昨日、松坂屋美術館で開催中の、
「天宮・故宮博物院展」を見てきました。
テーマは、中国の明・清王朝時代の宮廷女性。
当時のファッションや娯楽等を伝える工芸品や
宝飾品が展示されています。
西太后らが使った豪華な食器による宮廷の食卓の再現や、
ラストエンペラー・溥儀の学習用の漢字パズルやノートもあり、
なかなか興味深く、楽しみながら見学できます。
ただ混み合っていたのと、
あまり時間の余裕がなかったので、
じっくり見学できず残念…
宮廷女性、皇后や后妃達の装飾品なので、
翡翠やら真珠、ラピスラズリ等が使われ豪華そのもの!
彫刻細工等は細かく、技術に目を見張りますが
宮廷外の民の生活との差を思うと共に、
宮廷の中に閉じ込められた女性が、
このように着飾ったり、
贅を極めた工芸品を眺める事にしか楽しみが無かったとしたら…
そう考えるとちょっと哀しいですが…
個人的に印象的だったのが、
キラキラ装飾されたカラクリ時計。
18世紀のイギリス製ですが、
当時流行りのペルシャ風天幕付き…
「オペラ座の怪人」の怪人ファントムが、オペラ座の地下室で
ペルシャ風の帽子や服を着ているシーンがあり、
それは当時の流行だったから…という説があるのですが、
ミーハーな私は、変な所でニンマリ…(^^)
掛軸に描かれた建物や庭の窓や壁など、
先日訪れた世界遺産の蘇州・留園で見たような…
以前だったら、何気なく見ていたと思いますが、
タイムリーでしたね~
そうそう展示品の中にはマッサージローラーも…
いつの世も、女性は美を求めるんですね~(^^ゞ
展示品は北京の故宮に残っている文物だったのですね。私は台北の故宮で蒋介石に持ち去られたのの展示しか見ていませんが、ガチャピンさんの指摘に共感しています。
「北京」を入れるのを忘れていました・・・すみません^^ヾ
よく旅のガイドブックを見ると、ソナタさんの言うとおりに、
「蒋介石によって重要なものは台湾へ持っていかれた」
とありますが、このような興味深いものがあると知り驚きです。
北京の故宮と言うと、どうしても紫禁城、ラスト・エンペラー
の溥儀を思い出します。
彼の時代に翻弄された人生を想いながら、
いつか訪れてみたいと思っています。