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小学校入学前に『読み書き』や『計算』を教えてはいけない(4)

「生物の進化に学ぶ 乳幼児期の子育て」 斉藤公子(かもがわ出版)
私は「文字は6歳過ぎの小学校就学の時まで待つべきである。」と、主張し実行し続けている。
人間教育の土台は早期文字教育などではない。
あらゆる感覚器官・運動器官が、この瞬間模倣力の最も強い時期に発達する。
人間の特徴である二足歩行、あらかじめ脳の中に設計図を描いてものを作り、(最初は泥の団子でよいのだ)、絵を描き、まわりの人と言葉を使ってお互いの意志を通じ合わせ、日ごとに育ってゆく。
この時期はなんという意欲に満ち満ちているときか。

斉藤公子先生は、さくらさくらんぼ保育園での実践で、保育者が感じとった子供の発達を、科学的な学習を続けて、理論的にも裏付けてきたものだと思います。

30年以上前からの、ヒトの発達についての講座の内容は、「みんなの保育大学」シリーズ(築地書館)で紹介しています。

当時から、乳幼児の描く絵などをヒントに、脳などの発達に注目しています。


「小学校入学前に『読み書き』や『計算』を教えてはいけない」というこのタイトルは、「教える必要がない」よりも強い表現です。

感覚器官(神経)・運動器官(神経)がしっかり発達するとともに、中枢神経(脳)もしっかり発達していきます。
そこで、入学前には『ことば』を身につけることが大切です。
ですから、さらに『聞く力』『話す力』を意識的に育てることによって、小学校入学後の学習がうまくいくものと思います。

この『聞く力』が育っているかどうかは、高校生になっても切実な課題になります。

発達をゆがめないために、入学前に『読み書き』や『計算』などを統一的に教育する考えは、見直してほしいと思います。

十数年後に、取り返しがつかなくならないために。


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