食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

東京湾には内湾と外湾があるのをご存じですか?/魚を大事にしない日本人R1-5

2013年03月17日 | 江戸前から繋がる世界
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魚を大事にしない日本人シリーズ R1-5
ROUND1 江戸前から繋がる世界の海 Part1東京湾には世界の魚が集まる?
東京湾には内湾と外湾があるのをご存じですか?

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東京湾は、神奈川・観音崎から千葉・富津岬を結ぶ以北の海域を「東京湾内湾」、同じく神奈川・剣崎(城ケ島の東)と千葉・洲崎(館山の西)のラインから前述の内湾までの海域(浦賀水道)を「東京湾外湾」に区別します。内湾は遠浅のイメージのように平均水深が15m、外湾は114m(最深900m)あって深海鮫がウヨウヨするなど、同じ東京湾でも内湾と外湾では全く環境や魚の生息自体が違います。

国内の漁獲量572万トン(2004年)に対し、東京湾は5万トンとはいえ豊富な漁獲量です。半分が養殖海苔、残りが浅蜊・穴子・鰈(かれい)・鱸(すずき)などです。S40年代の高度成長期には、東京湾岸に次々と石油プラントやコンクリート堤防が作られ、工場からは生活排水が流れ込み、当時は“死の海”と言われていました。

60の河川が流れ込み、工場や各家庭からの生活排水の減量や浄化など、エコ生活と環境への意識を高めることが東京湾を綺麗にする決め手です。汚濁はだいぶ改善されたとはいえ、東京湾で獲れる魚はまだまだ不安が残ります。世界の海から、数々の魚介類が日本に運ばれてきます。東京湾を経由して食卓に上がる魚は、“現代版”の「江戸前」ではないでしょうか(少々、こじつけがキツイ?)。

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江戸前の海とは東京湾のどの辺りの水域を指すのでしょうか?/魚を大事にしない日本人R1-4

2013年03月16日 | 江戸前から繋がる世界
Fishfftp

魚を大事にしない日本人シリーズ R1-4
ROUND1 江戸前から繋がる世界の海 Part1東京湾には世界の魚が集まる?
江戸前の海とは東京湾のどの辺りの水域を指すのでしょうか?

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東京湾には、次々と外国の船が入り世界中から食料が運ばれ、魚介類が私達の食卓に上ります。魚に対して、いろいろ考える必要があります。そこで東京湾の位置付け、江戸前とは? 築地の移転問題、日本の水産物の消費量・輸入量など世界のどこの海からやって来るのかなどをご案内致します。

まずは、魚・寿司とは切っても切れない「江戸前」について説明します。江戸前とは、東京湾のどの海域を示すと思いますか? 恐らく東京湾全体と答える方がほとんどでしょう。でも海洋水産・歴史研究者によると、かつて江戸城から見えた海域が本来の江戸前と言うそうです。東は旧江戸川河口(現在の葛西臨海公園)から、南の多摩川河口(羽田沖)辺りまでの海です。ただ現在では、東京湾全体で獲れる魚を江戸前とすることが一般的とされています。また単に江戸前の表現は、獲れた場所より新鮮な寿司ネタや魚を賛美することを意味します。

今や寿司ネタを始め、世界から数々の魚介類が日本に運ばれてきます。全体の食料自給率はたった40%(カロリーベース)ですが、水産物に関しては少し良くて57%です。でも裏を返せば、残り43%が海外から輸入される訳で、“魚の国・ニッポン”としては必ずしも喜べる数値ではないのです。

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鮮魚や刺身は植物油・食品添加物がべっとり塗られている/魚を大事にしない日本人R1-3

2013年03月16日 | 江戸前から繋がる世界
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魚を大事にしない日本人シリーズ R1-3
ROUND1 江戸前から繋がる世界の海 Part1東京湾には世界の魚が集まる?
鮮魚や刺身は植物油・食品添加物がべっとり塗られている

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スーパーなどは、新鮮な魚が並んでいると思いがちです。しかし“鮮魚売場の内側”には、いくつもの大きな問題点があります。1つが、鮮魚・刺身には本来必要としない植物油や食品添加物がべっとり塗られているのです。質の悪い鮪(まぐろ)を植物油に浸けてトロに、着色料を使って真っ赤にした鮪さえ置かれています。

烏賊(いか)が甘いのは、食品添加物の甘味料が塗られているからです。化学調味料や保存料なども、べっとりと塗られています。安くて質の悪い魚を仕入れ、食品添加物などで誤魔化すことが罷り通っているのです。

2つ目が、JAS法や食品衛生法は、消費者の感覚とは異なり非常に業者寄りの甘い法律のため、スーパーでも合法的(法律の不備・抜け道)に食品偽装が日常化しています。またある理由から、「刺身の盛り合わせは加工食品」扱いなのです。新鮮な刺身が加工食品扱いになってしまうかは、今後じっくりご案内致します。

日本人が世界と比べてどれだけ多くの魚を食べているのか、どこの国からどんな魚が輸入されているのか、また魚を食べると頭が良くなるのか?私達は、こんなに魚を食べていても、案外、魚のことを知らないのです。今さら人には聞きにくい、魚の疑問についても掲載致します。

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獲れる魚より枯渇寸前でも高く売れる魚を獲る悪体質/魚を大事にしない日本人R1-2

2013年03月15日 | 江戸前から繋がる世界
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魚を大事にしない日本人シリーズ R1-2
ROUND1 江戸前から繋がる世界の海 Part1東京湾には世界の魚が集まる?
獲れる魚より枯渇寸前でも高く売れる魚を獲る悪体質

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昔のスーパーなどの鮮魚売場は、健康に良い鯵(あじ)・秋刀魚(さんま)・鰯(いわし)など、小型ながら“尾頭付き”の青魚が主体でした。しかしいつの間にか、高級な鮪(まぐろ)や白身魚、それも何万kmも離れた海で獲れた外国産が切身になって並んでいます。

つまり日本近海で大量に獲れる魚よりも、枯渇寸前でも高く売れる魚を販売するスーパーと水産業者の姿勢が、国内のみならず海外からも顰蹙(ひんしゅく)を買っています。店に並べる取り扱い魚種が様変わりしており、根底には、水産業者・販売業者の儲け体質です。

その結果、海外の至る地域で日本人向けに特定魚だけ獲るので、多くの魚が枯渇どころか絶滅の恐れがあるのです。もっと食べてもよい魚種は、今や25%程度です。残りは魚種ごとの推定資源量や実態に応じて、獲ることを一時休止したりセーブして食べるなど、世界規模で「育てて食べる(養殖とは異なる)」ことが求められています。

それこそこのままでは、食卓から魚が消える日がやって来ます。1人でも多くの人が、怠惰した水産業者に注視することです。魚の将来どころか、人間の将来さえ考えないスーパーや水産業者の体質を追及します。

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魚は国民の共有財産・地球の共有物の観点から枯渇を防ごう/魚を大事にしない日本人R1-1

2013年03月15日 | 江戸前から繋がる世界
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魚を大事にしない日本人シリーズ R1-1
ROUND1 江戸前から繋がる世界の海 Part1東京湾には世界の魚が集まる?
魚は国民の共有財産・地球の共有物の観点から枯渇を防ごう

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今回から、「魚を大事にしない日本人シリーズ」をスタートします。食卓から、魚が消える?かも知れません。と言っても、家計の都合や魚嫌いの奥さんがいるからではありません(笑)。現にアメリカの科学誌・サイエンスは、「2048年には世界中の海から魚がいなくなる」と警告しています。

私達がこのまま好きな魚や高級魚ばかりを食べていると、世界中の多くの魚が枯渇・絶滅の危機に陥ると専門家が予測しているからです。魚は食べ放題、水産業者の“獲り放題”(私物化)ではなく、「国民の共有財産」「地球の共有物」という考え方を持って強く管理していくべきです。

シリーズの趣旨は、(1)これら特定魚の枯渇・絶滅の原因と対策 (2)儲かりさえすれば絶滅寸前の魚を獲っても何とも思わない水産漁業者の問題 (3)何万kmも離れた海で獲れた外国魚を食べ、石油などの地球資源の無駄遣い・フードマイレージの異常さ (4)養殖魚などによる抗生物質・抗菌剤の多量摂取 (5)鮮魚・刺身には本来必要としない植物油や食品添加物がべっとりと塗られている~こうした問題を取り上げます。

健康に良い魚といえども、今日から魚は“ピュア”な食べ物という既成概念をぶっ潰して下さい。消費者を欺いており、厳しい眼でとらえる必要があります。

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