パワースポット探索でもご紹介しました「道成寺」に関連したお話で
「そうなんだ!!」と言うお話を発見したので掲載しておきます。
半分自分の覚書用かも。
過去ログ ⇒ パワースポット探索~道成寺~
「安珍と清姫の物語 」は、わたしの大好物♪
楚々とした美少女が、徐々に怪物になるのです!
そして逃げ惑うお坊さん。
こわ~い、でも面白そうぅ~~~
まずは読んでみてください。
そして次に読んで頂きたいのは、彼らのその前の人生。
安珍と清姫のカルマたっぷりの過去世ですね。
相変わらず、男性は理想を追い求め、女性は現実を極めようとします。
ひえぇ~~~~(←ちょっと嬉しそうな悲鳴?!)
カルマに囚われれるとクルクルと同じ所を回り続けてなかなか抜け出せません。
楽しそうですねぇ~~~♪
安珍と清姫の物語
今から千年あまり昔の話。奥州白河に、安珍という名の年若い山伏がいた。
毎年紀州の熊野権現に参詣のため、紀州牟婁郡の真砂庄司清重の家を宿としていた。
その庄司の娘「清姫」は、器量のよい女であったので可愛がって、
戯れに妻にして奥州へ連れてゆこうなどと言ったのを娘は信じていた。
清姫が十三歳のころ、安珍が例年のごとく庄司の家へ泊まった。
その夜、眠りについた安珍は、芳しい香のかおりと衣擦れの音に目を覚ました。
ほのかな灯りに目をこらすと、枕元に清姫がすわっていた。
「清姫さま、どうなされました」
「安珍さまに逢いとうて、お傍にいとうて」
幼い清姫は、ひざに手を置いたままいう。
安珍はこどもをあやすように、
「夜、こんなところに、おいでになってはいけません。風邪をひきますよ」といった。
けれど、清姫は動かない。
安珍は困り果てた。
「私は仏に仕える身、妻は娶らないのです」
そういっても、清姫は(いやいや、)と首をふる。
その姿は愛らしく、安珍も憎くは思わないが、夜更け部屋に忍び込んで来られてはと、
困り果てて、とうとう、嘘をついた。
「熊野権現に参詣をすませたら、きっともう一度、真砂へ戻って参ります。きっと」
それを聞いて清姫は、やっとうなずいた。
「きっとですよ、きっと」
奥州白河から熊野詣に来た修行僧・安珍は、真砂庄司の娘・清姫に一目惚れされた。
清姫の情熱を断り切れない安珍は、熊野からの帰途に再び立ち寄る事を約束。
清姫は、熊野詣でに旅立っていく安珍をいつまでも見送った。
けれど、熊野詣でをすませた頃になっても、指おり数えてみても、
安珍は、戻って来なかった。清姫は、居ても立ってもいられなかった。
実は、安珍は清姫を避けて、塩見峠を通って田辺へ抜ける道を選んだのだった。
「もしもし、旅のお方、これこれこういう姿の、年若い美しい山伏さまを、
見かけませんでしたか」清姫は、街道を通る人の袂をつかんでは、声をかけた。
「熊野から戻られる頃なのですが…」すると、旅人達は口々に、
「おお。その人なら、もうとっくに、塩見峠を越えた頃じゃ」
「ほんに清らかな山伏さんじゃった」という。
清姫の顔色が変わった。
「ええ、それでは約束を破って、真砂を素通りされたのか!」
「裏切られた」
清姫はキリキリと唇を噛んだ。目は血走り、安珍を追って走った。
髪を振り乱し、着物の裾をつかんで、一心不乱に走った。
その姿に道行く人々は、
「恐ろしや、あの姿はこの世の者とは思われぬ」
「地獄から走り出たのか、これから地獄へ行くのか、ただ事ではない」と、道端で指さして噂し合った。
約束の日に安珍は帰らない。清姫は旅人の目も構わず安珍を追い求める。
「そこなる女房の気しき御覧候へ」「誠にもあなあな恐ろしの気色や」
真砂の里から、田辺、印南と、安珍を追って走り続ける清姫の草履は擦り切れ、足からは血が流れた。
「あ、あの姿は…」前を行くのは、確かに安珍だった。
「安珍さま、安珍さまぁ」その声に振り返った安珍は、声も出ない。
あの、可愛い清姫が、今は鬼女のような狂騒で、追ってくる。
「わ、わしは 安珍ではない。人違いじゃ」
やっと安珍に追いついたものの、人違いと言われて清姫は激怒。
「おのれはどこどこ迄やるまじきものを」安珍「南無金剛童子、助け給え」と熊野権現に祈る。
安珍は、杖も背負った笈(おい)も放りだし、ひたすら逃げて、逃げて、無我夢中で、
日高川のほとりまで来た。
清姫は、凄まじい勢いであとを追う。
ようやく追い着き、声を掛けると、安珍の呪文で目がくらんだ。
石に腰掛けて息をついていると、頭から下が蛇形となった。
祈りで目がくらんだ清姫、安珍を見失い更に逆上。清姫の怒りと悲哀「先世にいかなる悪行を作て今生にかかる縁に報らん。南無観世音、此世も後の世もたすけ給へ」
と、そこに一そうの渡し船が繋がれていた。
安珍は必死で、船頭に手を合わせた。
「船頭殿、恐ろしい鬼女に追われておりまする。向こう岸まで渡して下され」
「なに、鬼女、それはかなわんな。さ、乗りなされ」
清姫が、日高川の川岸まで来ると、悔しや、安珍が船で向こう岸へ渡って行く。
「誰か、船を出して下され、私を向こう岸まで渡して下され」
清姫は、右へ走り、左へ走り、船は居らぬか、船頭は居らぬかと探すけれど、誰も答えてはくれない。
「悔しい、悔しい、人違いじゃ、安珍ではないと逃げていくなんて、卑怯者。
なんて、情けない。ええ、どこまでも追うて行かずにおくものか、
この川を泳いででも、追うてみしょうぞ」
裏切られた悔しさで、清姫の身体から、怒りの炎が燃え立った。
「おのれ、安珍…」清姫は、あとを追って、日高川へ飛び込んだ。
川に飛び込んだ清姫は、全身蛇体となった。
日高川に到った安珍は船で渡るが、船頭は清姫を渡そうとしない。
遂に一念の毒蛇となって川を渡る。
日高川の川波を大蛇となった清姫は、向こう岸の安珍を求めて泳ぎ渡っていく。
「まてぇ、安珍… 安珍…」
清姫は、無我夢中で、安珍を追っていく。
一方、安珍は、来るときに立ち寄った道成寺に救いを求めて、寺の石段を駆け上がり、
「助けてくだされ、助けてくだされえ」と、叫び続けた。
寺の僧たちは、何事だと集まって来た。
「斯く斯く然々こういうわけで、鬼女に追われておりまする。
お助けくだされ、お助けくだされえ」
寺の僧たちは、憐れな安珍の姿に、指さして笑う者、あほなことよと横を向く者、様々だったが、段々憐れに思えてきて、「さて、何処に匿うか」と額を寄せて話合った。
「そうじゃ、鐘つき堂の鐘を下ろして、その中に隠れておればよい」
「それがよい、それがよい」と、いうことになった。
寺の僧たちは、重い釣り鐘を下ろすと、その中に安珍を隠した。
道成寺へ逃げ込んだ安珍を匿う僧。
「その鐘を御堂の内へ入よ、戸を立つべし」女難の珍客に同情しない僧も。
「…ひきかづきて過ちすな」「ただ置け、これほどのものを」
ほどなく、蛇と化した清姫が、ずりずりと道成寺の石段を這い上がり、
「まてえ、安珍、何処に居るか」と、火を吐いて迫って来た。
寺僧たちは、肝を潰し、あちこち逃げ惑って、姿を隠した。
大蛇となった清姫は、道成寺の本堂をのたうち廻りながら、安珍を探し続けたが、
安珍は何処にもいない。
怒り狂って、境内に這い出すと、鐘つき堂の鐘が下ろされている。
見れば、鐘の下に安珍のわらじのひもが、挟まっていた。
「おのれ、安珍! ここに隠れたな」
大蛇は鐘の龍頭をくわえて、きりきりと鐘を七巻半、しっかりと巻くと、尾で鐘を打ち叩き、口から火を吐きかけた。メラメラと鐘は火に包まれ、尾を叩きつける音と、轟々と燃えさかる炎は、僧たちを震え上がらせた。
「この蛇、跡を尋ねて当寺に追い到り…鐘を巻いて龍頭をくわえ尾をもて叩く。
さて三時余り火災燃え上がり、人近づく様なし。」
どのくらい経ったのか。
やがて大蛇は、ずりずりと鐘から滑り落ちると、血のような涙を滴らせ、去っていった。
あとには、焼けただれた鐘と、燃え尽きた安珍の亡骸があったという。
わたしの想像では、清姫はプレデターのような様子に変化したに違いないと思うのです!!
口から火を噴いて…
鐘に恨みは…
~道成寺の釣鐘~
釣鐘は多勢の衆の念力によって造ったものが真の鐘と申すもの。
かの道成寺の鐘の製錬には檀家総代が世話人となり、羽織・袴を着用して
戸毎に寄付に廻り合力を勧めた。農家では斧・鉈(なた)・鍬(くわ)・鋤(すき) の古金類。商家では銭、大家では金銀。婦人はかんざし等、あらゆる金属類を寄進し、合せて何百貫という大したものになった。
ある日、世話人は小屋住まいの老夫婦を尋ねた。細々と煙を立てているのを
承知しているので気の毒に思ったが、万人の念力が主眼の故を思い、病床の老爺にこのことを話した。老爺は大いに喜び、古鉈を一丁寄進した。
留守をしていた老婆が帰ってきた。「じいさん変わりないか」と言うから「変わりないよ。ばあさん、たった今、寺の総代さんが来て、道成寺に釣鐘を造るから何か寄進してほしいと言うから、鉈を寄進したよ」と言う。老婆は驚いて、「あの鉈はわしらの二人の命の綱、それを持って行かれて何としょう」と泣き出した。「わしら二人にとって、鉈は大切な事は解っている。けれどもお寺の大鐘造りの仲間に入っておくことは後世のため。諦めてくれ」と言って慰めた。けれども老婆は「わかっている。けれどもあの鉈が無くてはこの世で二人で食べて行くことはできないぞよ」と泣く。それも道理。毎日二、三合の米を食わしてくれる鉈である。この鉈なくては二人は餓死するほかはない。
老爺は今は理くつに困り、老婆が泣き伏している間にそっと寝床を抜け出した。はうようにして一町(約百メートル)ほど行った所にある池の側に立った。そして念仏をくり返し唱えたかと思うと、その池に身を投げた。
老婆が涙を拭うて見ると、爺さんの姿がない。「爺さあん、爺さあん」と叫びながら広くもない小屋の中を探したが、どこにも見あたらない。もしやと思って、その池まで走ってきた。見ると古草履が一足、池に向かってきちんと揃えてある。狂わんばかりに嘆き悲しんだ老婆は、夫の後を追うて池に身を投げたのであった。
この夫婦は後世に生まれかわるのである。男は奥羽白河に生まれ、女は中辺路、真砂庄に生まれた。言うまでもなく、後の安珍と清姫である。二人は共に鐘に恨みがあった。
清姫の恨みの炎で釣鐘が灰になった時、悲しくもその中に古鉈が一丁あったという。
(那須清次『伝説の熊野』)
男性は、理想を追い求めるが、気が小さく、
女性は、目の前にある欲に飛びつき、どうしても欲から目が離せません。
これは今でもよくある夫婦間のパターンの一つです。
こういうのを読むと人間って、進歩していないなと感じます。
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