G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

蠑螺ケ岳(685 m)~西方ヶ岳(764 m)縦走 ~春と冬が交錯する敦賀半島の山旅を満喫

2019-04-13 | 山行

山行年月日:2019年3月24日(日)、静穏、晴れ
参加者:G.G.他7名(計8名)
アクセス:各務ヶ原7:00→8:50常宮神社駐車場、
     予約したTAXにて9:10浦底集落(料金:2,700円)
沿面距離≒9.4 km/所要時間≒6:21(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒1000 m
コースタイム:浦底 9:1511:50栄螺が岳、昼食12:30→カモシカ台→
       13:30西方ヶ岳 13:50→15:36常宮
GPSトラック図:
常宮神社駐車場にて予約してあったタクシーに乗り換え、浦底集落の登山口に行く。登山口は多少分かりづらいが、登山道は整備され、急登や危険ヶ所もない一本道で、所々に数センチの積雪があったが支障は無かった。登山道からは時々敦賀湾が望め気持ちが良い。
本コースのビューポイントは夏には海水浴客で賑わうと言う水島だけであるが、島の周辺はサンゴ礁のような青い浅瀬で南国風の景観を呈していた。
 一番の好展望地はカモシカ台で、登山道から少し離れた所にある巨岩に登ると敦賀湾と日本海側の大展望が眼下に望める。
                  (1目盛り:250m)
トラックの標高図:
長命水の辺りまでは多少、急傾斜だがそれを過ぎると後は殆どフラットに近く喘ぐようなことはない。

山行リポート:
敦賀半島の天気予報では午後から晴れであったが、途中の北陸自動車道沿線の畑や家々の屋根が雪で白くなっていて山行が危ぶまれたものの杞憂であった。

 最初のビューポイント「水島展望地」である。水島と周辺の海水のブルーが美しい。

 予想外に時間が掛かり、3時間余りも費やしやっと蠑螺ケ岳に到着する。眺望はなく休憩に不適であるが、遅い昼食とする。訪れる人も少ないのか標識の字も風化して読めないのが侘しい。

 ■カモシカ台への登りは積雪した笹のなかを行くが、凛とした静寂の気が漂いいい感じである。

登山道を右折し、少し下り、登り返すと数分でカモシカ台と呼ばれる巨岩の下に達する。
高所が好きなN氏は危険を顧みずよじ登りお山の大将を決め込む。

 カモシカ台から北東には見慣れた水島方面が、西には廃炉でマスコミを賑わしている美浜原子力発電所が望まれる。
解がない難問を抱えた原子力発電所を目の当たりにすると、行政のいい加減さに腹が立つ。

 次は薄っすらと雪化粧した、本コース最高峰の西方ヶ岳に向かって道は進む。堂々たる山容を呈している。

西方ヶ岳山頂は広々とした広場で一隅には立派な避難小屋が立っていた。沢山の標識があり、いろいろなコースの交差点のような所らしい。

 ■西方ヶ岳からは2時間余りの長い下り坂である。途中、今日、初めて地元の青年が登って来るのに出会った。結構、歩き甲斐のある良いコースで土曜なのに人気がないは不思議な感がしないでもない。
山上では積雪があり冬の風情であったがが、降り立ったのは春うららの常宮の集落である。
冬と春が交錯する今回の山旅であった。

 途中、出会った花はマンサク、ショウジョウバカマ、山桜である。

雑感:
■山上では積雪、里は春うららで、冬と春が交錯する敦賀半島の山旅を満喫した。
■ガイドブックなどに色々な見所が記されているが、実質的にはカモシカ台だけであろう。
■本コースの魅力は常に眼下に波静かな敦賀湾が望め、穏やかな気分に浸れることであろう。

 


本宮山(789 m) ~広々とした気持ちの良い山頂が魅力~

2019-04-09 | 山行

山行年月日:2019年4月6日(土)、静穏、晴れ
参加者:G.G.他11名
アクセス:各務ヶ原6:30→(東名高速、豊川IC下車)→8:40ウオーキングセンター駐車場
沿面距離≒9 km/所要時間≒5:18(昼食、休憩、買い物時間などを含む)/累積標高≒770 m
コースタイム:駐車場 8:47→11:21本宮山、昼食12:0514:05駐車場
GPSトラック図:
ウオーキングセンターから砥鹿神社の鳥居をくぐると、そのまま登山道である。馬の背付近の岩場を除けば道は道幅も広く、良く整備されて歩きやすい。馬の背の岩場といっても、足場もよく、痩せ尾根でないので恐怖感もなく、一般的なハイカーなら特段のことはない。但し展望はなく多少、退屈の嫌いはある。
また、砥鹿神社奥宮までドライブウエイが登ってきているのも多少、興ざめの感が否めない。
              (1目盛り:250m)
トラックの標高図:
特段に喘ぐような急斜面もなく、この時期、余り汗を掻かずにすんだ。

山行リポート:
人気の山とあってセンターの駐車場は満杯で、センター裏の路肩に駐車した。ここからは、これから登る本宮山が左右に裾を広げ整った山容が望め、三河富士と呼ばれる所以も分かろう。
 なお、センターから少し離れているが、もう2ヶ所、駐車場があるので駐車に困ることはなかろう。

馬の背の岩場が本日の難所であるが、ロープや鎖がなくても難なく通過できるので却って楽しめよう。

 ■途中、珍しく健脚の神様を祀っているのでハイカーには見過ごせない荒羽々気(あらはばき)神社に参拝する。

■登山道の終点が砥鹿神社の奥宮である。一般に奥宮と言うと貧弱な祠が多いが、ここの奥宮は堂々たる神殿で厳かな雰囲気が漂う。

 本殿脇には樹齢1,000年と言われる杉の巨木があり、御神木として崇められているようである。

 ■奥宮から10分位で、本宮山山頂に到着する。広大な芝生広場で巨大なアンテナが林立している。


■山頂は広大な芝生広場で100人位?のハイカーがゆったりと三々五々憩っていた。当日は晴天ではあったが、生憎の春霞で本来なら眼下に望める筈の三河湾の絶景が全く見えず残念であった。 
 然し、広々した開放的な天空の広場で仲間と談笑しながら昼食をとれる幸せに十分に満足、感謝である。

下山後はセンター近くのビニールハウスで採れたてのトマトを売っていたのでお土産に求める。
 センターを後に、番外編として帰途、豊川市の豊川公園に立ち寄り花見をする。見物客でごった返していたが、桜並木は若木ばかりで貧弱、骨折り損の感が残った。

雑 感:
■登山道は安定していて、5時間ほどでゆったり往復でき、途中、馬の背と呼ばれる岩場もあり程々に楽しめる。
■山頂は広々した気持ちのいい芝生が広がり、今回は春霞が邪魔して見えなかったが眼下に三河湾を眺めながらの憩いは至福のひと時であろう。この点が当山の最大の魅力でなかろうか。