G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

御池岳の池巡り(1247m) ~スマホGPSでテーブルランドの10の池を探訪~

2018-04-24 | 山行

山行年月日:2018年4月22日(日)、快晴無風、20℃(山頂)
参加者:G.G.他7名
歩行データ:
沿面距離≒12 km/所要時間≒7:04(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒1,100 mアクセス:16BK駐車場6:30→8:15 P(路肩駐車)
コースタイム:
P 8:25
→8:33コグルミ谷登山口→10:01カタクリ峠→11:05 御池岳→
11:25奥の平、昼食12:00→12:12幸助の池→13:37 元池→14:10幻池→15:29登山口

GPSトラック:
登山口から500m位先の路肩に駐車し、コグルミ谷から時計方向にテーブルランドを周回して、幸助の池~幻池まで10の池を探訪した。なお、丸池の位置を間違えたが別の池(X池)へ行き当たり、ひょうたん池の次には想定外の池(Y池)に遭遇した。                                             (一目盛約250m) 

GPSトラックの標高図:
登山口から御池岳まで約2:30の登りであるが、急登でなく登山道も安定して歩きやすい。御池岳からは緩やかな下りで、池探訪のため登山道を外れても地形は略フラットで枯れ草がクッションとなり足に易しく歩きやすい。また、歩行時間は7時間超であるが、池鑑賞のため、頻繁に休止するので、体力的な負荷は低い。

 山行リポート:
新緑のコグルミ谷をヒメイチゲ、ニリンソウ、シトリシズカ、カタクリなどの花々を鑑賞しながらゆっくりと登る。途中リスが斜面を駆け上る愛らしい姿を3回も目撃した。御池岳に近くなると御池名物のコバイケイソウの大群落に出会う。がっしりした若葉が陽光に輝き生命力の躍動を象徴しているように見えた。

 先ずは鈴鹿山脈の最高峰である御池岳に立ち寄り、記念撮影する。登山開始時には大勢のハイカーがいたが山頂は我々だけなのは意外であった。遅れて岐阜の「やまびこ」?と言う10数人のグループの方々がやってきたので撮影場所を譲り奥の平へ向かう。 
奥の平でも他にハイカーは居らず、占拠状態である。正面に美濃の山々や藤原岳を間近に望みながら草原に足を投げ出し、ゆったりと昼食を楽しんだ。おまけに、爽やかなそよ風が頬を撫で心地よく、将に至福の一時であった。
なお、所々に金網で囲って「笹」を鹿の食害から保護していたが、地球環境変化の一端を垣間見る思いがした。
奥の平を後にして、先ず幸助の池を訪れてからボタンブチへ行く。大勢のハイカーが三々五々食事をしたり展望を楽しんだりで大賑わいである。次のビューポイントである天狗鼻に向かう。

天狗鼻は断崖絶壁の好展望地である。眼下にT字尾根、谷を隔てて以前に登った天狗堂~サンヤリの山塊などの山々が望めた。

 ■御池岳には約30個の池があると言われているが、今回は10個の池を訪問してきた。最大の元池を除けば殆どの池は直径が10m~20m位の小ぢんまりとした水溜り状で、周辺は茶褐色一色で風情がないが、もう1ヶ月もすればコバイケイソウなどで覆われ別天地に変身しよう。

■道中、ヒメイチゲ、ニリンソウ、シトリシズカ、カタクリ、ネコノメソウ、アセビ、キクザキイチゲその他の花々に出会えたが、本格的な花のシーズンはこれからであろう。

雑 感:
当日は地上ではこの時期としては異常な30℃の真夏日になったが、山頂は20℃位で爽快であった。奥の平では「笹」を鹿の食害から護る金網のフェンスを張り巡らせていた。30℃の気温と言い、金網フェンスと言い昨今の環境変化を象徴しているようである。
10個もの池巡りをしたが、どれも池の名に相応しい風情がなかった
昔日に訪れた時は静寂で、コバイケソウなどで緑に覆われ風情があったが、これも環境変化で幻となったのか?
■池巡りをしようとするならば、事前にスマホGPSなどに池の位置をプロットしておき、それを目指してナビゲートしなければ、池の発見は難しかろう。
今回の山行でのGPSトラック図、標高図はスマホのジオグラフィカに拠るものである。以前のジオグラフィカはGarmin GPSに比べて、動作が不安定で、誤差が大きかったが今回、両者を比較してみるとスマホGPSは改善されているらしく安定性に問題なく、誤差もGarmin GPSより低い結果が得られた。今までは、Garminをメインにスマホをサブに使ってきたが、これからはスマホ(ジオグラフィカ)がメインに使えそうである。


金華山(329m) ~白山神社から金華山ピストン、途中アオダモの花に出会う~

2018-04-13 | 山行

山行年月日:2018年3月18日(日)、薄曇り、無風、寒波襲来
参加者:G.G.他8名
歩行データ:
沿面距離≒11.1km/所要時間≒6:43(昼食、休憩時間などを含む)/累積標高≒1,110 m
アクセス:16BK駐車場9:05→9:20白山神社
コースタイム:白山神社 9:27→12:21金華山12:56→16:10白山神社
GPSトラック:
トラック図を下に示す。帰路は矢印のように少し変化を加味した。
白山神社→金華山→(七曲りコース)→(唐釜コース)→(妙見峠から迂回路)→白山神社
なお、妙見峠からの迂回路が正規の登山道のようである。               (1目盛約300m) 

GPSトラックの標高図:
■下図から分かるように野一色権現山、洞山、鷹巣山と3ピークを越えてから金華山に達し、途中岩場もあり、可成り手応えはある。
又、歩行時間も7時間になんなんとするロングコースであり、初心者向けではない。

 山行リポート:
白山神社は立派な社である。登山口は社の左側である。

 縦走路の北側に陸上自衛隊の射撃練習場が眼下に望める。注意していないと見落としがちである。
黒いアスファルト部分が射撃場である。

 路傍にある何株かのアオダモが真っ白い花を咲かせていた。花の様子は線香花火に似て可憐である。
アオダモは5年に一回しか咲かない貴重な花だそうであり、今回巡り合ったのは誠に幸運である。
花言葉も「幸福な日々」である。
因みに、アオダモは野球のバットを始め、各種スポーツ用品や家具に使用されている。

■途中、コシアブラの木が沢山あり、帰路に新芽部分などを沢山採取し晩御飯のおかずにした。
帰宅してから天ぷらにして食す。ほろ苦い風味に舌鼓を打った。

 ■鷹巣山を過ぎると遥か彼方に新緑の金華山が望めるようになる。

 道から少し外れると岩戸公園が眼下に望めるビューポイントがある。断崖絶壁であるが、安全柵が無いので要注意である。

■金華山近くになると、多くのハイカーが来て、中には登山道以外を歩く不心得者がいるせいか、
登山道の両側には無粋な立入禁止の黄色のテープが張り巡らされていた。
せめて黄色のテープでなグリーンのロープにでもしてくれたら景観を損なうことは無かろうと思う。

■城への道は主(左側)従(右側)の二本あり、右側の道を行くと、井戸跡と谷を埋めて護岸した石垣が見える箇所に来る。四百数十年前に築かれたそうであるがしっかりしている。

 岐阜城の美しい天守閣前の広場は大勢の観光客、ハイカー、小鳥の餌付けする人などで今日も賑やかである。

 ■天守閣広場でゆったりと昼食を摂り、他のハイカーと話したりし、記念撮影を済ませ帰途に着く。

 雑 感:
本コースは低山で特段絶景があるわけでないが、南側に広大な濃尾平野が望め気持ちの良い尾根歩きが楽しめる。本コースは途中岩場もあり、3ピーク越えで、歩行時間も7時間弱のロングコースで初心者向けでない
5年位に一度しか咲かない、アオダモの花に出会えたのは大変にラッキーである。
コシアブラを沢山採取し、帰宅後天ぷらと「おひたし」にして食したが、天ぷらは大変に美味であった。ほろ苦いこの味は病みつきになろう。
因みに、コシアブラは山菜の女王と言われ、たらの芽は山菜の王様と言われるそうである。

 


「花桃」満開

2018-04-04 | エッセイ

   丁度一週間前は、桜は満開でしたが、今は落花が地面を覆っています。
誰もが林芙美子の「花の命は短くて・・・・」の一節を思い浮かべることでしょう。
 でも、昨今は当時と違って、人生百歳時代と言われ、花(人の譬え)の命も結構長くなったと思いませんか?



 桜に取って代わり、当地方では花桃が満開です。一本の幹に三色の花を咲かせウットリするほど綺麗です。
でも、一本の幹に三色の花が咲くなんて、考えて見ると摩訶不思議ですよね。調べてみるとキトラという遺伝子の作用で、動植物の世界や人体ではよく知られているようです。

 

   当地方には梨畑が多く、畑一面が白一色に染め上げられて、よく見るとこれ又綺麗です。
でも、梨の木は余り詩的ではないのか皆さんの関心を余り惹かないようです。

 

  その他の花々も夫々に妍を競い、将に百花繚乱、眼を楽しませてくれます。春って良いですね。