである。沢の囁きが何かを語り掛けて来るような
ムードがあり、遊歩道と呼ぶのに相応しいコースである。
道は余り手を加えず、程よく荒れており、その分自然が良く保たれているのも魅力のひとつである。
好みにもよろうが、この雰囲気の良さは鳩吹山塊でも屈指であろうと思う。
なお、渡渉回数が多いので、雨後は避けるのが賢明であろう。
■「せせらぎ遊歩道」の終点が桃太郎公園という童話の世界であるのも昔を思い起こし一興である。
■本コースは距離:13kmで長丁場であるが、危険な個所はなく、のんびりと周回でき、シニアにお勧めである。
■普段はグループ山行が多いが、久し振りに今回のような単独山行をして思ったのは、グループ山行と
単独山行とでは味わいが大分、異なると言うことである。