G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

本高森山(1890m)の山行記録

2013-11-26 | 山行

2013年11月23日、無風、快晴
参加者:G.G.他5名
歩行距離:約10km
行動時間:5:50(休憩、昼食を含む) 
アクセス:各務原6:00→東小牧IC→(恵那峡SAで朝食)→松川IC→8:30登山口
コースタイム:
 登り:登山口8:40→9:55展望台10:00→10:10前高森山分岐→11:15本高森山・・・計2:35
 下り:本高森山12:00→12:40前高森山分岐→12:55前高森山13:05→13:20前高森山分岐→13:30      展望台13:40→14:30登山口・・・計2:30
コース:実際に歩いコースのGPSトラックと標高図を下に示す。



山行記事:
■松川ICを降りて高森町に向かうとリンゴ畑が続き、真っ赤なリンゴが鈴生りである。高森GCを横切る林道を進んで行くと車が3台置ける広場に着く。ここが登山口である。

■登山道は全体に良く手入されていて、勾配も比較的緩やかで、そのうえ、落ち葉が積っていて絨毯の上を歩くような心地がし、誠に気持ちがいい。こんな快適な登山道は稀である。
 赤松林を一時間も歩いて行くと路傍にある二本の巨木が眼を引き付ける。一本は枯れて空洞化しているが、それでも威風堂々としていた。

■やがて展望台に到着し、一服する。東北東方向に北部南アルプスの大展望が展開していた。
青空をバックにし、冠雪した3000m超の名峰の大パノラマである。
 北から仙丈ケ岳、北岳、中白根山、間ノ岳、濃鳥岳、少し離れて塩見岳がはっきりと同定できた。
惜しむらくは、距離が約30kmも離れているので圧倒的な迫力には欠ける。

■展望台を過ぎると落葉松林の中の道とはなる。間もなく、前高森山の道を左に分ける。
道には所々に積雪が現れるが歩行には支障がない程度である。落葉松は大方、葉を落としているので、時々、木間から南アルプスが透けて見えた。

■同じような道が続き、やがて本高森山に到着する。Web.の記事では展望は期待できないとなっていたが、予想に反して東南東方向には南部南アルプスの大パノラマが展開していた。
 北から、塩見岳、少し離れて、荒川三山、赤石岳、聖岳などの3000m超の名峰が、青空をバックに冠雪した雄姿を惜しげもなく見せていた。

■登山口から山頂までは標高差が約850mあり、休憩時間込みで3時間位は掛かると思っていたが2:35であった。時間短縮の要因は道が良く手入され歩き易いこと、気温が4℃位で殆ど汗をかかず体力消耗も少なく、休憩時間も僅かで済んだためと思われる。
■山頂は東方向を除き林に囲まれ、完全に無風で積雪しているものの小春日和であった。
風景を愛でながら、ゆったりと昼食を摂り、45分も過ごし、山頂を辞した。

■前高森山の分岐に差し掛かる。行程が捗って時間に余裕があったので、前高森山へ寄り道する。
15分程、積雪した急坂を登り山頂に達するも、全く展望はなかった。近くに三角点が在る筈で気を付けていたが発見できなかった。

■展望台まで戻り、再度、南アルプスの大展望を楽しんだ後、一時間ほどでで全員元気で、登山口に帰着した。 
所感: 
■一番印象に残ったのは登山道の快適さである。手入が良く、傾斜も比較的、緩やかで、 更に積もった落ち葉が絨毯のような柔らかさで、本当に気持ち良い道であった。
■青空をバックに、冠雪した南アルプスの全名峰が展望できたのは本当にラッキーであった。
3回この付近の山を訪れているが、このような好展望に遭遇したのは始めてである。 

 

 


 


Microsoftフォトストーリー3について

2013-11-10 | 日記

最近、Microsoftフォトストーリーと言うフリーソフトがあり、静止画から疑似ムービーを簡単に作れることを山のサークルの例会で知りました。従来の山行報告では専ら、静止画を報告書に貼り付け、時にはプロジェクターで拡大映写し、参会者に紹介していました。    

Microsoftフォトストーリーを使えば簡単にBGM付の疑似ムービーが作成でき、これで披露すれば、山行時の情景、感動などがよりビビッドに視聴者に伝達できます。
高齢の筆者も早速、習作してみましたが作成は予想以上に簡単で、効果も相当なものでした。

尚、本ソフトは音楽好きな方は、お仕着せのBGMでなくオリジナルなBGMが付けられますし、マイクをつなげばナレーションも入れられる優れものです。


晩秋の紅葉・黄葉探勝ドライブ

2013-11-08 | 旅行・紀行

日 時:2013年11月6日(水
メンバー:
G.G.と家内
ドライブコース:
各務原→関IC→(東海北陸道)→郡上八幡→(せせらぎ街道)→(R158)→牧戸→(R156)→ひるがの高原→郡上八幡→(R156)→各務原
走行距離:約250km
ドライブ所感:
■「せせらぎ街道」の紅葉はピークを過ぎて華やかさはなかったが、落葉樹の黄葉も落ち着いた風情で悪くなかった。特に西ウレ橋辺りのカラマツの黄葉は鮮やかで期待を裏切らなかった。

■今日のドライブのもう一つのお目当ては、西ウレ峠を過ぎた高山に近い峠にある「助さ」の茶屋での五平餅であったが、長蛇の列(と言っても15人程である。毎年、来ているがこんな行列に遭遇したことはない。)が出来ていたので五平餅は諦め、昼時であったので「うどん」で済ませた。

■同じ道を戻るのも単調であるので、帰路はR158号経由で牧戸へ出て、牧戸からR156号で「ひるがの高原」を経由することにした。
R158号の紅葉、黄葉は取り立てて言うほどのことは無かったが、行き交う車も殆どなく、快適なドライブは快適で特筆ものであった。

■R156号の「ひるがの高原」を走っていると、分水嶺公園の鮮やかな紅葉が眼に飛び込んできた。お蔭で、いっぺんに運転疲れが取れ、すっきりした気分になった。

■R158では殆ど行き交う車がなかったと言ったが、R156も一般国道に比べれば随分と空いているようで、こちらのドライブも快適であった。

■東海北陸道ができる以前は、スキーや観光で何回もR156は走ったが、当時は唯一の幹線道路であり、何時も渋滞に巻き込まれたのが嘘のようである。

■今回のドライブでは真っ盛りの紅葉には出会えなかったが、その分、せせらぎ街道、R158号線、R156号線とも空いていて、予想外の快適な高原ドライブが満喫できた。


芥見権現山(317m) ―岩場のバリルート―

2013-11-05 | 山行

2013年11月02日(土)、
参加者: G.G.(単独行)
歩行距離:  6.4km
行動時間: 4:20(休憩、昼食を含む)
アクセス: 各務原(自宅)→大洞光輪公園墓地 P、約12km
コースタイム:
 P 10:00→10:20登山口→10:50芳野神社10:55→11:30リフレ芥見11:35→11:40岩場登山口→12:45尾根出会い→12:55権現山、昼食13:25→14:00林道終点→4:20 P・・・・計:4:20
コース:実際に歩いたGPSトラックを下に示す。
       ×印は2回のルートミス箇所を示す。

山行記事:

■予ねて気になっていた権現山の岩場の様子を見てきた。権現山自体は普通のハイキングコースで難しい所はないが、こんな低山に相応しくない厳しい岩場が、南斜面に東西に150m位離れて2本あり好事家の間では知られている。

■登山に先立って、願成寺に立寄り本日の安全を祈願する。本寺は壬申の乱で大海人皇子の勝利に貢献した村国男依に送られた観音像を祀ったのが創建と言われる古刹であり、国指定の天然記念物の中将姫請願桜がある事でも知られている。 

 ■登山口には荒神様の石碑があって分かり易い。

■道なりに登ってゆくと尾根に出会い、少し西方向に戻り、芳野神社に着く。地図では真っ直ぐに芳野神社に行く道があるが分岐点に気付かなかった。
神社の左右には立派な石灯籠があり、天和4年(1684年)に奉納されたと看板に記されていた。
余談であるが、Web.の記録ではこの地に500年位前に美濃守護職 土岐成頼の四男元頼の居城、長山城があり、曲輪、土塁、堀切などの遺構も確認されている。

■西に向かって下山する。道は良く整備されていて展望も良い。30分位で、リフレ芥見の白いドームの前の東海自然歩道に降り立つ。東へ5分位歩くと、クリーンセンター前の中程の所にコンクリート階段があり、標識は無いが、ここが岩場コースの入口である。
かすかな踏み跡を辿ると堰堤があり、堰堤上を左に渡ると右手に荒れた沢があり、これを攀じ登ってゆくとやがて岩場の下に到着する。

■今回は西側の岩場を選んだので左へ移動し岩場に取り付いた。岩は脆いが岩壁の手足のホールドは容易であり、攀じ登るのに困難はない。途中2箇所ほど、テラス状の場所があり、一息入れ、展望を楽しむ。
攀じ登った岩壁の高度はトータル50m位であろうか。

西側の岩場よりも厳しいと言われている東側の岩場を眺めると岩壁の傾斜が急で中々の迫力であり、一見するとこちらは登るのが躊躇される。

■権現山の小屋で遅い昼食を摂り、記念写真をとる。八百津からの二組のアベックと一緒になり、色々と雑談し、ロールケーキをご馳走になる。

■権現山を後にして尾根道を東へ向かう。10分位で尾根を左折する分岐点へ着く筈であるが意外にも巨岩の上に出て、その先は厳しい岩場の急斜面である。帰宅後に調べるとこの巨岩は「見晴岩」である。名前の通り確かに見晴らしは良い。現在位置をGPSでチェックし、予定のコースはもう少し東の分岐点で左折することが分かったので注意をしながら戻ると東へ向かう分岐点を見つけられた。
ルートミスの原因は見晴岩の存在を知らなかった為である。GPSトラックを見ると分るように、尾根道を直進して行く時に途中の分岐点で右折しなければならなかったが、標識がなく踏み跡も薄いので分岐点を見落としたため見晴岩に突き当たったことになる。

■ここで尾根を離れると、覆いかぶさるような巨岩の脇を通り、樹木が鬱蒼としたガレた沢道となる。20分ほど行くと林道終点の広場に達し、後は草ぼうぼうの平坦な林道を辿り駐車場へ帰着した

 

所感:

本コースを総括してみると下記の通り、変化に富み面白い。但し、標識類は殆ど無く、又、コース難度も高く、初心者向きでない。

■登山口→芳野神社→リフレ芥見までは普通のハイキングコースである。

■芳野神社の地にあったと伝えられる長山城の歴史に思いを馳せると興趣が深まる。

■クリーンセンターからの岩登りでは、標識などは皆無で、岩壁にロープなども一切無く、難度は高い。

■ルートミスで遭遇した「見晴岩」及びそこからの岩場下りも興味をそそる。別の機会にトライしたい。

■芥見権現山は高度317mの低山であるが、色々なバリルートもあり、標識も殆どないので決して易しい山ではない。