G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

鈴鹿の上高地 ~大勢のハイカーで賑わうコースから静寂の地へ~

2018-10-23 | 山行

山行年月日:2018年10月21日(日)、静穏、快晴
参加者:G.G.他8人(計9名)
アクセス:各務原7:00→(一般道、高速)→9:00朝明渓谷P/走行距離≒85 km(片道)
沿面距離≒11 km/所要時間≒5:30(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒760 m
コースタイム:P 9:0811:50上高地、昼食12:30→13:30根の平峠13:40→14:38 P

GPSトラック図:
始めに、標識がなく左折地点を見落とし中峠方面へ300m位行き過ぎてしまい、30分位の時間ロスを犯してしまった。以降、上高地入り口まで1本道で迷うことは無かろう。上高地入り口には標識がなく、僅かな赤テープがあるだけであるからGPSなどで確認するのが望ましい。上高地ではカツラの木から先は踏み跡が定かでないが川沿いに適当に進めば上水晶谷に出会うので、適当な所で渡渉すると登山道に上がれる。
左折し、間もなく千種街道に出会い、以降は千種街道を歩くことになるが標識完備で道迷いの心配はなかろう。

                   (1目盛り:500m)
GPSトラックの標高図:
標高差は350m位で、又、全体的に急傾斜箇所はなく、安全で身体的な負荷は低い。

山行リポート:
朝明渓谷駐車場は残りのスペースが殆ど無いほどの混雑で驚く。最初に左折地点を見落とし30分ほどのロスをする失態を犯す。
途中、多くのテン泊ハイカーとすれ違う。聞けばイブネ・クラシでテン泊しての帰途で、口々に素晴らしかったと、話してくれた。
根の平峠はイブネ・クラシからの大きなザックを担いだ若いハイカーで大賑わいであった。中には外国人ハイカーも混じっていた。

 お目当ての上高地のシンボル的存在であるカツラの大木はすぐに目に留まるので、容易に到着出来よう。

 カツラの木の周辺だけは明るい広場になっている。すぐそばに愛知川の清流が流れる絶好の休憩、テン泊スペースである。

 ■ここで、40分程マッタリと昼食を撮り、記念写真を撮影したりして過ごす。

カツラの木から南西に進むと湿地帯があり、その奥に水溜りのような小さな池が見えた。多分これが明神池と言わるものであろう。押し並べて鈴鹿の山の池は水溜り程度のものが多い(例:御池岳)。

明神池を過ぎ更に進むと上水晶谷に出会う。適当な箇所で渡渉してちょっと上がると登山道に出会う。左折し少し進むと標識があり、ここで千種街道に出会い以降、標識が完備していて道迷いの心配はない。

 上高地から1時間程で根の平峠に着き、少し休憩後、1時間程で駐車場に無事、予定通りに帰着した。
但し、当初予定ではブナ清水に立ち寄る予定であったが、最初にルートミスをし、時間をロスしたのでブナ清水は割愛した結果である。 

雑 感:
出だしに左折点を見落とすという失態を演じてしまい大いに反省している。
何事も最初が肝心である。
■本コースは登山というよりも散策、探訪の道と言った方が適切であろう。
「鈴鹿の上高地」と呼ばれているが、景色、スケール、いずれをとっても比較にならない。
但し、比較的に険しい山が多く、賑やかな鈴鹿にあって、身近に、このような広々とした静寂の地があるのは貴重な存在であると言える。
■登山道の殆どの部分が嘗ては千種街道と呼ばれた古道で、織田信長や蓮如上人も通ったと思うと歴史の古さに感慨が湧く。
■出会ったハイカーが皆、イブネ・クラシは素晴らしいと語っていた。私も行きたい山のリストに追加しよう。


冠山(1257m) ~秋色漂う奥美濃のマッターホルンに登る~

2018-10-01 | 山行

山行年月日:2018年9月23日(日)、晴
参加者:G.G.他9名
アクセス:各務原7:00→(一般道)→9:50冠山峠P/走行距離≒100 km(片道)
沿面距離≒5.2 km/所要時間≒3:56(昼食、休憩時間などを含む)・累積標高≒500 m
CTP 10:1311:53冠山、昼食12:30→12:53冠平13:00→14:09 P

GPSトラック図:
冠山峠から冠山をピストン。往路は冠平をパス、帰路に冠平に立ち寄る。

                                                    (1目盛り:約500m)
GPSトラックの標高図:
冠山取り付きまでは殆どフラットで、途中巨木の倒木があったのを除けばお散歩ムードであった。最後に、標高差約80mの岩場の急登があり、今までのお散歩ムードから一転して3点支持で必死に攀じ登ることになった。

山行リポート:
登山口の冠山峠の手前の林道から見る冠岳は威風堂々たる山容である。
奥美濃のマッターホルンと言われるのも、宜なるかなと思う。


冠山峠の石碑である。標高1257mで、コースの難度からみて少し大仰と思う。


正面に冠山を見ながら、期待を胸に進む登山道は快適で気持ちが良い。


登山道の最終段では、高度差80 m位の急登の岩場を三点支持、或いはロープに縋って必死に攀じ登る。但し斜度は左程でなく山慣れしたハイカーなら恐怖感はなかろう。多少難渋するパーティがあり、少しの間、渋滞した。


登山口から1:40で山頂に立つ。山頂は15人位が座れる広さであり、ここでゆったりと昼食を摂り、記念撮影する。

 
■山頂は遮るものなく3000m級の高山こそないが将に360°の大展望である。                  (東方、能郷白山方面を展望)


                (北方、部子山、銀杏峰方面を展望)


                (西方、金草岳方面を展望)


                   (南方、奥山ダム方面を展望)

眼下にはクマザサに覆われた平坦地の冠平が俯瞰される。
帰宅後に知ったとであるが、この1画に、昭和30年11月6日に福井銀行の社員、24名が登山し、悪天候で2名が落命した事故を記した遭難碑がひっそりと佇んでいるそうである。
事前に知っていれば、せめて合掌したものをと悔やまれる。


■冠平を後に、1:10ほどで全員、冠山峠に無事に帰着した。
■登山道ではいろいろな草花も咲いていたが、秋の代表的な彩りとしてナナカマド、とアキノキリンソウが印象的であった。

 雑 感:
奥美濃のマッターホルンとも呼ばれるピラミッダルな山容はとても魅惑的である。
山頂の展望は3000m級の山は見えないが、将に360°の山また山の大パノラマである。
■登山口から冠山の直下までは、平凡なお散歩コースであるが、そこから先の標高差80 m位の岩壁登りがこのコースのハイライトで、本山行のアクセントになっている。
■難点と言えば、登山口へのアクセスが約3時間(片道、休憩時間込み)も掛かることである。