G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

猪臥山(1,519m)周回 ~森林浴と山頂の大展望が楽しめる~

2018-08-21 | 山行

山行年月日:2018年8月18日(土)、快晴
参加者:G.G.他7名
アクセス:各務原7:00→(東海北陸道)→清見IC→R90→8:50登山口/走行距離≒107 km(片道)
沿面距離≒11.4 km/所要時間≒7:35(昼食、休憩時間を含む)/累積標高≒±960 m
コースタイム:P 9:0611:50猪臥山、昼食12:42→16:27ロスタイム15:33→16:41 P
ロスタイム:最後尾の2人がグループから離れ、林道分岐点を見落としたため、林道を
そのまま進んでしまい、戻ってくるのに約1時間要した。

GPSトラック図:
県道R90の猪臥山トンネルの入り口から600m位手前の左路肩の広場が登山口である。
登山口から時計回りに猪臥山を周回した。コースは一本道で標識も完備していて迷うことはない。
但し、下山時アンテナから600m位の所で林道のガードレールの切れ目から登山道に入る分岐点を見落とさないよう気を付けること。

                      (1目盛約500m)
GPSトラックの標高図:
コースは距離、約4.5 kmで約500 m登るのでとても緩い傾斜であり、道は林間の良く踏まれた地道で快適な森林浴気分の歩行が楽しめる。

山行リポート:
県道R90の猪臥山トンネルの入り口から600m位手前の左路肩の広場が登山口である。
車は20台位は止められる広さがある。コース案内板もあり。

 
頂上付近を除き、コースの殆どが雑木林の林間コースで、この時期としては暑さを余り感じず快適であった。


 山頂は360°大展望である。東方の御嶽山、北方の白木峰・金剛堂山、西方の白山・猿ヶ馬場山・籾糠山、南方の川上岳などが望まれたが、何分、山々は遠方であり迫力不足の感は否めない。
なお、一瞬、穂高岳周辺が見えたが、乗鞍岳以北の北アルプス方面は雲の中で眺望できなかったのは残念。

 

 

 

 

 
■下山時の林道脇に沢山、咲いていた花びらが下を向いた黄い花が珍しかったが、寡聞にして花名は知らない。


■珍しい形をした巨大(直経≒20cm)のハナビラタケと呼ばれるキノコを連れの女性が4株も持ち帰って食した。味はマイタケに似ていて美味かったそうである。
なお、ハナビラタケは自生が稀で幻のキノコとも呼ばれ、抗ガン作用があるそうです。

                                (https://www.kinoco-zukan.net/hanabiratake.phpから引用)
雑感:
■終日、よく踏まれた雑木林の足に優しい地道を歩き心地よい森林浴で心身ともに大いにリブレッシュできた。
■猪臥山山頂は確かに360°の大展望であるが、名だたる山々は遠距離であり、その上、北アが雲の中で、その分、迫力不足で、期待が裏切られた。
休日にも関わらず、ハイカーは往路に出会った地元のご夫妻だけであったのも納得である。
■特段のトピックはなかったがハナビラタケに出会えたのが、唯一の収穫であろうか。
■ちょっとした油断で、グループから遅れたメンバーが道を間違えたが、スマホで連絡を取り合い、無事に合流できて安堵の胸をなで下ろした。
今後はこのような事態が再発しないよう再確認の必要性を痛感している。


八ヶ岳(2899m)~横岳~硫黄岳(2766m)縦走 ~好展望でスリリングな素晴らしいプチ縦走路~

2018-08-16 | 山行

山行年月日:2018年8月5日(日)、6日(月)快晴
参加者:G.G.他3名
アクセス:各務原6:00→(中央道)→諏訪南IC→8:50やまのこ村P、走行距離≒205 km(片道)
歩行データ:
1日目
沿面距離≒7.46 km/所要時間≒7:36(昼食、休憩時間などを含む)/標高≒+1400 m,-370m
CTP 9:1212:10行者小屋、昼食12:44→16:00赤岳山頂16:20→16:48赤岳天望荘
2日目
沿面距離≒11.4 km/所要時間≒7:45(昼食、休憩時間などを含む)/標高≒+650 m,-1670m
CT赤岳天望荘6:05→8:26硫黄岳山荘8:48→9:19硫黄岳9:30→11:16赤岳鉱泉、昼食
   11:45→13:50P
GPSトラック図:
「やまのこ村」から反時計回りに周回した。赤線が1日目の、青線が2日目のトラックである。地蔵の頭から台座の頭間が岩稜で慎重な歩行が要求されるが、それ以外は特段の危険箇所はない。

                  (1目盛約500m) 

GPSトラックの標高図:
行者小屋から赤岳山頂までが急斜面の階段、鎖場で肉体的に可なりハードである。我々4人全員が、何回も「こむら返り」を発症しながら漸く山頂に辿り着いた。更に小生は少し歩くと息がすぐに上がってしまいホウボウの体で、他のメンバーに大変迷惑を掛けてしまった。その原因は高所で、一種の酸欠状態になったためでなかろうかと思っている。

 山行リポート:
1日目
登山道に入ると直に苔むした林間の道となり、あたかも日本庭園を行くが如しである。

 
行者小屋でこれから登る赤岳、明日挑む横岳を望みながら昼食を摂る。


行者小屋から文三郎道を暫く歩くと、鉄の階段が連続するようになる。急斜面で全員が2回「こむら返し」を発症する。おまけに小生は少し歩くと息がすぐに上がってしまい這うようにして登る始末で、他のメンバーに大変迷惑を掛けてしまった。


途中で明日、挑む横岳の岩稜が間近に望まれ、期待と不安が胸をよぎる。


途中で、赤岳西面の、迫力ある凄まじいガレ場が指呼の間に見える。


 ■山頂間近になると殆ど垂直に近い岸壁を、鎖を頼りに攀じ登ることになる。
急斜面でとてもシンドイ。


 予定よりも1:30位遅れて、漸く赤岳山頂に立つ。晴天ではあるが空気はぼんやりしていて遠望はなく残念であった。


■1日目に目にした花のいくつかを下に示す。花の名は不安内なので省略する。

 2日目:
■5時頃、日の出であったが、神々しいご来光は拝めなかった。それでも雲海の上に奥秩父の山々や富士山を同定でき清々しい気分であった。

 
■横岳は「日の岳」~「奥ノ院」迄の岩稜の6ピークの総称である。危険箇所には鎖や鉄梯子が完備していて、しっかりと掴んでいれば恐怖感はない。写真は「奥ノ院」からの降下である。


 ■台座の頭付近の西斜面一面の茶褐色の瓦礫地にコマクサの大群生地が広がっていた。中には一株の珍しい白色のコマクサが混じっていた。
惜しむらくは、群生といっても、あたかも畑のように整然と植えられていて風情に欠けるのは残念であった。


昔、30数年前に皇太子殿下が宿泊されたという硫黄岳山荘で暫し休憩後、四方の景色を眺めながらケルンの散在する硫黄岳をゆっくりと登る。硫黄岳からの展望は将に絶景である。
特に南方には南アの仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳、北岳、鳳凰三山を背景にした阿弥陀岳、今朝から歩いてきた赤岳、横岳が眼前に立ち並ぶ様は圧巻であった。
遠方であるが東方には奥秩父、北方には浅間山、西方には北ア、乗鞍、御岳などの名だたる名山が望まれるのも素晴らしい。

 
■硫黄岳では、プロらしきカメラマンがハイカーのバックから写真撮影をしたいたので我らも真似て記念写真を撮る。人物の表情が分からない分、人物が風景の一部になっているところが却って面白い記念写真になっていると思うが如何であろか。


 ■赤岩の頭を過ぎると道は林間に入り、展望もなくひたすらの下山となる。途中、赤岳鉱泉で昼食を再び林間を下り、堰堤広場を過ぎ、苔むした日本庭園風のブナ林を辿るといよいよ今回の山行もフィナーレである。


 ■2日目に目にした花を下に示す。名前は不安内のため略す。

 雑感:
■八ヶ岳山荘をすぎてから「やまのこ村」迄の約2kmは大変悪路で、4人乗りであったが、2回車の腹を擦った。車高の低い乗用車は八ヶ岳山荘付近に駐車するのが賢明であろうか。
■赤岳天望荘には、とっくの昔に消滅した筈の五右衛門風呂があり70年程前に、千葉県の郷里に帰った時に浮き板に乗り入浴したことを大変に懐かしく思い出した。
2,700mもの山上で風呂に入れるなんて贅沢この上もない。
■赤岳天望荘では個室に宿泊した。大部屋は一泊二食付きで一人9,000円、個室は12,000円であったが、差額3,000円には代えがたい快適さであった。地獄の沙汰も金次第と言うことか。
■横岳は仰ぎ見るとナイフエッジのように見え、相当な難路を想像するが、実際に歩くと、鎖や鉄梯子が完備していて恐怖を感ずることはなく、拍子抜けの感がした。
■硫黄岳山荘付近の立入禁止になっているコマクサ畑は広大で驚いた。然し、余りにも整然と植えられ畑然としていて趣がないのは残念であった。
■南アルプスを借景にした硫黄岳からの阿弥陀岳、赤岳、横岳の景観は将に絶景だ。