食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

江戸しぐさ第6話・七三歩きのしぐさ/人口過密都市に暮らす知恵

2022年10月11日 | 江戸しぐさ
Edotp 江戸しぐさシリーズ第6話
七三歩きのしぐさ/人口過密都市に暮らす知恵

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■七三歩きのしぐさ
町人が往来を歩く時は、必ず道の左端を歩きました。時代劇で、町の若い男女などが道の真ん中を歩いているシーンは間違いです。往来は七分が公道で、自分が歩くのは端の三分という暗黙の約束がありました。それが「七三歩きのしぐさ」です。

なぜ中央を空けておくのかは緊急事態のためで、火消しや怪我人を戸板に乗せて運んだり、飛脚が急いだりするために道を空けておいたのです。さらにすごいことは、どんな狭い道でも端を歩きました。とにかく公道は、お互いに譲り合って歩いたのです。往来は天下のもの、人の迷惑を考えずに道を塞ぐことは厚顔無恥も甚だしいと、当時の人は考えていたようです。

▽不粋オヤジの独りゴト
若者、若い女性・オバサンが、狭い道でも道を塞ぐように無神経に横に並んでチンタラ歩く姿に、腹が立ちます。そんな連中がひと度自転車に乗ろうものなら、歩行者を蹴散らすように歩道を暴走する。無神経と非常識に、呆れるばかりです。

品格はなく“品欠く”不粋オヤジは、いつもこうして譲りながら道を歩いています。
・お年寄りとすれ違う時は、当然のごとく道を譲る
・小さな子供とすれ違う時は、とっても可愛いので道を譲る
・若い連中(男女を問わず)とすれ違う時は、怖いので道を譲る
・太いオバチャンとすれ違う時は、図々しさに負けて道を譲る
・御犬様とすれ違う時は、昔から苦手なので、かなり手前から道を譲る

※正しくは、遠くに犬を発見した場合は、後戻りして違う道に変えて遠回りする。犬が嫌いなのではなく、飼い主のマナーの悪さに辟易するから…

江戸しぐさは偽史であり昭和の時代に創作されたことが、多くの専門家や研究者に
よって明らかにされています。

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江戸しぐさ第5話・肩引き蟹歩き/狭い路地を歩く時の知恵

2022年07月07日 | 江戸しぐさ
Edotp 江戸しぐさシリーズ第5話
肩引き・蟹歩き/狭い路地を歩く時の知恵

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■肩引き・蟹歩き
今回も江戸の路地裏の話で、長屋の間には狭い路地が縦横に走り、そこが町人の通行路になっていました。江戸は左側通行だったので、狭い路地裏ですれ違う際は、お互いにタイミングよく右肩を引いて、ぶつからないように歩くことが「肩引き」のしぐさです。もっと狭い道では、完全に横になって、顔と顔とを合せる格好で通り過ぎることを「蟹歩き」のしぐさと呼びます。

▽不粋オヤジの独りゴト
かつて働いていた職場では、仲の良い後輩やOLとは狭い廊下や場所でにっこりと笑顔を交わしながらすれ違います。しかし嫌な奴(相手もこちらをそう思っているのでしょう)は、間違いなく、必ずヒラリと背を向けて通り過ぎます。

皆さんも、ご経験がおありかと思います。肩引き・蟹歩きは、“簡易型”・相手の「意志判別法」です。すれ違い際様に、男性の厳(いか)つい背中や女性のデカ過ぎるおケツを向けられた日には、気分悪いですよね。

よくよく考えてみれば、こんな所であらためて「蟹歩き」をしなくても、人生、長い間“ガニマタ歩き”をしてきたこのオヤジだ!とにかく知人・他人を問わず、マナーをもった歩き方をしましょう!今夜も酒が俺を待っている?ウィ~! ほろ酔いで、蟹歩きならず“千鳥足”で我が家に向かうオヤジだった。

江戸しぐさは偽史であり昭和の時代に創作されたことが、多くの専門家や研究者に
よって明らかにされています。

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江戸しぐさ第4話・傘かしげ/相手に雨が掛からないようにする配慮

2022年06月16日 | 江戸しぐさ
Edotp 江戸しぐさシリーズ第4話
傘かしげ/相手に雨が掛からないようにする配慮

Le4168200 野点傘

■傘かしげ
江戸の裏長屋の路地は道幅が狭く、傘を差してすれ違う時は相手に雨水が掛からないように、傘を相手とは反対の外側に傾けるしぐさです。さらに狭い道では、傘をすぼめてすれ違います。お互いの譲り合いの精神、思いやりの心から生まれたしぐさです。

ただ現実的な話をすれば、番傘・蛇の目傘は油紙を張っただけのもので破れやすく、その割りに高級品だったので大切に扱っていたためです。やはり庶民は、箕笠や合羽のほうがポピュラーでした。

▽不粋オヤジの独りゴト
こんな時世なので、すれ違う相手を見てから傘を外側(傘かしげ)、あるいは意図的に!内側に向けることにしています。無神経な若者や“建ぺい率”(注)の高い図々しいオバサンとすれ違う際は、傘かしげの精神とは逆に、傘の先を相手のほうに倒します(苦)。注/“建ぺい率”が高いとは、太ったオバサンのことを指します。また元宝塚の鳳蘭は目・鼻・口が大きく、“建ぺい率が高い顔”と言います。(どうでもいい話ですが…)

お互いに「傘かしげ」することで濡れ合わないで済むのです。気が回らない連中にこちらだけ外側を向けたら、それこそ私だけが濡れネズミになってしまいます。マナーがあるこのオヤジでも、今風に言えば自衛のためのやむを得ない措置です。一番怖いことは、晴れている時に傘を「刀持ち」~下の向けるのではなく、前後水平に持っている人の後ろを歩く際は危険を感じます。特に小さな子供には、顔や上半身と同じ位置になるからです。絶対、やめてもらいたいものです。

「夜目、遠目、笠のうち」~実際より美しく見えるものを言いますが、マイ妻はそもそも人に見せられる代物ではないので、頭から被る全身雨合羽が一番ふさわしいかも知れません。日傘も今や黒傘になってしまい、明るくカラフルだった昔が懐かしいですね。

江戸しぐさは偽史であり昭和の時代に創作されたことが、多くの専門家や研究者によって明らかにされています。
しかしこれらの礼儀・マナーは現在ほど必要であり、目くじらを立てずに参考にしたいと考えます。

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江戸しぐさ第3話・戴きます/毎日の糧に感謝を表す気持ち

2022年05月18日 | 江戸しぐさ
Edotp 江戸しぐさシリーズ第3話
戴きます/毎日の糧に感謝を表す気持ち

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■戴きます
食事をする時、当たり前に使う「いただきます」の言葉は、江戸時代に定着したと言われています。「戴きます」は食糧を生産した農民に対する感謝の念のみならず、食べ物を私達に与えてくれた自然に対する畏敬の念も含まれています。「戴きます」や「ごちそうさま」は、感謝の気持ちから自然発生的に生み出された言葉としぐさです。江戸の庶民が、その当時から普通に持っていた感覚です。

▽不粋オヤジの独りゴト
中高年の皆様なら言われるまでもなく食べ物を大事にする気持ちが強く、また残したり棄ててはいけないと言われてきました。ちゃんと収入があっても給食費を払わない親は論外ですが、先生がバカ親から怒鳴り混まれた現実の話をご紹介します。「給食費はしっかり払っているのだから、我が子が食事を恵んでもらったような、『いただきます』や『ごちそうさま』という言い方はさせるな!」と。このバカ親は、そのまた親からどんな教育を受けてきたのだろうか!?

申し上げた通り「戴きます」は、肉や魚、野菜・穀物の命を「戴く」こと、農家や漁師などの苦労を含めて、今日も私達が生きられる故の感謝です。子供には小さなうちから、くだらない理屈・損得勘定よりも慈しみの心を教えるべきと感じる次第です。普段はだらしないが、たまには良いこと言うね!このオヤジ。牛乳ではなく脱脂粉乳の時代だったが、給食が懐かしい・・・

江戸しぐさは偽史であり昭和の時代に創作されたことが、多くの専門家や研究者によって明らかにされています。
しかしこれらの礼儀・マナーは現在ほど必要であり、目くじらを立てずに参考にしたいと考えます。

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江戸しぐさ第2話・うかつ謝り/雑踏でのトラブルを避ける術

2022年04月19日 | 江戸しぐさ
Edotp 江戸しぐさシリーズ第2話
うかつ謝り/雑踏でのトラブルを避ける術

Le2200705140034073899 御足元の写真です

■うかつ謝り
江戸の人達はよく縁日に出掛けたので、そうした雑踏では足を踏まれることが多かったのです。状況から当然踏んだ人が悪いので、「これはとんだ粗相(そそう)をしました」と謝ります。ところが踏まれたほうも、自分の迂闊さ、つまり足を踏まれるような所に足を出したということで、「いやいやこちらこそ、うっかりしました」と謝ることを、「うかつ謝り」と言います。自分の注意のなさを、詫びることです。

もちろん踏んだほうが、先に謝るのは言うまでもありません。しかし踏まれたほうも常に一歩下がった控えめな態度をとることで、刺々しい空気が払拭されるのです。お互いに謝ることで、その場は何もなかったように収まります。些細なことで、大事になることを避ける大人の知恵です。

▽不粋オヤジの独りゴト
知らない間柄でもまともな中高年同士なら、あうんの呼吸で笑顔で詫び合います。しかし若い連中や一部の中高年さえ、人ごみや車内でしょちゅうバカヤロ・謝れ!などキレ掛かったいざこざが聞こえてきます。最近は、ちょっとしたことでも激昂したり、平気で危害を加える行為が後を絶ちません。OOタマ(失礼)が小さいというか、人の注意を素直に聞かない風潮は困ったものです。

これからは何事もつまらんことに関わらず、心を広くして己の“誤り”に“謝れる”姿勢でいたいと思います。言葉に出すとカッコ良過ぎるので、“オジサンの独り言”として心の中にひそめておきます。ブログに書いちゃ言ったも同然だろ!と、怖い?マイ妻の声… 妻にも、うかつ謝り・うっかり謝り~

江戸しぐさは偽史であり昭和の時代に創作されたことが、多くの専門家や研究者によって明らかにされています。
しかしこれらの礼儀・マナーは現在ほど必要であり、目くじらを立てずに参考にしたいと考えます。

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江戸しぐさ第1話・こぶし腰浮かせ/江戸っ子はスッと早めに席を譲るのが粋

2021年12月15日 | 江戸しぐさ
Edotp 江戸しぐさシリーズ第1話
こぶし腰浮かせ/江戸っ子はスッと早めに席を譲るのが粋

Le1200701281913115201 お台場の屋形船

■こぶし腰浮かせ
江戸の譲り合い精神が高まったのは、各地から大勢の人が流入したことによって、相手を立てることが必要だったと言われます。隅田川を始め江戸には多くの渡し舟があり、少しでも座れるように、後から来た人のために拳(こぶし)で腰を押し上げて席を詰める譲り合いの仕種(仕草)です。見世物小屋や茶店の縁台でも同じです。

言われて気が付くようでは江戸っ子の恥で、早めにそっと席を譲る、席を詰めるのが「粋」な姿です。TVのお知らせ(ACジャパン)で、電車マナーとして「こぶし腰浮かせ」が脚光を浴びましたが、元々は渡し舟のマナーだったのです。

▽不粋オヤジの独りゴト
「江戸しぐさ」の連載始めました!まるで初夏の頃に“冷し中華始めました”と同じ調子です~不粋なオヤジの余分なコメント付きですが、ご容赦下さい。本当なら「江戸しぐさ」と改めて申し上げなくても、人として当たり前の常識・マナーです。

でも昨今は、車内マナーが悪く、一人で広く座席を占有したり大声での携帯、化粧する女の氾濫で車内は不愉快なことばかりです。しかし年輩の方ほど、お年寄りや妊娠された女性に席を譲る・席を詰める姿は美しいですね。とまぁ~今後とも、江戸しぐさの連載とこの不粋オヤジの独り言を宜しくお願い致します。

●真面目なミニ情報
歌舞伎には「定式幕」(じょうしきまく)が付き物で、上記のプレートはそれを模したものです。「定式幕」とは常に使う意味です。幕は、下手(向かって左)から開きます。歌舞伎幕には、主に2種類あるのをご存じですか? “常識”として、覚えておきましょう・・・
・森田座の流れ⇒左から、「黒・柿(橙)・萌葱(緑)」の順 歌舞伎座・松竹座・南座など
・市村座の流れ⇒左から、「黒・萌葱(緑)・柿(橙)」の順 国立劇場・新歌舞伎座・浅草公会堂など
・その他にも中村座は、「白・柿(橙)・黒」の順です。

江戸しぐさは偽史であり昭和の時代に創作されたことが、多くの専門家や研究者によって明らかにされています。
しかしこれらの礼儀・マナーは現在ほど必要であり、目くじらを立てずに参考にしたいと考えます。

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