G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

高齢者のカラオケ考

2016-04-28 | エッセイ

   27日、料金が安い平日の昼間にカラオケSHIDAXに爺(じじい)、3人で出掛けて、主に30~40年前の
演歌を24曲、歌いまくってきた。こんな形態でのカラオケは始めての経験である。
   普通、カラオケと言うと宴会の後の二次会が定番であり、大勢のため、一人、数曲が精々であり、
歌好きには消化不良気味であるが、今回は存分に歌え、大満足であった。
   高齢者の爺にカラオケは不釣り合いの感が無くもないが、我々の年齢になれば天下御免で、
今更、人目を気にすることも無かろう。
メンバーが同世代、同性、気心の知れた者同士であるので、選曲の好みや、多少の上手・下手の
違いはあっても気にならず、世代・性別のギャップを感じず、無礼講で、芯から楽しめ、とても愉快であった。
   少々のビールで喉を潤し、伴奏をしっかり聴き、歌に集中することは認知症予防になり、ストレスが発散し、
更に、腹から声を出すので腹筋の運動にもなり、カラオケは「一石三鳥の娯楽」と言えよう。
   又、高齢の男性は女性に比べ、社交性に欠け、兎角、家に閉じ篭りがちな人が多いが、
この傾向を改善する一助にもなろう。
   以上の様なメリットがあるので、これからも新曲に挑戦して、レパートリーを少しずつ広げ、適時、カラオケに
親しみ、心身の活性化を図りたいと思う。

 


箏曲を聞く

2016-04-26 | 日記

4月24日(日)に地元の箏曲サークルの演奏会を聞く機会を得ました。
恥ずかしながらこの歳まで生の箏曲を聴いたことはなく、始めて聞く伝統的な和風の音色の素晴らしさに驚き、且つ、心打たれました。
アマチュアの演奏であり、左程演奏力は高くは無い筈ですが、それでも、感動的であったので、若しプロの演奏ならどうなるか機会があったら是非とも聴いてみたいものです。
PS:時代遅れのガラケーで撮影したのでピンボケ写真になってしまいました。

 


 


笠置山(1126m) ~巨岩群、ヒカリ苔、ペトログラフ、好展望など見どころ満載のハイキングコース~

2016-04-25 | 山行

4月23日(土)、薄曇り、穏やか
参加者:G.G.他12名
歩行距離:約14 km 、所要時間:約6:30(登り2:10、昼食:0:30、休憩、見学を含む)
GPSトラック:
姫栗ふれあい広場()→記録小屋→林道出会い→笠置山、昼食→ヒカリ苔見学→大展望台→物見岩→
管理棟→ハングライダー離陸場→林道出合→記録小屋→


GPS標高図:
往路だけの標高図である。標高図から平均斜度は10°位で、負荷の少ないハイキングコースと言える。


(クリックで拡大)

山行リポート:
「姫栗ふれあい広場」から直ぐに登山道に入る。休憩・記録小屋までの道は、杉林の中のなだらか勾配で、
落ち葉が足に優しく歩きやすい。

 ■林道との交差点にあるトイレもある休憩・記録小屋で一息入れる。

■登山道に進むと、いきなり巨大であるが、愛嬌のある巨岩が出迎えてくれてビックリする。

 ■階段道が延々と続くが、良く整備され、段差も程々で歩き易いのは助かる。

 
■2回目の林道出会いを過ぎ進み9合目に「おみたらし」(「みたらし」でない)と看板がある湧水点に来る。
茶碗が置いてあり飲んでみると仲々の甘露である。

 ■頂上は広場になっていた。2等三角点があり挨拶する。あたりの景観と不釣り合いな巨大な「鞘」に覆われた
笠置神社の奥社が鎮座している。ここで昼食にする。

 
■食後に神社の右手を少し下ると巨岩群があり、岩の隙間に「ヒカリ苔」を見ることが出来た。
よく見ると苔が蛍光を発しているのが分かるが、小さく、光も微弱で期待ほどでない。
百畳岩と名付けられて巨岩の前で記念写真を撮る。

 
■一度、神社に戻り、今度は左側を下り大展望台へ向かう。途中、岸壁に木の根っこが絡みついて生育している風景に遭遇する。凄まじいばかりの生命力は感動ものである。

■大展望台に登る。東北方向に大展望が広がっている。山並みが遠方であり、然も生憎の曇天か、はたまた春霞のせいか、迫力ある眺望は得られなかった。写真では写っていないが、肉眼では微かに残雪の御嶽山も見えていた。

 
■下のカシミール3Dでの展望図と比較すると小秀山、御嶽山、井出ノ小路山、二ツ森山、奥三界岳などが同定できよう。

 
(クリックで拡大)

■展望台からの帰路、「盃状穴列ペトログラフ」の表示板があったので立ち寄ってみた。
岩肌にある直径が10cm位の穴がそれらしいが訴求力に欠ける。

 
(注記)ペトログラフ(ペトログリフとも言う)とは岩に刻まれた古代の文字や絵をいう。
笠置山にはここだけでなく他にも多くのペトログラフがあるそうである。

■下りは林道を巡り、「物見岩」で恵那山を眺め、「ハングライダー離陸場」では恵那峡方面を眼下に眺め、「大岩展望台」はパスして、林道出合まで戻る。林道出会いの直前に久し振りにニホンカモシカと出会い、お互いに暫く睨めっこをする。

 
■林道出会いからは登山道に入り、休憩・記録小屋で一息入れ、後はひたすら階段道を下り、無事、駐車場まで戻る。

雑感:
1.登山道は斜度が10°位と緩やかで、落ち葉が足に優しく、階段は段差が程々で、危険箇所もなく、
とても歩き易い。
2.山頂には累々とした巨岩、「ヒカリ苔」「ペトログラフ」などの見所があり、楽しいハイキングコースと言えるが、登山コースとしてベテランハイカーには稍々、物足りない感がある。
3.大展望台からは雄大な御嶽、その前衛の山々が望めるが、残念ながら、遠距離のため迫力不足の感は否めない。


霊仙山(1084m) ~榑ヶ畑から西南尾根を経て霊仙山を周回~

2016-04-20 | 山行

4月16日(土)、暖か(15℃位)、尾根上では7~8mの風速
参加者:G.G.他6名
歩行距離:約13 km 、所要時間:約7:00(昼食:0:30、休憩を含む)
GPSトラック:
榑ヶ畑→汗拭き峠→今畑→笹峠→近江展望台→福寿草群生地、昼食→最高点→霊仙山→
経塚山→汗ふき峠→榑ヶ畑林P

 
GPS断面図:
本コースの中で、汗ふき峠~近江展望台の斜度が一番きつく、ザレ場で滑りやすい。

 
(クリックすると拡大)

山行リポート:
榑ヶ畑の道路の両側は車が既に一杯である。念のため、一番上まで行ってみると右折した林道の路肩には
数台は駐車できるスペースがあったので駐車する。
■身支度を終え、登山口に向かって進んでゆくと、榑ヶ畑の廃村跡に入ってゆく。倒壊した家屋が
一軒のみあった。数軒の苔むした屋敷跡の石垣が物悲しい。

■うらぶれた感じの山小屋「かなや」の風情も昔のままで、懐かしい。今日は土曜日なのに店は閉じ、
ジュース類が流水に冷やされ、無人で販売されている「おおらかさ」が嬉しい。

 
一度、汗ふき峠まで登り、今度は大洞谷に向かって下ってゆく。山腹の道は崩落が進み、
所々消滅しているので、滑落しないよう慎重に歩む。此処が今日一番の危険ヶ所であった。
沢沿いの道を、渡渉を繰り返しながら落合集落に向かう。

 
■落合集落も無住で廃村のようであるが、家々は未だしっかりしていて、荒んだ風景ではない。
未だ、桜が満開で、それが却って物寂しさを増幅している。

 
■今畑の登山口で沢から分かれ山道に入る。100m位登ると今畑の廃村跡に至る。こんな高所で、
斜面での集落はさぞかし不便だったろうと昔が偲ばれる。大方の家はなく僅かに土蔵だけが数か所残っていた。
周囲の荒んだ風景の中で、宗金寺と看板が掛かった寺らしくない構造の寺が桜のもとに佇んでいた。
無住であるが手入はされているようである。

■廃村を後にして樹林の中を登ってゆく。数年前の同じ時期に登った時は泥濘の道であったが今回は乾いていて歩きやすい。
所々、道の両側にニリンソウの群生があり、大方は葉のみであったが僅かながら可愛い蕾も見られた。
■笹峠で一休みする。風が吹き抜けて肌寒く、倒木の陰に入って休憩する。この後は近江展望台への今日一番の急勾配の登りが待ち構えている。急斜面のザレ場を50分ほどで320m位登る。可成りハードな登りであるが、今日は強風が吹き渡っているので発汗が少なく体力の消耗は少ない。
■近江展望台に立つと、文字通り琵琶湖を中心に広大な近江平野の景色が眼前に広がり、暫し見惚れる。琵琶湖の彼岸には比良山系が屏風のように並んでいる。将に浩然の気が養われる大観である。
春霞のせいか多少、霞んでいるのも却って趣がある。


■此処から先、風景は一変しカレンフェルトの岩石が累々とした尾根道になる。ここから10分位の所
(GPSトラック図で福寿草のフラッグあり)で尾根の左側に福寿草の群生地がある。
今期の暖冬で福寿草に会えないのではと危惧していたが、嬉しいことに未だ待っていてくれた。感激である。
前回の山行時には気付かなかったが傍らには長径が10m程の池塘もあり、絶好の福寿草鑑賞地である。
ここで花と池を愛でながらの贅沢な昼食にする。



■ここから、更にカレンフェルトの岩の上を最高点に向かって歩き続ける。画面中央に点のように見える
2人のハイカーと比較するとこの尾根、斜面のスケールの大きさが分かるだろう。

■最高点近くでは3月に登った烏帽子岳、その後ろに御池岳、藤原岳などの大展望が広がっている。

カレンフェルトで覆われた最高点では数パーティが憩っていた。地元の安土町からのご夫婦ハイカーに記念写真のシャッターを押して貰う。
面白い人で、以前、近江展望台でUFOが見えたと言う話を聞かせてくれた。帰宅後にWeb.で調べたがそのような記事は見当たらなかった。

 
■次に二等三角点のある霊仙山に立つ。ここも大展望である。琵琶湖方面の大観は近江展望台で感激したので、二番煎じの感がする。
伊吹山も正面に見えるが石灰岩を採掘している傷跡が痛々しい。ここでも先ほどの人にシャッターを押して貰って記念撮影を済ます。

 
■次は一旦下り、登り返して経塚山の頂きを踏む。もう大展望にも食傷気味であり直ぐに下山する。
次はお虎ヶ池で一息入れる。立派な賽銭箱があったので賽銭を投じ残りの安全をお願いする。
鳥居の下に散らばっているのは鹿の骨のようである。

■次のポイントは「お猿岩」である。この岩がどうして「お猿岩」なのかその謂れは以前から気になっている。
真中の猿に対して両側の猿が寄り添ってノミ取りをしているように見えなくもないかな!
誰かに正解を教えてもらいたいものである。


■前回の山行時にはこの辺りから道は急勾配で、雪解けの泥濘がひどく靴が泥まみれなって
閉口した記憶がある。
今年はカラカラで普通に歩けたのは有り難い。見晴台の標識のある所も、大した展望もないので素通りする。
■往路では気付かなったが、汗拭き峠付近でポツリポツリと小さなハルリンドウが咲いていた。
今日の山行のフィナーレに花を添えてくれたようで気が和む。

■山小屋「かなや」まで下り、無人販売の冷えたカルピス(本当はコーラが大好きだが置いてない)を頂く。
今日は爽やかで汗を余りかかなかったので水分を余り取らなかったが、やはり水分不足だったようで、
余りの旨さに一気飲みをした。
■再び、昭和30年頃に廃村となった榑ヶ畑の廃村跡を通る。屋敷跡の苔むした立派な石垣が往時の賑わいを
彷彿させ、ノスタルジーを覚える。

 
雑 感:
■熊本地震の真っ最中での山行であり、多少後ろめたい感が残る。
■廃村跡巡り、近江展望台での大観、カレンフェルトで覆われた尾根、福寿草と池塘、山頂付近での
360度の大展望、山自体のスケールの大きさ、手応え(脚応え?)の十分さ等、登山の醍醐味が凝縮された
素晴らしいコースである。
■本山は「花の百名山」であるので、花のシーズンとなれば、一段と素晴らしコースとなろう。
■今回は好天で、良い季節の山行で存分に楽しめたが、悪天候でガスった時、強風時などならばコースの
難易度は一変しよう。


瓢ヶ岳(1163m)~ふくべの森から沢沿いの道、熊笹の尾根、抜戸岩コースを周回する~

2016-04-12 | 山行

4月10日(日)、暖か(20℃位)、無風で穏やか
参加者:G.G 他9人
歩行距離:約7.6 km、所要時間:約5:20(登り:2:10/昼食:0:50/下り:2:00/遊歩道:0:20)
GPSトラック:
ふくべの森→登山口→骨ケ平→奥瓢ケ岳→瓢ケ岳、昼食→見晴台→片知山分岐→抜戸岩→林道出合→
遊歩道→ふくべの森

GPS標高図:
特段、危険箇所、急峻な所はない。難易度は標準的な登山道である。

 
(クリックすると拡大)

山行リポート:
日曜日の早朝とあって、R156な道路は空いていて、各務原から1時間弱で「ふくべの森」、駐車場に到着する。
登山口に立派な看板があり、周辺の山、登山道のレイアウトの概要を把握するに有益である。

 
登山口から暫くは典型的な沢沿いの道で何回か渡渉する。やがて鬱蒼とした杉林の中を沢の源流に向かって進んで行く。
頭上が明るくなり鞍部に着くと、そこが骨ヶ平である。骨ヶ平から先は景色が一変し、一面、熊笹の密生した世界となる。

■瓢ヶ岳近くで奥瓢ヶ岳方向に左折すると7、8分で壊れた標識があるピークに達する。但し、Web.によっては、
もう一つ先のピークを奥瓢ヶ岳と称しているものもあり、どっちが本当の奥瓢か分からない。

■南方が開け眼前に今淵ヶ岳、矢坪ヶ岳などが広がる。山腹に縦横に道が走り、痛々しい風景である。

 
■瓢ヶ岳に10:30に到着する。普通なら昼食には早過ぎるが、朝が早かったので食欲はあり、適当な所を探し
昼食を始める。その内、ハイカーが段々増えて、30人超となり、賑やかになる。
珍しく若者も可成りいて活気がある。
■生憎の曇天で遠方の眺望は利かないが蕪山あたりはハッキリと同定できたのでまずまずである。
ゆっくりと食事と会話を楽しんだ後、記念撮影をする。シャッターを押してくれた人に、固い表情をしていると
指摘され、皆、仕方なくニッコリと微笑み、お陰で良い表情の写真になったようだ。

■一時間弱を過ごしてから下山を始める。骨ヶ平から見晴台の間は、道の両サイドに未だ花はチラホラであるが
カタクリが沢山あり、暫くして一斉に咲き出せば見事なカタクリ ロードに変身しよう。
■見晴台の標識があったが、今は特段の見晴はないようで、標識も赤錆て旧見晴台だと茶化したくなる。

■見晴台を過ぎると、熊笹の密集度が一段と増し、眼下しか踏み跡は定かで無いようで一瞬、不安がよぎるが、
問題なく踏み跡をトレースできた。

■釜ヶ滝分岐を過ぎ、片知山分岐点に来る。GPSにアップしたウェイポイントで、ここが抜戸岩ルートへの分岐点であることを確認する。
抜戸岩ルートは踏跡がはっきりしているが、不思議にも片知山方向の踏み跡は全く分からない。
此処から片知山へ行く人がおらず、踏み跡が消滅したのかも知れない。

■鬱蒼とした杉林の中を下って行くと巨岩があちこちに散見されるエリアに達する。
ロック ガーデンとでも名付けたら良いような場所である。標識がないので、どれが抜戸岩なのか定かでない。
その中でも最大で、高さ10m位の小山のような岩塊があったので一応、これを抜戸岩にしておくことにした。

■巨岩エリアの最後に高さ:4m、長さ:10m位のマッコウクジラのような巨岩があった。余りにデカクて全体が
カメラに収まらない。

 
■ここまでは春まだ浅きで、花と無縁の世界であったが、この周辺では僅かながら、コブシやアカヤシオなど
春の使者が出迎えてくれて春の息吹が感じられた。

■岩がゴロゴロした沢道を下って、やがて林道に下り立つ。林道を歩けば駐車場まで、1 km位、舗装道路を
歩き、なおかつ100m程登らなければならないので、林道の反対側にある遊歩道を辿ることを思いついた。
森林浴するような良い雰囲気の道を20分程歩いて行くと踏み跡が段々薄くなてきたが、最後は駐車している
車が頭上に見えたので3m程の土手をよじ登って無事に帰着した。

 雑 感:
■本周回コースは、登りは沢沿いの岩道、渡渉、尾根は密集した笹の道、下山路は巨岩エリアの通過など
変化に富んで終始、楽しめた。もっと知名度が上がっても良さそうに思うのは筆者の贔屓目か?
登山道は分り易く、歩き易く、道迷いの恐れはない。と言っても岩道、渡渉、深い笹道などがあり遊歩道感覚の道ではない。
■下山後、駐車場までの帰路は林道左側の遊歩道を辿るのがお勧めである。ハイキングを2回して得をした気分になろう。
■岐阜県山岳連盟の人との知遇を得たのは収穫である。山頂で記念撮影のシャッターを押してくれた方で、
今日はパーソナル会員(初心者でレベルアップを目指す個人会員)のトレーニング目的で登ってきたそうである。

後日談:
帰宅してから、Web.で「抜戸岩」の所在を探しているとありました。筆者が抜戸岩と思った巨岩の後ろ側に
回り込むと、40mもの高さの岸壁が2つ見えるようです。又の機会に是非とも見物したいものです。