Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

お茶屋

2006年12月14日 | ブログ

昨日、「景観」のことを書いていて 思い出しましたが、ちょうど1週間前に京都の祇園にある「お茶屋」を調査しにいったことを書くのを忘れていました。建物は引き渡されて店として使用されていましたが、色々なことが気になり、みて欲しいということで依頼されました。これは不動産屋の友人の知合いの不動産屋のお客の店(ややこしい?)からのお話です。

さて、夜はもちろん、昼などはそんな店に行く機会もないので 興味深々でいってきました。早速、現地に到着して外観をまじまじと観察。ここは、景観条例によって様々な規制のある地域です。格子の本数まで決められているくらいですから~。さすがに新築にもかかわらず、街並みになじんでいます。こういう地域はやはり、規制が必要ですね~。

外観をみてから 今度は中を見ていきます。最初に「図面」はありますか~など聞いてみたのですが、「ありません」といわれて、なんで?って感じがしましたが、仕方がないので一部屋ずつみていくことに。建築の仕上げとしては 綺麗に出来ています。お金がかかっていそうな仕上げでしたね~。なかなか 面白かったです。(不謹慎ですが・・・)

1室ずつみながら、お話をしているうちに今回の依頼の中身が見えてきました。まず、2階のトイレの位置の問題。流すと下の客間に排水の音が・・・。これは不味いでしょう!トイレの排水などは水と空気が混じる音なので止めにくく、普通は非常に気にするところなのですが・・・。その客間は今は音が気になるので使われていないらしい。これが2箇所。その他、照明の客間のスイッチの位置が悪かったり、階段を昇る時に真暗な状態で昇らなくてはならなかったり(危険)等々、色々ありました。これは大変そうです。どこまで改善するかは工務店も一緒に話しないと・・・。

今回の話は明らかにコミュニケーション不足の結果のクレームです。お店に人は工務店の社長に話したらしいのですが、話にならず、設計施工だったので、間に入る人がいなくて平行線のままだったそうです。トイレの排水に関しては建築のプロとしてはいただけないし、照明やスイッチに関しても工事中に再確認していれば簡単に直せたはず。(僕は必ず行っています)工事中はクライアントは一切 現場を見せてもらえなかったらしい。

僕が間に入って話をすることになると思います。また、連絡をもらうことになっていますが、報告書も作成しなくては~ 図面が欲しい!